長引く小児(子供)の中耳炎には抗生物質よりもオステオパシー   東京都府中市

投稿日: カテゴリー: 症状

過去に3か月以上中耳炎が長引き、これ以上長引くようなら鼓膜を切開して水を抜かないといけないという3歳の男の子が来院しました。

 

詳しくはこちら  小児の長引く中耳炎

 

 

このブログを読んだことがきっかけで、何名かの中耳炎の子が来て治療してきましたが、その効果の高さに私自身驚いています。

 

皆さん、1~2回程度の施術でほぼ改善されます。(長くても3~4回)

 

 

なので、このことをもっと多くの方に知って頂く、小児の長引く中耳炎に関して、
オステオパシーではどのような考えで施術をしていくのかを解説していこうと思います。

 

 

中々子供の中耳炎が治らず困っている親御さんの方はぜひ参考にしてください。

 

 

目次
小児の中耳炎の種類
中耳炎の原因
一般的な中耳炎の治療
オステオパシーでの中耳炎の治療法

 

 

 

小児の中耳炎の種類

中耳炎は主に3つの種類に分けられます。

急性中耳炎
慢性中耳炎
滲出性中耳炎

 

 

炎症が起き、次第に慢性化して、徐々に水が溜まっていくようになるという流れです。
急性の炎症時には痛みが伴うことが多いです。耳の痛み、耳が詰まった感じ、耳だれなどが主な症状となります。
特に小さい時は発熱を伴うことも多いので、熱を出しながらも耳をしきりに触ったり、耳だれが出たりするときは急性中耳炎の可能性が高いと言えます。

 

その後、炎症が慢性化して慢性の中耳炎になります。
滲出性中耳炎は中耳腔に水が溜まった状態です。急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行するケースもあるそうです。

 

 

中耳炎の原因

中耳炎は鼻の奥で増殖したウイルスや細菌に感染することで生じます。
しかし、大人ではそう簡単には中耳炎になりません。
それは大人と子供では耳と鼻をつなぐ耳管(じかん)という組織の形状の違いにあります。

大人の耳管は子供に比べて細長くなっています。
しかし、子供の時は太く短い形状をしており、尚且つ角度も水平に近いので、鼻の奥で増殖した細菌やウイルスが中耳へ到達してしまいやすいです。
10才以降中耳炎の発症は少なくなってきますが、それは成長に伴い耳管の形状が変わってくるからなのです。

 

 

一般的な中耳炎の治療

主に薬物療法になります。
解熱剤や抗生物質の使用です。

余りにも症状が長引いたりひどい時は手術が適応されるようです。
鼓膜を切って中耳から膿を出す施術「鼓膜切開術」や滲出性中耳炎などで検討される施術「鼓室内チューブ留置術」などがあります。

 

 

 

オステオパシーでの中耳炎の治療法

子供の中耳炎には2~3週間以上の薬物療法が主体になっていますが、
それよりもずっと安全で効果的な方法があります。

 

オステオパシードクターであるロバート・C・フルフォード博士の著作である
「いのちの輝き」にとても分かりやすく書かれているため、一部抜粋して紹介したいと思います。

 

「たいがいの医師が抗生物質を使うのは、耳の感染が耳のなかだけで自己完結的に起こっていると考えているからだ。
しかし、問題はじつは、その子供が生まれた時から始まっていることが多い。
直腸呼吸反射の不全によって、頸部と上背部のリンパ液排出がうまく機能せず、そこに留まってしまうことが多いのだ。
だから、治療が必要なのは耳ではなく、からだ全体である。
私はまず骨盤と胸郭の緊張をゆるめる。すると、リンパ液が全身にながれるようになる。
そこで、グリセリンを少量、耳のなかに落としてやる。
中耳炎はこれできれいに治る。」

いのちの輝き p71~72  翔泳社

 

 

わたしは医師ではないのでグリセリンの処方やその場で塗ることは出来ませんが、
グリセリンがなくてもほぼ同様の効果が望めています。(どうしても塗りたい方は親御さんに用意して頂いております。)

 

 

 

大切なのは、中耳炎が長引いてしまうのは炎症が起きている耳だけの問題ではないということです。
うまくリンパ廃液が出来ない身体の状態でいくら抗生物質を使っても、症状が軽減したところで再発する方が多いです。

 

 

子供は大人に比べてはるかに回復が早いです。
中耳炎が長引いて手術を勧められていたり、
抗生物質ばかり飲んでて子供の身体が心配という親御さんには、
こうした安全で効果的な方法があるということをぜひ知っておいて頂けると幸いです。