【アンドリュー・テイラー・スティル】オステオパシーって何?

オステオパシーって何?

オステオパシーの哲学と治療方法は、アメリカ人のアンドリュー・テイラー・スティル ( Andrew Taylor Still 1828〜1917 )によって考案されました。

当時、医師であった A.T.スティルは3人の子供達を髄膜炎で亡くしてしまいます。医師として家族を救えず絶望した彼は、当時の医療に疑問を持ち、とりわけ薬剤信仰を嫌悪しました。当時、医者が処方していた薬は本当にいい加減なものが多く、その成分が何なのかも理解されていませんでした。スティルはそんなでたらめな医学をするのではなく、人間の身体を理解するために解剖を独学で研究し直しました。

研究する中で、スティルはどんな病気や症状を持った患者にも必ず筋骨格系の異常があることに気づきます。それが循環系と神経系のアンバランスとなり、症状を引き起こしているのではないかと考えます。
そして、身体に手技を施すことによって筋骨格系の異常を正し、程よい血液循環を取り戻させることが出来れば、病気を治したり予防したりすることが出来ると確信しました。

試行錯誤の末、スティル博士はこの理論が人々に益する貴重な方法であると確信するに至りました。しかし当時のアメリカでは「手当てによって病気を治すことが出来るのはキリストだけである」という反発が強く、教会からも追放され、狂人扱いされました。しかし、スティルの施術を受けた患者の回復ぶりはすさまじく、その優れた治療効果は次第に多くの人に受け入れられるようになりました。

やがてスティルは自分のやり方を他の人々に教えることを考え始めます。後年(1889年)この医学の名を、ギリシャ語での「骨」を意味する「オステオ」と「病む」を意味する「パソス」を合わせて「オステオパシー」と名づけました。

現在オステオパシーはアメリカだけでなく、イギリス・フランスなどヨーロッパ各地、オーストラリア、南米と世界で発展を続けています。

オステオパシーは身体全体を見ます。

Osteopathy

オステオパシーが対象とするものは人体をつくる要素(骨、筋・筋膜、関節、神経、血管、リンパ、内臓、靭帯など)であり、決して骨だけを対象にしたものではありません。スティル博士は人間を『Body(体)、Mind(精神)、Spirit(魂)』の三位一体として捉えていました。

人体は一つのユニットであり、機能と構造は互いに関係を持ち、自己防衛や自己治癒力を備えている。そんな考えのもと、オステオパシーの施術は行われます。

「仙腸関節だけ」「筋膜だけ」「関節だけ」「リンパだけ」そのような身体の一部分だけを扱った施術とは一線を画します。

人の身体は一つの部分が他の部分と関わり合いながら成り立っています。身体は脳だけでは、骨だけでは、関節だけでは、リンパだけでは成り立ちません。病気はそのどこかがバランスを崩し、正しい関係が保てなくなることで発症するのです。

腰痛だからって腰だけが悪いわけではありません。骨盤をはじめ、身体全体のバランスが崩れてしまうから腰痛になるのです。
頭痛だから頭。足底腱膜炎だから足というのではなく、身体全体が正しく協調されて働いているということが大切になります。協調した全体性の維持がオステオパシーの本質です。

整体やマッサージ、カイロプラクティックと何が違うのか

人にもともと備わっている能力によって生活環境での有害な影響(長時間のデスクワークや立ち仕事など)に抵抗できます。日常生活のストレスや、たまに来る強いストレスなども通常は生まれ持った自然の力によって対処することができます。
病気や症状はこの自然の力が弱まった時や、それを上回る有害な環境・ストレスに打ち負けた時に起こります。例えば、筋骨格系の部分的な障害は自然の力を弱めます。内臓の不調が筋骨格系の問題を引き起こすこともあります。様々な理由で自然の力が損なわれた体は、筋骨格系や神経系その他の障害として私達に症状として苦痛を与えます。オステオパシーは人が持つ自然の力を、より良く機能させることを目的としています。 「症状」を見るのではなく、「症状が出ているあなた自身」を見る医学です。

オステオパシーに出来ること

オステオパシーでは以下のような症状に適応できます。
内科的な問題でも特に病気とは言えない機能的な疾患の場合、西洋医学では適切な治療が受けられないケースがみられます。お困りの方はご相談下さい。適応か否かご返事いたします。

・頭部
・片頭痛(偏頭痛)
・頚性頭痛、緊張性頭痛
・群発性頭痛
・顎関節症
・頭蓋骨、顔面のゆがみ
・眼精疲労
・花粉症
・鼻炎
・副鼻腔炎
・中耳炎
・にきび、吹き出物
・顔面神経麻痺
・三叉神経痛
・小顔矯正

頭痛

・頸部、胸部
・肩こり、首の痛み
・ムチ打ち症
・寝違え
・胸郭出口症候群
・ティーチェ病
・頸椎症
・ストレートネック
・頸椎ヘルニア
・変形性頚椎症
・扁桃炎
・咽頭炎、喉頭炎
・喘息
・耳下腺、顎下腺炎
首の痛み

・肩
・インピンジメント症候群
・肩峰下滑液包炎
・回旋腱板炎
・烏口突起炎
・四十肩、五十肩
・変形性肩関節症、肩鎖関節症
・上腕二頭筋長頭腱症候群
・腋窩神経、肩甲上神経絞扼障害
・野球肩
・スイマーズ・ショルダー
・長胸神経麻痺
肩の痛み

・腰背部
・背部痛
・腰部痛
・ぎっくり腰
・肋間神経痛
・スポーツによる障害
・腰椎椎間板ヘルニア
・すべり症
・脊柱管狭窄症
・側弯症
腰の痛み

・上肢
・野球肘
・テニス肘
・変形性肘関節症
・滑液包炎
・腱鞘炎
・関節リウマチ
・バネ指(弾発指)
・肘部管症候群
・ギヨン管症候群
・手根管症候群
・回内筋症候群
・前骨間神経麻痺、後骨間神経麻痺
肘の痛み

・下肢
・坐骨神経痛
・梨状筋症候群
・股関節炎
・変形性股関節症
・変形性膝関節症
・O脚・X脚
・リウマチ性疾患
・オスグッド・シュラッター病
・ジャンパーズ膝
・膝蓋靭帯炎
・鵞足炎
・アキレス腱障害
・足底筋(腱)膜炎
膝の痛み

・内臓疾患
・便秘
・腹痛
・逆流性食道炎
・高血圧
・甲状腺関連症状
・機能性胃腸症(ディスペプシア)
消化器・呼吸器・循環器・泌尿器・感覚器・内分泌系・免疫系に関連した機能的症状
・自律神経系の症状(自律神経失調、メニエールなど)
・婦人科系の症状
・生理痛
・不妊症
・更年期障害
・生理痛

・つわり
・マタニティ腰痛
・逆子
・出産後の骨盤•身体バランス調整
・帝王切開後の癒着による症状
・小児科系の症状
・喘息
・アトピー
・長引く中耳炎
・成長・発達について
・その他の愁訴
めまい 疲労感 不眠 脳卒中後の機能回復
各種手術後の機能回復 予防医学としての健康維持・促進

機能的疾患とは内臓その他からだの各器官の働きのバランスが崩れることで起こる症状のことを言います。これらは当院が得意とする症状です。 それに対し、腫瘍やウイルス性のもの、その他あきらかに病気である状態を器質的疾患と言います。この場合多くは病院での措置やそれらとの併用が必要となる場合があります。
同じような症状でも原因や病態は人によって様々です。初診時には十分な問診・検査・説明を心がけておりますので、気になる症状でお困りの方は、お気軽にご相談下さい。