頭蓋領域のオステオパシーについて

今でこそ頭蓋骨への施術は一般的なことになってきつつあるのかもしれません。

 

 

しかし日本の医学界、つまり病院や整形外科で手を使って頭蓋骨を調整できる医者に今までお会いしたことはありません。
日本の医学界では未だに頭蓋骨を不動関節と考えているのが主流なのではないでしょうか?

 

 

 

 

オステオパシーでは頭蓋領域のオステオパシーといって、今まで一般的な整体や手技療法では触れられることのなかった頭蓋領域に対して初めて施術をし始めました。

 

 

 

 

頭蓋領域のオステオパシーのパイオニアであるサザーランド博士は自身の頭蓋骨をバンドで絞めたりして、頭蓋骨を歪ませるとどのような症状が出てしまうのか自分自身の身体を用いて実験していたそうです。

 

実験によって体調を崩し、倒れてしまったサザーランド博士を奥さんが治療してあげていた、なんていう小話も聞いたりしたこともあります。

 

 

 

 

 

生きている人間の骨には、弾力性があります。
死んだ渇いた骨にはない撓む力(しなり)です。

 

頭蓋骨は脳を守る器として構成されていますが、実際は薄い膜状の骨になります。

 

 

なので、頭蓋骨表面につながる多くの顔面筋肉の緊張や筋膜の異常、そして頭蓋骨内膜(脳硬膜など)緊張により影響を受け簡単に歪んでしまいます。

 

 

頭蓋骨の歪みが原因で、例えば顔の形の非対称だけでなく、顎関節症、頭痛、小児の長引く中耳炎、顔面神経麻痺など様々な症状の原因となります。

 

 

子供の自閉症や学習障害、多動症(ADHD)なども頭部の筋膜、頭蓋骨の縫合など頭蓋骨の歪みが影響していると考えられています。

 

実際にアメリカのオステオパシードクターによって、幼児の病理解剖の結果から頭蓋骨の膜の状態が深刻な機能障害の原因となっていたことが分かっています。

 

 

 

 

 

 

頭部の問題で多いのはやはり頭痛です。

頭蓋骨の歪みや頭蓋骨内膜の歪みは、脳への血流やリンパの還流を阻害する要因となります。

 

このような歪みはCTやMRIなどの画像検査や一般的な医学検査では検出が困難です。

検査では原因が分らず、鎮痛薬を処方されるだけで、その後も辛い症状を抱えたまま、頭痛が改善しないためどんどん薬の量が増えていくというケースが大半です。

 

頭痛の原因の多くは頭蓋骨表面の筋筋膜、骨膜、縫合の問題、頭蓋骨内膜の問題、それらによって伴う頭蓋骨のゆがみによって頭部の血液やリンパの循環が悪くなることで生じます。

なので、そういった問題を取り除いていけば頭痛も解消していきます。

 

 

当院では緊張型頭痛や片頭痛に対し、
頭蓋骨の歪みや縫合の不整合、頭蓋骨内膜の歪みを調整することで、
頭痛の解消に多く成功しています。

 

 

 

 

頭痛の解消には頭蓋骨以外にも重要な要素がありますので詳しくは下記をご参照ください。
【関連記事】頭痛の分類 オステオパシー整体で効果のある頭痛

 

 

 

 

以下のものがオステオパシーの頭蓋施術で効果があると言われているものです。

・頭痛
・自律神経失調症
・顎関節症
・鼻炎
・副鼻腔炎
・中耳炎
・花粉症
・めまい
・メニエール病
・うつ病
・パニック障害
・ADHD
・チック
・自閉症
・頭や顔の歪み
・慢性疲労症候群
など

 

頭痛、花粉症、中耳炎や副鼻腔炎などは、今までの私の経験上比較的早めに改善が見られます。
(時には1回の施術で症状が消えることもあります)

 

 

 

それ以外は改善までの期間は個人差が大きいです。
1回の施術で改善する方もいれば10回以上の施術が必要な方もいます。

 

 

 

当院には過去に最近はやりの小顔矯正やエステを受けてから、頭痛が悪化してしまったという方が来院されたこともあります。

 

小顔矯正や小顔エステはかなり強い力でやられるところが多く、その方も痛みを伴うような強い力での矯正を受けていました。

 

 

 

しかし、痛い思いをさせるほどの力で頭蓋骨を矯正することは非常に危険です。

 

 

頭蓋骨や頭蓋内の解剖学・生理学の知識に乏しい人が施術を行うと、逆に問題を引き起こす可能性が高いです。

 

 

チェーン店の小顔矯正やエステなんて、素人同然の人が施術を行ってますからね。
解剖学・生理学の知識が乏しい不勉強な施術者が行う小顔矯正がどれだけ危険なものなのかを女性の皆様はぜひご理解して頂けたらと思います。

 

 

当院では日本国内では12名しかいない、正式にオステオパシー・ドクターから学んだ「頭蓋オステオパシー・テーブルトレーナー」の認定を持つ私が施術するので安心して施術を受けることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから最も皆様に知っておいて欲しいことがあります。

 

 

 

 

それは頭蓋骨の歪みは身体の歪みと関連しているということです。

 

 

 

頭蓋骨と言っても特別なものではなく、身体の一部です。
頭蓋骨表面にある筋筋膜は首を経由して身体全体と繋がっています。
頭蓋骨の中にある脳を守るための硬膜・くも膜・軟膜といった頭蓋骨内膜も脊髄として脊柱を通って腰椎・骨盤・仙骨とつながっています。

 

 

 

 

さらに詳しく書くと
後頭骨は仙骨と、側頭骨は寛骨と密接に関連していることが証明されています。

 

 

なので、頭蓋骨を調整したとしても、身体の方の歪みが取れていなければ、いくらでも元に戻る可能性があるということです。
その逆もまた然りです。

 

 

 

 

また、よく議論に上がるのは頭蓋骨を調整する際の力の強さについてです。
当院では5gもしくはそれよりも軽い圧でのタッチを推奨しています。

 

 

頭蓋骨を調整する技法の基本は身体にある力を使って調整することにあります。
それは脳脊髄液の波動や呼吸であったりします。

 

 

 

適切な圧でタッチすれば、自然と歪みが解消されていきます。
まるで歪んだ経路を逆に戻るかのように。

 

 

そういった調整の仕方が身体にとって最も負担がなく、そして効果的です。

ふわ~っと身体が芯から緩んでくる心地よさを味わえるでしょう。

 

 

 

 

 

しかし、稀に歪みや組織の固着がひどく、この方法では歪みが解消されない方もいます。
そういう方の多くは、過去に交通事故などの外傷の経験や精神的・心理的トラウマを抱えています。

 

頭蓋骨の歪みを形成するに至った衝撃や力のベクトルに対して適切な圧をかける必要が出てきます。

 

しかし、それらは術者が故意に行うのではなく、患者さんの身体の導きによって行われます。
人によっては頭蓋骨の歪みを解消するために強い圧が必要になるかもしれません。

 

 

 

ただ、最初に書いた通り、大半の方が軽い圧での調整で十分に歪みは取れていきますのでご安心ください。

なので、圧が強くなければダメとか軽くないとダメだとかそういう問題ではないのです。

 

患者さんにとって適切な圧の施術が必要なのだと私は考えています。