オステオパシーは魔法ではなく、しっかりと科学的に発展してきた医学に基づく治療法です。
痛みや不調を薬や注射に頼るのではなく、自分の身体をちゃんと治していきたいという人には最適な方法になります。
「人体は独自の自己調整機能、自然治癒力を持つ。」
これはオステオパシーの哲学の一つですが、オステオパスの先生はこのことをとても重要視しています。
普通、自己調整機能、自然治癒力というと何を思い浮かべるでしょうか?
多くの方はケガをしても勝手に回復していくことや風邪を引いても治っていく免疫反応を思い浮かべるかもしれません。
私は実際にオステオパシー施術を提供していて、身体の持っている自己調整力や治癒力には多くの驚きや発見をたくさん学んできました。
例えば、障害(外傷や捻じれなどの長期的な外力)を受けた筋膜組織に対して優しく手で誘導してあげると、その組織はウネウネとゆっくり元いた位置に戻っていきます。
この場合、施術者側は誘導するという言葉を用いたりしますが、実際には筋膜組織に誘導してもらっているという方が正しいかもしれません。
前回のリンパセミナーでも、流れがおかしくなっているリンパの経路に対して、優しくあることをするとすぐに経路が正常化するという体験をしました。
筋膜組織の正常化、リンパ経路の正常化、上記の例は人体に備わっている自己調整機能の賜物です。
オステオパシーは身体に対して施術を行いますが、全てはその自己調整機能を生かすために行われます。
では、本来ある自己調整機能を阻害してしまう原因は何なのでしょうか?良かったら考えてみてください。
(次回に続きます)
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