なぜ自己調整機能が働かなくなるのか?

2018年5月

オステオパシーは医学に基づく施術方法です。
いい加減なルーチンのマッサージやボキボキする整体とは違い、身体の自然に働く力を利用して優しく安全に施術をしていくので、お年寄りから乳幼児まで安心して施術を受けることが出来ます。

 

 

前回、オステオパシーの哲学の一つである自己調整機能、自然治癒力について少し書かせて頂きました。

 

 

今回は人にはもともと自然に調整して回復してくれる力があるのに、なんで病気や肩こり・腰痛をはじめ身体の不調が出てきてしまうのかについて考えていきたいと思います。

 

 

病気や身体の不調が出てしまっている人は自己調整機能が余り働かなくなってしまっています。
その原因は何でしょう。

 

 

簡単な例で言うと、タバコを毎日たくさん吸っている人を思い浮かべてください。
タバコは言ってしまえば人体にとって毒です。肺を壊し、酸素の供給を妨げます。血管も固くなり、血圧が上がります。
そうすると心臓への負担も高まります。
酸素を取り入れ、血液と共に身体に循環させる身体の自然なシステムをタバコを吸うことで壊してしまっている訳ですね。

 

 

身体のシステムを壊してしまうのはタバコに限ったことではありません。
アルコールの飲みすぎ、暴飲暴食、過食、極端な小食なども身体のシステムを狂わす原因となります。

 

 

身体のシステムを狂わすのは食生活だけではありません。
普段から丸まっている悪い姿勢で座っていたら、腰の骨に負担がかかり、また背骨全体に丸まる癖がついてしまいます。
そうすると、呼吸も浅くなり、血液循環も悪くなります。

 

これは簡単な例ですが、もし腰痛や膝の痛み、首の痛みなどを感じている方は身体のどこかで捻じれや歪みなどの癖がついてしまっています。
捻じれや歪みの癖は外傷で起こることもよくあります。

 

 

痛みの刺激は交感神経を優位にさせます。交感神経が優位に働いていると多くの不調をもたらします。

不眠、動悸、めまい、イライラ、多汗、緊張、落ち着かない、、、
自己調整で対処しきれなくなってきます。

 

 

そうして、みなさん薬に手を出すわけですが、薬は対症療法であって症状を抑えているだけで身体は治っていないということをしっかりと理解しておいて欲しいです。

 

食事の改善、生活習慣の見直し、捻じれや歪みの解消

これが自己調整機能を働かせるためにシンプルに必要なことです。

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