先日いらしたお客様で、マッサージを週2回以上受け続けていて、それでも腰の痛みが取れず、身体のあちこちが痛いという方が来院されました。
お話を伺うと多い時にはマッサージを週2回以上行い、それを4か月近く続けていたそうです。
私のところに来られる方はマッサージやストレッチをしてもダメだった方が大半です。
マッサージは筋肉を揉みほぐして柔らかくするイメージがありますね。
私もいいものだと思っていました。
でも、マッサージやストレッチをいくらしても私の腰は良くはなりませんでした。
当時はそれが何故か分かりませんでした。でも、今なら分かります。
筋肉って神経の反射の作用があって、マッサージしても中々ほぐれないんですね。
そしてマッサージ屋さんの一番良くないところがあります。
それは全体の身体のバランスなんて見てないということです。
それはマッサージ屋さんだけでなくストレッチ屋さんも同様のことが言えますね。
お客様の要望で固い、痛いところを重点的にマッサージします。
痛い、気持ちいい→でも痛みが取れない→またやってもらう、前回よりも強く押してもらう、痛い、効いてる気がする→やっぱり痛みは取れない→またマッサージする。あれ?前より痛くないし効いてる気がしない。もっと強く押してもらう→次の日に痛みは増す。痛みが取れない→もっと強く、、、、
なんて負のループが起きてる方が多いのではないでしょうか?
痛みがある場合、それは交感神経を興奮させます。
血管が収縮し、組織に十分な酸素や影響が行きわたらなくなります。
また、交感神経の興奮の閾値が下がり、簡単な刺激でも交感神経過剰になって痛みを感じやすくなってしまいます。
感覚も鈍くなっていきます。
そして、長期的な交感神経の亢進は身体にとって大変な弊害をもたらします。
身体の痛みやコリが、頭痛や胃腸の不調、不眠、疲労が抜けないなどといった自律神経症状にまで発展しかねる恐れがあります。
健康のために受けているはずのマッサージが、あなたにとっての快適な生活の弊害になっているのなら直ちにやめるべきだと私は思います。
まして、週2回以上マッサージを受けないとやっていられないような身体の状態ははっきり言って異常です。
そう思い込んでしまっていること自体も問題があります。
身体は、身体自身に回復する力があります。
それを阻害しないことが何より大切です。
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