
「病院では問題ないと言われたけど微熱がずっと続いている、、、」
「風邪でもないけど怠くて頭がぼーっとする」
「自律神経失調症で微熱が続くことってあるの?」
そんな質問にお答えします。
風邪でもないのに37℃くらいの微熱がずっと続いている、病院で検査を受けても原因が良く分からない。風邪薬を飲んでも余り効果が無い。
そんな微熱が続いている場合、自律神経のバランスが乱れてしまっているかもしれません。
本記事では自律神経失調症で微熱が続いてしまう理由や対処法を紹介します。なんだか微熱が続いてしまっているという方は参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー歴7年、臨床歴9年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
自律神経失調症で悩まれる方を整体で改善してきた実績があるので、記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
発熱は何のために起こる
そもそも身体にとって発熱というのはとても重要な反応なのです。
発熱は細菌の増殖を抑えたり免疫を高めるという体にとっての防御反応になります。
ウイルスや細菌など人にとって有害なもの(異物)が身体に入ってくると、私たちの免疫細胞が反応して体温調節中枢である脳の視床下部に伝達します。
私たちの免疫機能は高い体温の方が、よく働くようになります。また、細菌やウイルスは高音環境では増殖しにくいため、体温が高いほうが人体にとって有利になるのですね。
ケガをして、炎症が起こったりするのも外からのウイルスや細菌から身を守るために起こる反応なのです。
熱が起こることで、
・ウイルスや細菌の増殖が抑えられる
・免疫細胞が活発に働くようになる
・免疫反応が促進されてウイルスや細菌などの外敵をやっつける
という流れになります。
熱がある時は無理に下げないほうが良い
熱が高くなるのは上記のような理由があるためで、無理に解熱剤で下げる必要がないと言われています。
熱が上がると代謝が活発になり、頭痛や筋肉・関節が痛くなったりするなど決して楽な状態ではありません。しかし、そこで解熱剤や抗生物質に頼ってしまうと人体に備わる免疫反応が十分に行われなくなってしまいます。
オステオパシー・ドクターであるフルフォード博士も摂氏39・5℃以下の発熱であれば心配する必要はなく、どんな薬も飲まないほうがいいと仰っています。
実際に、麻疹にかかった子どもに解熱剤を与えると、体内の麻疹ウイルスがなかなか減らないということが分かっています。無理に熱を下げようとすると逆に病気が治りにくくなってしまうのです。
自律神経失調症で微熱が続いてしまう理由
では、風邪でもなんでもないのに微熱が続いてしまう理由は何なのでしょう。
脳の視床下部は体温調節だけでなく様々な自律神経の作用に関係しています。発汗や呼吸、睡眠、摂食・摂水、情動など身体のあらゆる働きに関わっています。
長期的に過度なストレスが加わり、精神的にも身体的にも疲労が蓄積してくると脳や身体が上手く働かなくなってきてしまいます。これが「自律神経失調症」なのです。
微熱も脳の働きが悪くなってしまって起こる反応だと考えられています。
脳の働きが悪くなるということ体温調節中枢である視床下部の働きにも影響します。視床下部の働きが狂ってしまうことで体温調節にも影響が出て微熱が続いてしまうことがあります。
これを「心因性発熱」と呼んでいるみたいです。
ですが、自律神経失調症は「こころ」の病気ではなく、脳や身体の機能不全から起こる病気ですので「心因性」とひとくくりにしてしまうのも個人的にはどうかと思っていますが。
このような自律神経失調症に伴う微熱は病院で検査をしても異常が見つかりません。免疫反応が起こって熱が出ている訳でもないので、薬や解熱剤を飲んで一時的に下げても、また上がってしまうという方が多いのです。
自律神経失調症に伴う微熱を解消するには
原因が脳の機能不全にあるのであれば、それを正しい状態にする必要があります。
脳の機能不全の原因は多々ありますが、一番は脳の代謝を司る脳脊髄液の循環が悪くなってしまっていることにあります。
脳脊髄液は血液と同様に、脳に栄養を与えると共に老廃物を回収し排泄する役割があります。
この循環が鈍ってしまうことで徐々に脳の働きが鈍くなってきてしまいます。
当院では優しい施術で脳脊髄液の循環を良くし、脳の働きを良くしていきます。
結果として種々の自律神経症状や微熱が解消されていきます。

脳の疲労や興奮状態を解消させ、自律神経のバランスを整え、ホルモンの働きを良くするために行います。
頭蓋骨にある僅かなゆがみやズレを調整し、脳脊髄液の循環を改善します。
自律神経・ホルモンの働きをコントロールしている「視床下部、下垂体」の働きを良くすることで、自律神経やホルモンバランスの乱れを解消します。この施術を行うことで、無意識のうちに緊張していた筋肉の緊張が取れて、呼吸が深くなります。
それだけで不調が軽減するケースも多いです。
頭部に軽く手を当てるテクニックなので、痛みは全くありません。
施術中は気持ちよくて眠ってしまう方も多いです。
まとめ
いかがでしたか?
発熱は体にとって必要な反応ですが、自律神経失調症に伴う微熱に関しては体の免疫機能ではなく起きてきてしまっています。
その場合、病院で検査をしても原因が分からず、薬を飲んでもまた上がるということを繰り返してしまうでしょう。
微熱が続いていては頭がぼーっとしてしまうし、ダルさからやる気もなくなってきてしまいます。しっかり改善してスッキリした日々を送れると良いですね。
この自律神経失調症で微熱が続いてしまうを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |