
「逆流性食道炎になってしまったけど、整体を受けたらどれくらいで治りますか?」
「1年以上逆流性食道炎で悩んでいるけど、整体だとどれくらいで改善するの?」
逆流性食道炎にお悩みで、整体を受けたらどれくらいで改善するのか気になる方も多いかと思います。
結論から言うと、「分からない」というのが正直なところです。
なぜなら、人によって逆流性食道炎になっていた期間や原因、体の状態や普段の生活習慣、食生活が違うからです。
早く改善する方もいれば、長くかかる方もいます。
人間は個人差があります。そしてどんな習慣が逆流性食道炎を改善しにくくしてしまうのかについてはある程度明確に分かっていますので、お伝えしていきます。
逆流性食道炎を早く治したくて焦って不安になってしまう気持ちも分かりますが、人間の身体は機械ではなく、色々なことが複合していますので、本記事を読むことで症状だけに囚われるのではなく、自分自身のことを見直すきっかけになっていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
医学的知識を有し、オステオパシー・ドクターから継続的に学んでいるので記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
逆流性食道炎が改善していくペースには個人差がある
メールやLINE、お電話で「逆流性食道炎なのですが、どれくらいで治りますか?」とよく質問を頂くことがあります。
回答としては「あなたのお身体の状態を見ていないので分かりません」としか伝えられません。
逆に、お電話で少しお話を伺ったくらいで「治りますよ」なんて無責任なことを言ってしまうところは避けたほうがいいかもしれません。
逆流性食道炎になったと言っても、人それぞれ原因や経緯が違います。
逆流性食道炎になっていた期間も違えば、身体の状態も違うし、普段の食生活、生活習慣も違います。
この辺りをしっかりと伺い、尚且つお身体の状態を見させて頂いて、はじめてどれくらいで良くなりそうかという目安がつくようになります。ただ、これもあくまで目安で合って、絶対というものではありません。
回復ペースにも個人差があり、尚且つ生活習慣や精神状態も影響してきます。
すぐに改善する方もいれば、とても時間がかかる方もいます。
逆流性食道炎が長引いてしまう人に共通していること
整体を受けて早く逆流性食道炎が改善する人もいれば、とても時間がかかってしまう方もいます。その違いについてある傾向があったので紹介します。
・逆流性食道炎になっていた期間が長い(半年以上逆流性食道の症状が続いている)
症状が続いている期間が長ければ長いほど、当然身体が回復するまで時間がかかります。特に半年以上症状が続いてしまっている場合、体には悪いクセがたくさんついてしまっています。
・薬を多く飲んでいる。薬を飲んでいる期間が長い
安全と思われている薬でも多剤服薬や飲んでいる期間が長ければ長いほど、身体の肝臓、肺、腎臓など毒素を排出するための臓器に負担を与えてしまいます。
よく逆流性食道炎の方に処方される薬でタケプロン錠というものがあります。
これは胃酸の分泌を抑える薬ですが、副作用として過敏症、便秘、下痢、軟便、口の渇き、腹部膨満感、頭痛、眠気、発熱、味覚異常、貧血などが起こることがあります。
さらに重篤な副作用として、間質性肺炎、肝機能障害、大腸炎、間質性腎炎などが生じる可能性があるのです。
肺や肝臓、腸や腎臓は身体の解毒のために必要な働きをしてくれています。薬を飲み続けることで重篤な副作用は起こらないにしても、これらの臓器に負担を与えてしまっていることには変わりありません。
身体の毒素を排出するという働きが衰えてしまうため、いくら整体を受けてもなかなか身体の解毒が進まず、開腹が遅くなってしまいます。
・神経が休まらない生活をしている
職場や家庭などで常に緊張がつづいてしまうような状態の生活をしていると、身体も心も休まりません。身体が回復するには心も体もリラックスして休む方向に傾く必要があります。
ですが、緊張状態が常に続いてしまうと、自律神経系のバランスも崩れてしまい身体が回復するための下地が作れないことになります。
・夜遅くに過食傾向
夜遅くに過食や脂っこい食事は逆流性食道炎を招いてしまうことが分かっています。寝ている間も内臓が休まらないため、身体に負担になってしまいます。
・ビール・アルコールをよく飲む
ビールはアルコールや炭酸を含む刺激物で、逆流性食道炎にとても良くない飲み物です。肝臓にも負担を与えます。
いくら整体で身体を整えていっても、毎晩ビールを飲んでいたら当然身体の回復も遅くなります。
・タバコを吸う
タバコは百害あって一利なしというように身体にとって良くないことばかりです。血流は悪くなる。肺が壊れる(肺気腫)。背骨や肋骨・横隔膜が固くなる。血液内の酸素が減る。
タバコを吸い続けることで体の回復に関わる多くの要素が妨げられることになります。
・喘息を患っていた経験がある
小さいころ喘息を患っていた、大人になってから喘息になった経験がある、現在進行中で喘息と逆流性食道炎が併発している。このような方も逆流性食道炎が改善するのに時間がかかります。
喘息がある方は背骨や肋骨が固くなりやすく、横隔膜の柔軟性も低下してしまいます。気管と食道は両隣にあり、背骨や肋骨・横隔膜の硬さは食道や食道括約筋の働きに大きく影響を与えます。
・人の言うことを聞かない
身体の状態を見て、アドバイスをしたとしてもそれを受け入れて、生活習慣を見直し変えていくのはあなた自身です。
人のアドバイスを無視して、逆流性食道炎に悪い生活習慣を好き勝手に続けているようでは、身体は回復していきません。
逆流性食道炎を早く改善したいなら
まずは上記に書いたような逆流性食道炎が長引いてしまうようなことをしてしないかどうか自分の生活を見直してみましょう。
いくら早く治したいと考えていても、上記のようなことをやっていてはいつまでも逆流性食道炎は改善しません。
整体を受けて、身体の状態を良くしていっても、残念ながらその効果を帳消しにしてしまうほどの悪い習慣になります。
逆流性食道炎が長引いてしまうような悪いことをせず、地道に整体で身体を良い状態にしていく方が早く逆流性食道炎が改善していきます。
逆流性食道炎どれくらいで改善するの?まとめ
いかがでしたか?
逆流性食道炎がどれくらいで改善するのかということは個人差があり、一概には言えません。ですが、長引いてしまうような方は、やはり身体に悪い習慣をされている方たちです。早く治したいと焦る気持ちも分かりますが、まずはあなた自身の生活習慣、精神状態などに注意を向けて、自分自身を見つめなおすことが先決だと感じています。遠回りなように見えて、実は一番の近道だと思いますし、あなた自身の助けになると思いますよ。
この逆流性食道炎どれくらいで改善するの?を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |