
「なんだか不正出血が続いている」
「病院で検査をしたけどストレスやホルモンバランスのせいだと言われた」
「婦人科でホルモン剤の治療を続けているけど、なかなか良くならない」
月経の異常を気にされている方は非常に多くおられます。
月経の周期が乱れがちだったり、月経と無関係の出血、また更年期に差し掛かると様々な症状の訴えがあります。
当院に来られる方で不正出血が続いて婦人科と併用で来院される方もいますが、どちらかというと始めは頭痛や腰痛にお悩みで来院されて、症状が改善していくうちにそういえば生理周期が整ってきたり、不正出血がなくなったというようなお言葉をよく頂きます。
中には子宮内膜増殖症の方でも子宮内の状態が良くなってきた経験もあります。
不正出血や生理不順が続き、病院に行ってみたけど、ストレスやホルモンバランスのせいだと言われてしまった場合、お身体の状態や自律神経のバランスを見直すことで改善することは十分可能です。
不正出血が続いている方、子宮や卵巣を良い状態に保ちたいという方は本記事を参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
ストレスやホルモンバランスのせいだと言われている不正出血の症状がある方や子宮内膜増殖症の方も改善してきた実績がありますので記事の信頼性につながるかと思います。
不正出血とは
生理以外で膣から出血した際に「不正出血」となります。
鮮血やおりものに血が混ざったような感じ、茶色っぽい血なども不正出血に該当します。
一度出血したくらいでは「様子を見てみようかな」と思ってしまうかもしれませんが、もしかしたらその出血に重大な病気が隠れている兆候の可能性もあります。
まずは自己判断せずに、一度婦人科を受診してみてください。
不正出血の原因
一般的に不正出血の原因は大きく分けて4種類あるとされています。
1. 器質性出血
何らかの病気が原因となって出血を起こしている状態です。
子宮頚がんやポリープ、炎症、子宮内膜症などがあります。
2. 機能性出血
ホルモンバランスの乱れが原因となって起きている出血です。
職場や家庭環境によるストレスが重なった時、思春期や更年期にホルモンバランスが不安定な時期に起こりやすくなると言われています。
3. 中間期出血
生理と生理の間で、排卵期に出血している場合の時です。
生理的な出血で病的なものではありません。
4. その他出血
妊娠した時の出血、性交などで膣内が傷ついたことでの出血などです。
不正出血には上記以外にも多くの原因が考えられます。
冒頭にも書きましたが、不正出血があった場合、病気によるものなのかどうかは検査をしてみないと分かりません。もしかしたら子宮頸がんや子宮体がんといった大きな病気や子宮筋腫や子宮内膜症といった治療が必要な病気の可能性もあります。
自己判断はせずにまずは婦人科を受診することをお勧めします。
婦人科に行ってもストレスやホルモンバランスのせいと言われたら
婦人科を受診してもストレスやホルモンバランスのせいだと言われたら、あなた自身のお身体や自律神経のバランスを見直す必要があります。
頭痛や腰痛を抱えていませんか?
あなたは不正出血以外にも頭痛や腰痛、肩こりや背中のこりなどを感じていませんか?
当院に来られる方でも始めは頭痛や腰痛がひどくて来院されますが、身体の状態が改善されていくにつれて「そういえば最近不正出血がなくなった」「生理の周期が乱れなくなってきた」というお声を頂きます。
身体のゆがみや捻じれ、自律神経の不調が子宮にも大きく影響していることが分かります。
身体のゆがみと子宮
身体にゆがみや捻じれがある場合、子宮にも大きく影響を与えます。
例えば腰痛の方の場合、原因は様々ですが骨盤や腰椎に捻じれやゆがみを抱えている方が多いです。また股関節の動きの悪さや硬さがある方も多いですね。
骨盤が捻じれているとその中にある子宮や卵巣も合わせてゆがんできます。そして子宮・卵巣に栄養を与え老廃物を解消する動脈や静脈にも捻じれが生じます。
蛇口から伸びてるホースを思い浮かべてみてください。
ホースがちゃんとまっすぐ伸びていれば、蛇口をひねれば水は邪魔されることなくスムーズにホースから出てきます。
ですが、そのホースが曲がっていたり、つぶれていたりしたら水はスムーズには出てきませんよね。
それと同じことが身体の中でも起こっているのです。
はじめはわずかな捻じれや血管のつぶれかもしれません。
ですが、その期間が長く続けば続くほど、じわじわと子宮や卵巣への栄養補給や老廃物の回収が妨げられ、徐々に子宮・卵巣の働きが鈍くなってきます。
その結果子宮・卵巣の機能が衰え不正出血や生理周期の乱れなどが生じます。完全に病気の状態ではないので「未病」の状態とも言えます。このような循環不全が続くといずれ病気に発展していく恐れがあります。
腰痛の場合はもちろんのこと、頭痛がひどい方でも頭蓋骨や首、背骨や骨盤のゆがみや捻じれがあることがほとんどですので、子宮・卵巣への血液循環に影響を与えます。
自律神経と子宮・卵巣
子宮や卵巣への自律神経は以下のように伸びています。
卵巣への交感神経 胸椎の10~11から
子宮への交感神経 胸椎12~腰椎2から
子宮・卵巣への副交感神経 骨盤内蔵神経(仙骨)から
また子宮・卵巣へのホルモン調節は脳の視床下部・下垂体で行われています。
子宮は副交感神経を介して調節されており、卵巣は交感神経の役割が強いと言われています。
どのみち子宮・卵巣が適切に働くためには交感神経と副交感神経がバランスよく機能している必要があります。
ストレスが強かったりすると常に身体が緊張し背骨が固くなってきます。
頭痛や腰痛など体に痛みや不調を抱えている方も背骨のゆがみや骨盤のねじれが生じます。
その結果、子宮・卵巣への自律神経の働きに影響を与えてしまいます。
多くの場合、交感神経が優位になりすぎて常に緊張状態が抜けなくなってしまっている方が多いです。ストレスや痛みも交感神経を優位にさせます。
そうすると血管は収縮して腹部臓器への血流量も落ちてきます。もちろん子宮・卵巣へも影響します。その状態が長期間続くと慢性的な血流不足に陥り、身体のゆがみや捻じれと同様に子宮・卵巣の働きが鈍ってしまうことになります。
子宮・卵巣を良好な状態に保つためにも早めに整体を
からだのゆがみや捻じれ、自律神経のバランスがどれだけ子宮・卵巣に影響を与えるか理解していただけたでしょうか。
頭痛や腰痛など体に痛みを抱えている方はもちろん、不正出血が続いていて婦人科に行ったけどストレスやホルモンバランスのせいだと言われている方はお体の状態を見直し整えていくことをお勧めしています。
身体全体をしっかり見てくれて、むやみに押したりもんだり、バキバキせず、ゆっくりと自律神経のバランスを含めてお体を調整してくれる整体を選ぶと良いでしょう。
しっかりケアをしておけば、それが3年、5年、10年、20年後になったときにどれだけあなたの身体にとって価値があったことなのか実感することだと思います。
お悩みの方はいつでもご相談ください。
この不正出血は身体のバランスと自律神経の乱れから

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
---|---|
生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |