更年期障害と自律神経失調症

「更年期の症状と自律神経失調症を同時に発症なんてあるの?」「更年期障害?自律神経失調症?病院によって診断が変わるからよく分らない」「自律神経とか、男性更年期とか、不安障害とか、病院で診断されてもバラバラで抗うつ剤等処方されたけど飲んでも良くならない」

 

更年期障害に伴う症状と自律神経の乱れに伴う症状は似ていて、病院で診断を受けても明確な原因がわからなくてお悩みの方は多いです。

どうしたら良くなるのか、何が原因なのかも分からず「ストレス」のせいにされてしまう方もいます。

 

当院に来られた方では辛い症状にも関わらず医者に「気のせいでは」と冷たく言われてしまった方もいます。

 

そんな方が少しでも減るように更年期障害と自律神経失調症の関係について解説していきます。
本記事を読むことで、更年期障害の症状と自律神経失調症で出る症状の違いやなぜ診断がバラバラになってしまうのか、更年期障害と自律神経失調症の関係が分かるようになります。

 

この記事を書いている私はオステオパシー歴7年、臨床歴9年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。医学的知識も有しているため、記事の信頼性に繋がるのではと思います。

 

更年期障害と自律神経失調症で起こる症状の違い


まずは更年期障害と自律神経失調症で起こる症状はどのようなものがあるのかを見てみましょう。

更年期障害で起こる症状

更年期障害とは主に更年期(閉経前後の45歳から55歳くらいの期間)にホルモンバランスの急激な変化によって体に様々な不調を起こすことを言います。

 

主な症状として
動悸・息切れ、のぼせ、ほてり、発汗異常などのほか、頭痛や腰痛、肩凝り、手足のしびれ、イライラ感、めまい、耳鳴り、不安感、不眠、食欲不振などがみられる。また、皮膚や粘膜の乾燥、ドライマウス、尿失禁、外陰部のかゆみなども起こります。

 

自律神経の乱れで起こる症状

何らかの原因で自律神経のバランスが乱れることで様々な症状が出ます。

主な症状として
不眠、疲労感、めまい、ふらつき、のぼせ、冷え、頭痛、耳鳴り、動悸、関節の痛み、便秘、下痢、生理不順、口や喉の不快感、頻尿、残尿感、発汗、肩凝りなどがあります。

 

医療機関に複数行っても診断が一定ではないのは


上記の通り、更年期障害も自律神経失調症も似たような症状が起きます。
しかも、出る症状は人によって様々です。

 

このような自律神経失調症に伴う症状は不定愁訴(検査をしても明確な原因が分からない)とみなされてしまうことが多いです。

だから医療機関を回っても原因が明確に分からず、いろいろな診断名や薬をもらって終わりということになりやすいのです。

 

更年期障害と自律神経失調症の関係


更年期障害に伴う不調や自律神経失調症による症状は似ていて、医療機関で診断を受けても明確な原因が出ず、バラバラの診断結果になりやすいということは理解していただけたかと思います。

では、ここで更年期障害と自律神経失調症の関係について解説します。
身体の仕組みについて知ることで、更年期障害と自律神経失調症がなぜ起きてしまうのかを知る助けになります。

 

脳と自律神経

更年期障害と自律神経失調症は脳の働きがとても関与しています。
脳は大脳半球(思考や感情)と脳幹部(生命の維持に関わる中枢)によって構成されています。
自律神経は脳幹部と内臓や手足などを結ぶ神経です。
心臓の拍動、血管の運動、胃腸の働き、肝臓の働きなどを自動的に調整しています。
脳幹部ではホルモンの分泌やホルモン分泌のコントロールをしてくれています。

 

脳と更年期障害の症状

更年期障害は精神的症状、自律神経症状、身体の症状と大別されますが、そこが脳の働きと関連付けることができます。

 

1.精神的症状
不安やうつ、イライラしやすいなど感情や思考は大脳半球が関わっています。

 

2.自律神経症状
自律神経に伴う症状は脳幹部が関与しています。
交感神経が緊張しているときは動悸、息切れ、不眠、頭痛、立ちくらみ、めまい、冷え性、肩こりなどが起こります。副交感神経が抑制されていると食欲不振、胃もたれ、便秘、下痢、無気力、集中力低下などが起きます。

 

3.体の症状
手足のしびれ、肩こりや腰痛など。

 

更年期障害はホルモン分泌の急激な変化によっておきます。
ホルモン分泌をコントロールしているのは脳幹部にある視床下部という部分です。
また自律神経をコントロールしているのも視床下部にあり、ホルモン分泌と自律神経のコントロールは密接に連動しています。

 

ホルモン分泌が乱れることで自律神経調整に影響を及ぼしてしまいやすいので、様々な自律神経の不調を起こしやすいのです。

また、自律神経やホルモン分泌の乱れが大脳半球にある思考や感情に影響を及ぼしやすく、イライラしやすい、不安、うつなどの精神的な症状を起してしまう原因となります。

このような脳のつながりが更年期障害と自律神経失調症が併発し様々な不調が出てしまう要因なのです。

 

まとめ

いかがでしたか?
更年期障害に伴う症状と自律神経失調症に伴う症状は似ていて、明確な判別がつかない場合が多いです。
そのため、医療機関に行っても原因が分からず診断もバラバラということが起きやすいです。

更年期障害と自律神経失調症は脳の仕組みからしても併発しやすく、起こる症状は人によって様々です。
治療方法にも工夫が必要で、個々に応じた対応が必要です。
当院ではクラニアルセラピーによって脳や内臓の機能低下、骨格の調整によって更年期障害や自律神経失調症の不快な症状を改善しています。
興味がある方はこちらをご参照ください。

【関連記事】クラニアルセラピー(頭蓋領域のオステオパシー)について

クラニアルセラピーとは脳の働きを活性化させる施術です。
人間の身体は脳が神経やホルモンを介して身体の各器官に指令を出すことで生命活動をしています。
その脳も、長期的なストレスや疲労にさらされると次第に疲弊して機能低下を起こします。
その結果、身体の様々なところに慢性的な疲労や不調、痛みが発生してしまいます。
このような場合に、クラニアルセラピーで脳の働きを正常化させることで回復効果を上げることが可能です。

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この更年期障害と自律神経失調症を書いた人

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丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
042-302-5447
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