
東京都府中市でメニエール病と診断され、頭痛やめまい・吐き気・耳鳴りにお悩みの方
「メニエール病って原因分からないんでしょ」「原因がストレス・睡眠不足・疲労って言われてもどうしたらいいの?」「でも、薬を飲んでいても改善しないし、何か別のいい方法はないかなぁ?」
そんなメニエール病ですが、薬に頼らずとも原因となっている身体の状態を調整することで改善しています。
また、オステオパシーでは長年メニエール病の患者さんに対しての徒手療法で改善してきたという研究報告もあります。
メニエール病改善のポイントは頭蓋骨、頸椎、顎関節、リンパになります。
本記事ではメニエール病の一般的な原因と治療、そしてオステオパシーの研究報告も踏まえたうえでオステオパシー的に考えた原因と改善方法を解説していきます。
メニエール病でお悩みの方は薬に頼らなくても改善できる方法があるのだと知って頂けたら幸いです。
本記事の内容
動画でも解説しています。
メニエール病とは
回転性めまい(グルグル回るようなめまい)と難聴や耳鳴りが主症状となる病気です。
めまいは発作的にあらわれ、20分~数時間持続します。その間に難聴や耳鳴り以外にも吐き気や頭痛、腹痛などの症状も伴います。
不定期にこのようなめまい発作を繰り返してしまうことが特徴的です。
なりやすい人
20~40代の女性に多いようです。
やせ型で几帳面、なおかつ神経質な性格の人がなりやすいという統計もあるみたいです。
メニエール病の原因
一般的には原因不明とされていますが、メニエール病の方の内耳には「内リンパ水腫」というリンパの水膨れが出来ていることが確認されています。
この水膨れによって三半規管や蝸牛など平衡感覚を司るきかんを刺激してめまいや耳鳴りが生じてしまうのではないかと考えられています。
では、なぜこのような水膨れができてしまうかということについては原因不明とのことです。「ストレスや疲労、睡眠不足」が原因ではないかと言われています。
メニエール病の一般的な治療
基本的に投薬による治療になります。
まれに水膨れになったリンパを排液させるための手術や、平衡感覚を司る神経を切断させる手術などを行うようです。
オステオパシーによる徒手療法の有効性の報告
メニエール病の一般的な治療にあるように基本的にメニエール病の「治療法」というのは未だに見つかっていなく、個別の症状に対しての対症療法が行われているのが現状です。
オステオパシーでもメニエール病に対しての研究が行われており、オステオパシーの手技がメニエール病に対して明らかに「有益」だと言われています。
その研究結果の一部を簡単にお伝えします。
・メニエール病の症例において、オステオパシーの手技を施された人の79%が優れた、または明らかな改善が認められた。
Korr IM(ed.) The neurobiologic Mechanisms in Manipulative Therapy. New York, Plenum Press, 1977, p61
・体制機能障害に対する3週間のオステオパシー施術が聴力低下、めまい、耳の閉塞感、耳鳴りといったメニエール病の4大症状に高~中等度の影響を与えたと報告されている。
Adamek K. Osteopathic Treatment for the Symptomatic Relief of Meniere’s Disease. 2004. Victoria University, Melborne.
・頸椎、頭蓋、顎関節の体制機能障害の治療には、短期間だけでなく長期の有効性(そしてコストベネフィット)も認められる。
Shaw MB, Shaw HH. Chapter 67 Rhinosinusitis. In Chila AG(ed): Foundations of Osteopathic Medicine. Lippincott Williams & Wilkins: Philadelphia, pp 990-998
・リンパ系、自律神経系の機能障害は全て診断・治療し、硬膜の制限、特に側頭骨の機能障害に関連するものには頭蓋のオステオパシー手技を用いることが重要である。
Bjorne A, Agerberg G. Reduction in sick leave and costs to society of patients with Meniere’s disease after treatment of temporomandibular and cervical spine disorders: a controlled six-year cost-benefit study Cranio 2003 Apr:21(2):136-143
身体の歪み・捻じれがメニエール病を引き起こす
メニエール病の原因の一つとして内耳にある内リンパに水膨れができてしまうことが言われています。
では、なぜ水膨れが出来てしまうのかをオステオパシー的に考えてみると、そこには頭蓋骨や頸椎、顎関節などの組織が歪み・捻じれることによってリンパの排液を妨げてしまうからだと言えます。
自律神経系のバランスの崩れは筋膜内の水分量を減らし、リンパ流も妨げます。自律神経の乱れは身体に緊張や背骨の歪みとなって現れます。
つまりは身体がすでにメニエール病になってしまうような状態になってしまっていることが原因と言えるでしょう。
その状態でいくら薬を飲んでいてもいくらでも再発してしまうことは目に見えています。
興味深いのは、しっかりと身体の歪み・捻じれを調整していけば、長期的なベネフィット(利益)が得られるということです。
それは再発のリスクが格段に減るということと、さらにコストの面でも、無駄に薬を処方されるよりもお金がかからずに済むということです。
まとめ
いかがでしたか?
メニエール病は原因不明と言われていますが、その原因はあなたの身体の中にしっかりとあります。再発のリスクが少なく、薬に頼ることなく、長期的に良い状態を保てるオステオパシー施術の方が良いと思いませんか?あなた自身のお身体のことを考えて最善の選択ができると良いですね。
参考にして頂けたら幸いです。
このメニエール病の治療【オステオパシーによる徒手療法の有益性】を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | 全日本オステオパシー協会 日本オステオパシー連合 IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 25年日本オステオパシー協会入会 平成 27年IOAJ入会 平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業 |
趣味 | ピアノ、筋トレ、バドミントン |