
「軽い回転性のめまいとふわふわするめまいがひどく、病院に行っても更年期障害や良性発作性頭位めまい症と言われて薬を処方されるけどなかなか良くならない」
「良性発作性頭位めまい症って薬飲んで1~2週間くらいで良くなるって聞いたけど、それ以上長引いているのでおかしい」
「めまい体操を指導されてやっているけど、全然良くならない」
このように病院に行って診断を受けたけどめまいが治らずにお困りの方はたくさんいらっしゃいます。
ふわふわするめまいや回転性のめまいが続くと普段の生活や仕事にも支障が出てしまいます。なんとかしたくて医療機関に行っても「更年期障害だから」「良性発作性頭位めまい症ですね」と言われて薬を処方されるだけで治療が終わってしまい、症状がなかなか改善しないというパターンは実は非常に多いです。
私もそのようなめまいでお悩みの方をたくさん見てきましたが、めまいの症状が長引いてしまっている方はただ単に更年期障害だから、良性発作性頭位めまい症で耳石が剥がれ落ちているからと簡単に説明できるものではありません。
めまい以外にも首の痛みや肩こり、背中のはり、腰痛、股関節や膝、ふくらはぎなど身体の多くのところに不具合を感じている方が多いです。
そして、これらの身体の状態を改善していくことで自然とめまいがなくなっていっています。
本記事では更年期障害とめまいが重なっている方で薬を飲み続けていても症状がなかなか改善しないという方に書かれています。
どうしたら薬ではなくめまいの症状を改善できるのかを解説していきます。
参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
医学的知識を有し、オステオパシー・ドクターから継続的に学んでいるので記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
良性発作性頭位めまい症と更年期障害
「頭がふわふわするようなめまい」「空気がたまって浮いているような感じがするめまい」「起き上がる時や振り返った時にふらつくようなめまい」
ちょうど更年期の女性でこのようなめまい症状にお悩みの方が多いです。
良性発作性頭位めまい症とは耳石が剥がれ落ちた結果、三半規管のリンパ液が乱れてしまいめまいが生じてしまうという状態です。
剥がれ落ちた耳石は自然に再吸収されてなくなるのですが、耳石がなくなったとしてもめまい症状が続いてしまう人もいます。
更年期障害においてもホルモンバランスの変化や自律神経の乱れによってめまいが起こってしまうため、ちょうど更年期ころにめまいが併発してしまう場合に、病院側としては更年期障害もしくは良性発作性頭位めまい症と診断されるケースが多いようです。
病院によって診断名が異なってしまうのはどちらも可能性があるし、どちらが原因なのかは結局のところ分からないし、併発もしている可能性があるためです。
それだけめまいの原因についてはよく分かっていないことが多いのです。
だから治療法にしても薬やめまい体操を指導するくらいでこれといった治療法が確立されていないのも事実です。
良性発作性頭位めまい症と更年期障害が重なっている方の身体の状態
病院や婦人科に行って更年期障害や良性発作性頭位めまい症と診断されて薬を処方されるけど、なかなか改善しなくて困っているという方が当院にもよくいらっしゃいます。
症状だけを見てみると「めまい」だけを何とかするためには剥がれ落ちた耳石を何とかしたり、ホルモンバランスを良くする薬を飲むといったことが思い浮かぶでしょうが、それではなかなか改善しません。
そもそも剥がれ落ちた耳石を何とかする方法なんてなくてただ再吸収されるのを待つしかありません。
さらに行ってしまえば耳石が剥がれ落ちたのかどうかも判断する方法ってないんですよね。
果たして本当に耳石が剥がれ落ちているのかというと「分からない」というのが現状ではないでしょうか。
では、どうしたらいいのでしょうか。
このような症状でお悩みの方のお身体を見させて頂くと、首や腰をはじめとして、頭蓋骨や肋骨、骨盤、股関節、膝、足首など身体の多くの部分にゆがみや捻じれが見つかります。
ほぼ皆さん腰痛を抱えていたり、首の痛みやこり、背中の張り、股関節や膝の痛みなど身体の不具合を感じてらっしゃいます。
あなたは左右の肩の高さは同じくらいの高さですか?
猫背になっていませんか?
丸まって座っていることが多くありませんか?
長時間デスクワークやスマホを操作していませんか?
これらの身体の不具合が更年期に起こってしまうめまいの原因となっています。
頭蓋骨、背骨、骨盤のゆがみや捻じれは自律神経に影響を与えます。
三半規管への血液循環が少しずつ妨げられて、三半規管の働きが落ちてきます。
三半規管は耳との関りが深く、側頭骨と関連しているため、頭蓋骨の問題というのは大きく影響します。
頭の血液循環や代謝が悪くなるのは首や背骨、骨盤などが捻じれてしまっているからです。
このように一言にめまいと言っても三半規管だけの問題ではなく身体全体の問題となっています。
特に「ふわふわするようなめまい」「ふらつくようなめまい」を訴える方はめまい以外にも必ず身体の不具合を抱えています。
薬を飲み続けても改善が見られないのなら
めまいは三半規管だけの問題ではなく身体全体の問題です。
薬を飲んだとしてもただの対症療法にすぎません。
めまい体操をしてめまいが治るようでしたらそれはもう万々歳で多くの人が上手くいきません。
身体のゆがみや捻じれを解消し、首の痛みやコリ、腰痛など身体の不具合が取れていき、良好な体液循環、深い呼吸が出来るようになっていくと、自然とめまいの症状も治まっていきます。
まずは一旦あなた自身の生活習慣や食事など身体に負担を与えていないのかを見直してみてください。そして、身体を労わって、しっかりとケアしてあげましょう。
それがめまいを改善することはもちろんのこと、身体の調子も良くなり、更年期障害に負けない身体になっていきます。
まとめ
いかがでしたか?
更年期障害、良性発作性頭位めまい症と診断されてめまいが治まらずお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。
従来の医療では薬を処方するばかりですが、それではなかなか改善していかない方が多いのも事実です。
まずはあなたの生活習慣や食生活を見直してみましょう。
そしてお身体を労わってケアしてあげましょう。
それがめまいを解消するための遠回りのように見えて近道になります。
更年期障害、良性発作性頭位めまい症と診断されてめまいが改善せずお悩みの方はいつでもご相談ください。
この良性発作性頭位めまい症、更年期障害と診断されたけどふわふわするようなめまいが治らないを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |