自律神経失調症に伴う睡眠障害

「不眠で心療内科を受診したら自律神経失調症と診断されてしまった」
「自律神経失調症になると副交感神経が夜に働かず、良く眠れなくなってしまうの?」

 

 

現代病とも言える睡眠障害(不眠)について解説してきます。
最近よく眠れない、寝つきが悪い、深く眠れていないような気がする、、、
そんな方はぜひ本記事を参考にしてください。

 

自律神経と睡眠の関係やあなたが今日から簡単に出来る対処法をお伝えします。
 
この記事を書いている私はオステオパシー歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
自律神経失調症やパニック障害で悩まれる方を整体で改善してきた実績があるので、記事の信頼性に繋がるかと思います。


 

睡眠障害の種類


まず睡眠障害は以下の8つに分類されています。
1. 不眠症
2. 睡眠関連呼吸障害群
3. 中枢性過眠症群
4. 概日リズム睡眠障害群
5. 睡眠時随伴症群
6. 睡眠関連運動障害群
7. 弧発性の諸症状
8. その他の睡眠障害

 

さらに1.不眠症の中でも4つに分類があります。
1. 入眠障害(寝つきが悪い)
2. 熟眠障害(深く眠った気がしない)
3. 中途覚醒(夜頻繁に目が覚めてしまう)
4. 早朝覚醒(起きたい時間よりも2時間以上前に目を覚ましてしまう)

 

このように睡眠障害や不眠にも多くの種類があり、何かちょっとしたことがきっかけで眠れない状況が1週間以上続いてしまうといわゆる「不眠症」と診断されます。

 

現代ではストレスも多く、自律神経のバランスが乱れ、不眠や睡眠障害を訴える方が増えています。
夜遅くまで働く、食事時間も遅い、寝る前までテレビやスマホをしている、SNSのチェックが欠かせないなど、体が眠るための準備に入れない環境を作ってしまっている方も多いです。

 

また、常に悩みや不安事で頭がいっぱいで心から落ち着くことが出来なくなってしまっている状態の方もいます。

 

不眠や睡眠障害は心と身体のバランスが崩れてしまって起きている症状だとも言えます。

 

自律神経と睡眠障害の関係


自律神経のバランスと睡眠障害の関係について解説します。

自律神経は活動するための「交感神経」とリラックスするときに働く「副交感神経」がバランスを取って働いています。

 

例えば面接などで緊張している時を思い浮かべてください。
心臓はドキドキして、呼吸も浅く落ち着かない気持ちになります。手足が冷たくなったり、冷や汗をかいたり、体が震えてしまうこともあります。
このような状態ではゆっくりリラックスして眠ることはできないですよね。

 

これが本来ならば緊張している時の一時的な反応だったら良いのですが、自律神経のバランスが乱れるとこれに近い状態がずっと続いてしまいます。

 

車で言えばずっとアクセルを踏んだままの状態で、ブレーキを踏んでいない感じですね。

夜も落ち着いて眠ることが出来ないのはなんとなく理解できるでしょうか。

 

本来ならば眠る時間というのはゆっくりリラックスして副交感神経が優位になっている必要があります。しかし過度なストレスが続いてしまったりして、自律神経の切り替えが上手くできなくなってしまって睡眠障害になってしまうのです。

 

感情や思考が自律神経のバランスを乱す

感情や思考が自律神経のバランスを乱してしまうことも分かっています。

感情や情動は脳の扁桃体から引き起こされます。思考は大脳の前頭葉から起こります。そして、脳には自律神経の中枢である視床下部があり、これら感情や思考を引き起こす部位との密接なネットワークが繋がっています。

過度なストレスにより感情や思考が不安や緊張でいっぱいになってしまうと、その影響が視床下部にもおよび、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

 

自律神経失調症に伴う睡眠障害を解消するために


睡眠障害が続いてしまうと、職場や学校などもちろんのこと、日常生活にも支障をきたしてしまいます。
よく眠れるようになるためには、よく眠れる環境づくりがとても大切です。

1. 食事

寝る前の食事は理想的には寝る3時間以上前には終わらせるようにしておきましょう。寝ている時でも消化器系は働き続けているので、自然と眠りが浅くなってしまいます。

夜遅くに食事して胃もたれ状態で朝起きて目覚めも悪いという経験はありませんか?
胃腸に負担がかかった結果、体がちゃんと休めていない証拠です。

 

また、寝る前の食事は逆流性食道炎を引き起こす原因にもなるので注意が必要です。

理想は朝起きたときに空腹を感じている状態が良いです。

 

2. 入浴

入浴する際は40°くらいの温度にしておきましょう。40°以上になると交感神経が高まってしまいます。
40°以上だとしても入浴後にしっかりとクールダウンすることで自律神経も落ち着きます。
入浴はリラックス効果が高いので、疲れてストレスがたまった頭の状態も切り替えることができます。

 

寝る前にスマホなどの電子機器の操作

寝る時に部屋を暗くしてもスマホを見続けている。SNSをチェックしている。一度やめて寝ようと思ってもまた気になってスマホを見てしまう。

これは脳の感情や思考を働かせ、活性化させてしまい休むどころではなく脳を覚醒させてしまいます。スマホのブルーライトも刺激となってしまい、入眠を妨げます。

 

不眠や睡眠障害を抱えている方は、就寝1時間前からはスマホを触らないというルールを作って、それを習慣づけると良いでしょう。

 

朝しっかり起きる

朝はどんなに眠くても起きて太陽の光を浴びるようにしましょう。曇っていても雨の日でも構いません。しっかり日の光を浴びることで体内時計が調整されます。

 

良く眠るためにすぐに出来ることまとめ
・食事は就寝前3時間前まで
・入浴は40°程度
・寝る1時間前にはスマホや電子機器を見ない
・朝は眠くてもしっかり起きて太陽の光を浴びる

 

この4つを心掛けるだけでもあなたの眠りは大分変ってくるはずです。

 

まとめ

いかがでしたか?
不眠や睡眠障害には自律神経のバランスの乱れが大きく関係しています。
あなたの感情や思考も自律神経に大きく影響を与えます。
体をしっかりと休ませるための環境づくりが不眠や睡眠障害解消の第一歩だと思います。ぜひ今回お伝えしたことを心掛けてみてください。

この自律神経失調症に伴う睡眠障害を書いた人

プロフィール画像

丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 27年全日本オステオパシー学院卒業
平成 27年IOIAJ入会
ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事
042-302-5447
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