顎関節症とマウスピースの実際

「顎関節症でマウスピースをつけているけど治っている感じがしない。」
「本当にマウスピースで治るのか不安。」
「どうしたら顎関節症の痛みがなくなるのだろう?」

本記事はこのような方のために書かれています。
顎関節症でマウスピースを装着しているけどもなかなか改善しなくて不安な方は、この記事を読むことでマウスピースの役割や顎関節症の本当の原因が分かるようになります。

 

本記事の内容

1.マウスピースの役割
2.当院に来られる方のマウスピースの実際
まとめ

1.マウスピースの役割


マウスピースは夜間睡眠時の食いしばりや歯ぎしりによる歯へのダメージを緩和するために装着されます。

また、スプリントと言って弾むようなマウスピースもあり、筋肉の緊張を緩和するという働きもあるそうです。

 

一見マウスピースを装着していれば顎関節症が治りそうと思える感じです。

 

しかし、私から見てみるとただの対症療法と変わりがないように思えます。
ただ食いしばりや歯ぎしりによるダメージを緩和しているだけであって、根本的な解決ではないからです。

 

因みにマウスピースのエビデンス

因みにマウスピースに関しても研究はされていてエビデンス(科学的根拠)があるみたいです。

 
日本顎関節学会から出ているエビデンスです。

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その結果はGrade2cで推奨が弱いとされています。
私はエビデンスを重要視する方ではないですが、やはりエビデンスは低いですね。

 

マウスピースで「スプリント」というものを着用されている方もいるかもしれません。
スプリントとは上の歯全体を覆う透明なプラスチック製のマウスピースのことです。
しかし、これはエビデンスから見ても余り頼りにならなそうですね。

 

このマウスピースが様々な慢性疾患(腰痛・アトピー性皮膚炎など)にも効果があると謳う歯科医師も存在しているけど、「それを立証する確かな研究はない」と断言されています。
日本顎関節学館の説明だと、歯科医療分野では疾患の症状改善や根治療法と称して、十分な説明がなされないまま咬み合わせの調整など、症状を悪化させるリスクのある治療が行われる傾向があるという。

 

このような説明がされています。
誤ってマウスピースを着用し続けると悪化してしまうリスクもあるとの説明です。

 

 

2.当院に来られる方のマウスピースの実際

マウスピースをつけて頭痛


当院に来られた方から聞いた話です。顎の痛みがひどく、インターネット調べて改善してくれそうな医療機関に行ったそうです。
そこの先生は「マウスピースを3か月くらいつけていれば自然と治る」と言われたそうです。

 

マウスピースを作ってもらい、しっかりと3か月つけていたそうです。
しかし、症状は改善しないばかりか今度は頭痛までするようになってしまったのでマウスピースをするのを止めたそうです。

 

マウスピースで変わらずストレスのせい


また別の方も同様に医療機関でマウスピースを作成してもらったそうです。
半年近くつけていたみたいなのですが、結果、症状は変わらず。

最終的にそこでは「ストレス」のせいですねと言われてしまい当院に来られました。

 

このような方は本当に多いです。
一般的な顎関節症の治療だとマウスピースの着用や痛み止めの薬が主です。

ひどくなると歯を削ったり、顎の手術を促すようですが、果たしてそれで顎関節症が改善するのでしょうか?

 

 

なぜマウスピースで改善しないのか?


顎関節症は身体全体の歪み・捻じれ、それに伴う筋肉の緊張から生じます。

特に首周りや顎周りの筋肉が緊張して顎関節がズレ、スムーズな動きが出来なくなり、痛みが発生するようになります。
なので、そのような筋肉の緊張を緩まし、骨格の位置を調整することが重要です。

 

いくらマウスピースをしたところで、このような身体の状態だと顎関節への負担が変わらず効果が得られないのは当然のことです。
当院の顎関節症の方の半数以上がそのような人ばかりです。

 

あくまでマウスピースは歯への負担を減らすものであるのかなというような印象ですね。

 

まとめ

いかがでしたか?
マウスピースの役目は歯へのダメージを緩和することであり、顎関節症自体には余り効果が得られていない方が多いです。
マウスピースをしていても顎関節症の痛みが取れずに不安な方もいらっしゃると思いますが、適切な施術を受けることで顎関節症は改善可能です。
悩まずにご相談ください。

 

この顎関節症とマウスピースの実際を書いた人

プロフィール画像

丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
平成 27年IOAJ入会
平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業
趣味 ピアノ、筋トレ、バドミントン
042-302-5447
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