
「顎関節症でやってはいけないことってあるのかな?」
「どんな姿勢がいけないんだろう?」
「普段から何を注意すればいいのかな?」
顎関節症の方で、普段からどんなことに気をつければいいのか分からないという方のために本記事は書かれています。
無意識のうちに普段から行ってしまう意外な行動が顎関節症を招いていることがあります。
顎関節症の原因のところでも書きましたが、顎関節症は身体全体の歪み・捻じれからきています。
特に頭蓋骨や首をはじめとして、身体の様々な部分から影響を受けます。
身体を歪ませ・捻じれさせてしまう習慣を顎関節症の方はしてしまっている可能性が高いので、注意してくださいね。
では、どんな習慣がいけないのかを紹介していきます。
顎関節症になりやすい習慣
1.頬杖をつく
普段から座っている時に頬杖をついている方は要注意です。
この姿勢は片方にを傾けている状態になってしまうので、頭蓋骨はもちろん、首や背骨も歪ませてしまいます。
顎関節の左右の位置がずれやすく、顎関節自体にも負荷をかけてしまうので注意してください。
2.うつ伏せで眠る
ずっとうつ伏せで寝てしまうと首がとても捻じれて癖がついてしまいます。
長時間うつ伏せで寝ていたら首が痛くなりませんか?
うつ伏せで寝ていると顔をまっすぐにしては息が出来ないので寝られません(たまに枕に真っすぐ顔をつけて寝ている方もいますが、、、)。なので、顔を横に向けて寝るのですが、この姿勢は頸椎の捻じれ、そして顎を一方向に押し出すような力が働いてしまうため、首にも顎にも良くないです。
3.電話対応時に受話器を顎と肩で挟んで通話する
最近はスマートフォンの普及によってスピーカーモードがあるなど、受話器を肩と顎で挟むようなことは少なくなってきました。
しかし、仕事環境によっては電話対応時にこのような姿勢を取らざるを得ない方もまだまだ多いかもしれません。
この姿勢を習慣的に行うと、片方の肩の筋肉があがってしまい、首にも捻じれがうまれバランスが悪くなってしまいます。
顎関節症になりやすいのはもちろん、首の痛みに発展しやすい姿勢です。
この姿勢で通話しながらパソコンで入力する、なんて行為はかなり身体に負担をかけますね。
4.食事中や普段から顔を横に向いていることが多い。
食事中にテレビが横にあると、ずっと横を向きながら食事してしまうため、顎関節に負担がかかります。
これが習慣化されてしまうと、正面を見ていても顎がずれた状態になってしまうため、顎の違和感や左右差を感じるようになってしまいます。
なにより、首にも痛みが出てきてしまうでしょう。
5.片方の歯ばかりで物を噛んでいる
食事の時に片方の歯で物を噛んでいることが多い方は注意が必要です。
片方だけに顎の筋肉がついてしまい、バランスが悪くなってしまいます。
いつもこっち側の方で物を噛んでいるという方は注意が必要です。
6.顎の運動として顎関節を横に動かすことを何回もしている
顎の運動として、左右にガクガクと顎を動かす運動をしていたら顎が痛くなってしまったという方が来院されたことがあります。
顎関節は口を開いたり閉じたりする動きには強いのですが、左右の動きには弱いです。
何回も顎関節にとって不自然な動きをしていると、顎を痛める原因になってしまいます。
7.ストレスが常にある
仕事や家庭にストレスはつきものです。しかし、それが度をすぎてしまうと、身体にとって余り良くはありません。
身体の緊張が高まり、無意識に首や顎に力が入った状態になってしまいます。
顎関節症になりやすいのはもちろんのこと、その他自律神経症状にも発展しかねません。
8.足を組む
座っている時に足を組む習慣があると、それが骨盤を歪ませてしまいます。
骨盤の歪みはそのまま背骨を歪み・捻じらせます。
また、骨盤は脳硬膜を介して頭蓋骨と連結しているため、頭蓋骨も歪ませます。
当然、顎関節にも影響が出ます。
9.横座り
横座りは女性がすることが多い姿勢ですが、実は身体にとって非常に良くない姿勢です。
背骨・骨盤はもちろんのこと、少しでも横座りをしていただけで身体はかなり歪み・捻じれます。
顎関節症だけでなく腰痛や膝の痛みなどにも発展する姿勢なので、極力避けたほうが賢明です。
10.長時間のデスクワークによる猫背
長時間デスクワークをしていると、どうしても姿勢が丸くなってきてしまいます。
首を突き出しているような姿勢になってしまいますね。
首周りの筋肉も緊張して顎に良くありません。
当院の顎関節症の方で多いのが、長時間デスクワークをしている女性の方です。
こまめな休憩と良い姿勢をとれるような環境設定をすることが大切になります。
まとめ
いかがでしたか?
顎関節症になりやすくなってしまう普段の習慣をまとめてみました。
もしあなたが顎関節症に悩んでいて、普段から気を付けたほうが良いことは何だろうと思っていたら、まずはこのような生活習慣を見直すといいでしょう。
しかし、一度ついてしまった身体の癖は自力で解消するのは困難です。そんな時は専門家の手を借りましょう。
しっかりと身体全体のバランスを整え、顎関節症を改善したい方は当院までご相談ください。
この普段の習慣が顎関節症を招く【顎関節症になりやすい日常生活の習慣】を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | 全日本オステオパシー協会 日本オステオパシー連合 IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 25年日本オステオパシー協会入会 平成 27年IOAJ入会 平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業 |
趣味 | ピアノ、筋トレ、バドミントン |