
今回も実際に当院に来られているクライアント様についてです。
バネ指の手術後にへバーデン結節が発症し、両手の指、特に右手の人差し指・中指・薬指にひどく症状が出てしまった方です。
病院に行くと年齢的なことだからあきらめるしかないと言われて困られていたところ当院に来院されました。
へバーデン結節の方で病院に行っても「年齢だから、原因不明だから、治療法はない」など同じようなことを言われてしまい途方に暮れている方は多いかと思います。
そんな方はぜひ参考にしてみて頂ければ幸いです。
バネ指の手術後にへバーデン結節を発症。痛みがなくなり、横に肥大していくように変わっていた爪の形も元に戻りました。
施術を受ける前までの身体の状態はいかがでしたか?
さかのぼるとバネ指から始まって、バネ指の手術が終わってほっとしたと思ったらへバーデン結節になってしまって、バネ指の手術をした病院にへバーデンのことで言ったら「それは年齢的なことなのであきらめるしかない、痛み止めの湿布とか軟膏を塗るくらいしかできない」と言われて諦めていました。右手の人差し指・中指・薬指に症状が出ていて、両手にへバーデンの症状が出ていて、特に右がひどかったです。
実際に施術を受けてみてどうでしたか?
最初は「え?」このような感じの施術で本当に良くなるのかなというのが正直なところでした。
受けてどれくらいで改善してきましたか?
だいたい1か月半から2か月くらいですね。右手の人差し指と中指の爪の形がすごく変わってしまっていて、それもすごく気になっていたのですが、今はほんとにもとの爪の形に戻って、コブも気にならなくなりました。痛みはほとんどありません。爪の形がほんとに変わってきて、横に肥大していくような感じだったのですが、今は上に向かって真っすぐになって左の爪の形とほぼ変わらなくなってきました。
※個人の感想であり、全ての方に効果を立証するものではありません。
考察
来院時の身体の状態
病院に行っても治療法がなく、「これからどうなっちゃうのか?」ということでとても不安な様子でした。
もともとストレートネックと言われ身体の冷えや自律神経的な不調も抱えていました。
骨盤や背骨の歪みはもちろんのこと鎖骨や肋骨など手や指に関わる部分に筋肉の緊張や筋膜の捻じれが多くありました。
また、自律神経系のバランスも崩れており、交感神経が高まっている状態でした。
身体の歪みは手の爪にまで影響する
背骨や肋骨、鎖骨などの歪みや捻じれは手の指に影響を与えることはお分かりかと思います。
そしてそういった身体の歪みや捻じれは実は爪にまで影響を及ぼすのです。
爪もまた人間の身体の一部であり、背骨からつながる上肢の筋膜の捻じれによる影響が出てきます。
爪を作るのにも血液が必要です。
身体の歪みが爪への血流障害を引き起こすことは明白です。
そして、自律神経の乱れも指先への血流を悪くしてしまいます。
正常な爪の状態であれば、適切に血液循環がなされている状態です。
爪は体調の変化が現れやすい部位であり、爪の色が悪い、爪の表面にスジが現れたりなど爪は身体の不調を表すサインにもなります。
へバーデン結節の原因として指への血液循環の悪さがあります。
今回のケースでは身体の歪みや自律神経系の緊張のため、指への血液循環が滞り、その結果爪にも影響が出てしまったのだと考えられます。
もし身体や自律神経のケアをしていなかったら
もし今回のケースでいわゆる病院で行われる治療しかしていなかったらどうなっていたことでしょう。
病院で行われる治療は痛み止めの薬や塗り薬、注射やテーピングなどその部位だけの対症療法に過ぎません。
そのような治療では原因の元となっている身体の歪みや自律神経のバランスの改善はされることは決してないでしょう。
へバーデン結節のコブや変形は進み、痛みが増すことは間違いありません。
症状がひどくなかった左手の指もどんどん悪化していくことでしょう。
手術したはずのバネ指もまた再発することでしょう。
良かったこと
今回良かったことは、お伝えしている身体のケアのための体操を毎日しっかりと実践して頂いたこと(現在も毎日欠かさずやられているそうです)。
それから日に2~5杯飲まれていたコーヒーをやめて、ノンカフェインの生活をされていたことです。
カフェインは自律神経系を緊張させ指先の血流を悪くしてしまいます。
これらの良い習慣が相乗効果となって良い結果が出たのだと思います。
まとめ
・爪の形にまで影響が出てしまっていた。
・身体の歪みや自律神経の乱れが手の指や爪にまで影響を及ぼす。
・コーヒーをやめてノンカフェインの生活と毎日しっかりと体操をする習慣ができたことが相乗効果となった。
いかがでしたか?
もしあなたもへバーデン結節にお悩みで、病院に行っても同じような経験をされていて途方にくれていたとしたら、今回の記事が少しでもあなたにとって参考になっていれば嬉しいです。
へバーデン結節は病院に行っても「年のせい」「治療法がないから」「あきらめるしかない」「変形しきってしまえば痛みはなくなる」などと言われることが多いように思います。ですが、へバーデン結節は決して治療法がないわけでも、年齢のせいでもありません。
へバーデン結節になってしまうのは、なってしまうなりの身体の状態があるのです。
ぜひあなたも広い視点をもって身体全体のケアをするということが大切なのだと気づき、実践して頂ければと思います。
へバーデン結節にお悩みの方はいつでもご連絡ください。
この医者に「手術しかない」と言われたテニス肘の改善経過を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |