膝の内側が痛い!【しっかりと改善するには】

「膝の内側が痛い、、、」

「階段を登る時に膝の内側に痛みが出てしまう、、、」

「病院に行ってレントゲンで関節の隙間が狭くなっていると言われた」
そんな膝の内側の痛みにお悩みの方へ本記事は書かれています。

本記事を読むことで、膝の内側がなんで痛くなってしまうのか。

しっかりと膝の内側の痛みを改善するためにはどうしたらいいのかが分かります。

 

 

本記事の内容

1.膝の内側に痛みが出てしまうのは
2.しっかりと膝の内側の痛みを改善するには
まとめ

 

この記事を書いている私は、オステオパシー歴6年、臨床歴8年。
国家資格である理学療法士を持っていて、病院での勤務経験もあります。
変形性膝関節症や人工膝関節手術後の方、膝のスポーツ障害の方を見て、痛みや歩行状態を改善してきた経験があります。

 

1.膝の内側に痛みが出てしまうのは

膝関節の構造


膝関節の内側に痛みが出てしまう原因を知るためにはまずは膝関節の構造を知る必要があります。

 

膝関節は股関節や足首のように自由度が高く良く動く関節と違い、動かせる方向が限られています。

 

膝関節のメインとなる動きは曲げ伸ばしの動きであり、そこにわずかに回旋や側屈の動きができるようになっています。

 

なので、急なひねりの動きに脆い関節だともいえます。

 

 

バスケットボール、バドミントン、テニス、ハンドボール、バレエ、サッカーなど急激な捻りの動きをする時にふとした時に痛めやすいのもこの構造のためです。


膝関節の解剖学的な構造はこの図のようになっています。

膝関節の内側に関わる組織は主に、内側半月板、内側側副靭帯、前十字靭帯

筋肉に関しては、内側広筋(大腿四頭筋)、縫工筋股関節内転筋(薄筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋など)、半腱様筋、半膜様筋などです。

 

 

膝関節にかかる負担


膝関節の関節面は水平に出来ています。なので、とても体重による負荷をかかりやすいとも言えます。

 

どれだけ膝関節に負担が掛かっているかというと

 

 

歩行: 体重の 約1.1~1.2 倍
ランニング : 体重の 約3~4倍
スクワット : 体重の 約5~6倍

 

膝関節にはこれくらいの負担が掛かっていると言われています。

 

例えば体重60㎏の人がランニングしていると膝には180㎏~240㎏の負担が掛かっているのです。

 

 

ちょっと驚きですよね(;^_^A

 

 

本来の膝関節はそれだけ負荷がかかっても大丈夫なのです。

 

しかし膝の内側に痛みが出てしまっている場合、本来の膝関節の役割を果たせていない状態になっているのですね。

 

 

膝の内側に痛みが出てしまう原因

膝の内側に痛みが出てしまう原因として、よく言われるのが内側半月板や内側側副靭帯、前十字靭帯の損傷などが考えられます。

 

こういった靭帯損傷や半月板の損傷は主にスポーツ時に起こることが多いです。

 

 

急なストップ動作や方向転換時の膝をひねる時に損傷しやすいです。

内側側副靭帯は膝の安定性に関わっていて、前十字靭帯は脛骨が大腿骨より前に出ないようにしてくれています。

 

これらの靭帯が損傷することで膝の安定性をそこねてしまいます。

靭帯が断裂していなくても、これらの組織の微細な損傷から膝の内側に痛みが出てしまうと言えるでしょう。

 

 

また、筋肉の炎症や損傷による痛みもあります。

鵞足炎という鵞足部の炎症によって膝の内側に痛みを感じることがあります。

鵞足とは膝の下にある脛骨の内側の部分です。

縫工筋、薄筋、半腱様筋という筋の付着部になっている部分であり、鵞足炎の場合子の付着部を押すと痛みを感じます。

(押すと痛くて気持ちいいからと言って押すのはやめましょう。)

 

 

また、変形性膝関節症による膝の痛みの可能性もあります。

 

膝の内側に痛みを感じている場合、スポーツでケガをしたとか変形していると言われたとかそんなことがない方も多いと思います。

 

なんとなく膝の嚙み合わせが悪いような感じがして痛みが出てしまっている。

 

そんな場合はほぼ間違いなく身体の歪み・捻じれから膝に負担がかかって痛みが出てしまっています。

 

 

1. しっかりと膝の内側の痛みを改善するには

膝に負担が掛かる身体の状況


スポーツ障害にしろ、鵞足炎にしろ、変形性膝関節症にしろ、膝の内側の痛みを改善するために必要なことは変わりません。

 

一般的な医療機関や整骨院などは問題のある膝関節ばかりに注目してしまいます。

 

しかし、膝関節の問題は膝関節単体で起きているのではありません。

 

膝関節の上には股関節があり、その下には足関節があります。

 

股関節の上には骨盤、背骨が乗っています。それらの身体全体の構造が膝関節に影響してきます。

 

つまり、膝に負担が掛かってしまうような身体の状態を改善していく必要があるというのを理解して頂きたいのです。

 

 

膝だけが悪いのではない


例えば、鵞足による膝の内側の痛みのことを考えてみます。

 

鵞足とは縫工筋、半腱様筋、薄筋が合わさって出来ています。

 

この縫工筋、半腱様筋、薄筋は骨盤から脛骨に対して付着しています。

 

この筋肉の走行を見るだけでも骨盤や股関節が膝に影響を与えてしまっていることが分かるでしょう。

 

そんな風に膝関節は他の部位からの影響を受けやすい関節なのです。

 

 

そんな身体全体の構造を無視して、膝関節ばかりにアプローチしたり膝周囲の筋肉を揉んだり、筋トレしたところで、膝に負担が掛かってしまう身体の状態は変わっていないのですから、ただの対症療法に過ぎなくなってしまうのです。

 

その場合、一時的に痛みが軽減したとしてもまた再発してしまうでしょう。

 

 

しっかりと膝の内側の痛みを改善するには


膝の内側に負担が掛かってしまう身体の状態を改善する

 

これが一番必要なことです。

 

 

腰や首に問題があるかもしれません。

骨盤の歪み・捻じれが影響しているかもしれません。

膝関節自体に大きな捻じれがあるかもしれません。

足首に問題があるかもしれません。

 

 

 

人によって問題があるところは様々です。

特に腰が悪い人は膝も痛めてしまいやすい傾向にありますね。

それは身体のつながりから起こることなのです。

 

再発しないように膝の内側の痛みを改善するには、このように身体全体のつながりから身体を整えていくことが一番の近道になります。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

膝の内側の痛みがあるからと言って、膝だけに注目していては中々改善しないということを理解していただけたら幸いです。

 

膝の内側の痛みを解消させるためのポイントもやはり身体全体から探していく必要があります。

 

 

病院に行っても注射と湿布だけでなかなか膝の内側の痛みが改善しない。

筋トレをしているけど痛みがある。

 

という方は、膝だけに問題があるわけではありません。

しっかりと再発しないように痛みを改善したいという方は当院までご相談ください。

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