
「股関節が片方だけ硬くて、色々ストレッチをしてみてるけど柔らかくならない」
「頑張ってストレッチしていたら、逆に股関節が痛くなってきてしまった、、、」
「昔から片方だけ股関節硬かったから、これはもう仕方ないのかなぁ」
股関節が片方だけ硬くて、紹介されているストレッチや体操を試してみたけど、なかなか柔らかくならなかったり、無理してストレッチをして逆に痛めてしまう方も多いです。
股関節が片方だけ硬く、ストレッチや体操を試みてもなかなか柔らかくならない方は、長年股関節の硬さを抱えている場合が多いです。
「昔体育の授業で無理に柔軟体操をした時にゴキっと股関節が鳴って、そこから痛みが出て股関節が動かなくなってしまった。」
「開脚180°のストレッチをした時に股関節がゴキっとなってしまいそこから股関節が固まったままになっている。」
当院にお越しになる方はこのような経緯をお持ちの方たちです。
長年固まった股関節を無理に動かしてしまうと、痛みや腰痛に発展していく可能性があります。
そんな股関節の硬さをどうしたら改善できるのか、どうやって股関節の動きを出していけば良いのかを解説していきます。
股関節が片方だけ硬いと、体のバランスに影響し、足や膝、腰など様々なところに影響が出てしまいます。このようにケアできる方法があることを知って頂く機会になれば幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
医学的知識を有し、オステオパシー・ドクターから継続的に学んでいるので記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
固まった股関節
片方の股関節が硬くなってしまう原因として、多くは無理なストレッチによって股関節を痛めてそのまま固まってしまうというケースが多く感じます。
(もしくは先天的に股関節が硬い場合もありますが、今回は先天性の問題は省略させていただきます)
股関節を痛めてしまった場合、股関節周囲の組織を痛めてしまっていることになります。
股関節には大殿筋、小殿筋、梨状筋、双子筋、大腿方形筋、腸腰筋など様々な筋肉が覆っています。これらの筋肉の働きによって自由度が高い関節の動きを実現しているのです。
股関節には筋肉以外にも関節を安定させるために多くの丈夫な靭帯が付着しています。
腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯が代表的な靭帯になります。
特に腸骨大腿靭帯はY字靭帯と言い、股関節の前面を多いとても丈夫な靭帯になります。
股関節を無理な可動域まで動かしてゴキっとなってしまった場合、それは筋肉の損傷だけでなく、靭帯まで損傷してしまっている可能性があります。
痛めた筋肉と靭帯
筋肉を傷めていると動かすだけで痛みが出てしまいます。
靭帯を痛めてしまうと関節の安定性がなくなってしまいます。
股関節を動かすと痛いので自然と固めざるを得なくなります。
動かすと痛いし、またゴキっとなったら嫌だという痛みからの恐怖心で、股関節を動かさなくなり、その状態が続くと筋肉や靭帯が固まってしまいさらに股関節の動きが悪くなってしまいます。
その期間が長期間続くことで、動きが悪い股関節自体が当たり前の身体になってしまいます。
靭帯や筋肉の柔軟性が失われてしまい、片方の股関節だけが固くなってしまうのです。
こうなってしまうとちょっとやそっとストレッチしたところで股関節は動きません。
どうやって股関節の動きを出すのか
固まって長期間経っている股関節は動きを出すのは容易ではありません。
無理にストレッチをしてしまうと、余計に股関節を痛めてしまったり、昔の恐怖心が蘇り、無意識のうちに筋肉が緊張してしまう方もいます。
このような場合、まずは固まった股関節周りの筋肉や靭帯にしっかりと血液が行きわたるように身体を調整する必要があります。
片方の股関節だけ硬い状態が長期間続いていたので、それに合わせて身体にもゆがみや捻じれが出ています。特に腰や骨盤周りにゆがみや捻じれが蓄積しています。まずはそこから解消させていきます。
股関節周りに血液が行きわたるような身体の状態になってきたら、ようやく股関節を動かす準備ができたことになります。
股関節を動かす時は、無理にストレッチしたり引っ張ったりするようなことはしてはいけません。そうすると必ず筋肉を緊張させてしまうので、股関節を痛める原因になってしまいます。
ゆっくり関節を動かす、関節モビライゼーションという技法を用います。
関節を的確に動かしてあげることで、周囲の靭帯の柔軟性を出していくことができます。
それと併用して股関節周りの筋肉の柔軟性を出すような施術を行います。
長年固まってしまった股関節がちゃんと動くようになるには時間がかかります。3か月、半年、1年以上かかる方もいます。
ですが、この方法で行うことによって確実に股関節の可動性は取り戻せています。
こちらの動画で関節モビライゼーションについて分かりやすく伝えてますので参考にしてください。
股関節の硬さが取れてくると
次第に股関節の硬さが取れてくると、「あぐらをかけるようになった」「仰向けに寝ていても足先が外を向いている」「腰が痛くなることがほとんどなくなった」「足を上げやすくなって、走りやすくなった」というようなお声を頂いています。
長年固まってしまった股関節の動きを出すにはちょっとやそっと何かしたくらいでは動きが出ることはありません。
無理なストレッチは逆に痛めてしまう原因にもなってしまいます。
地道に股関節周りの靭帯や筋肉の柔軟性を取り戻していくことが一番の近道かと思います。
まとめ
いかがでしたか?
頑張ってストレッチをしてもなかなか股関節の柔らかさが出ない方は、もっと根深い問題を抱えている可能性があります。
身体から見直し、関節自体の動きを出してあげることが必要になります。
股関節が固まっている時間が長ければ長いほど、動くようになるまで時間がかかります。ですが、無理なく安全に股関節の動きが出るようになるのでおすすめです。
片方だけ股関節が硬くてお悩みの方はいつでもご相談ください。
このストレッチをしても取れない長年の片方だけの股関節の硬さにはを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |