膝の痛みと体重の関係【肥満と膝の痛みは関係ないわけない】

「病院に行くと膝の痛みは体重のせいだと言われてしまう」「痛み止めの薬やヒアルロン酸注射をしても膝の痛みが取れない」「膝が痛くて運動できない時はどうしたらいいの?」「体重と膝の痛みはどれだけ関係しているの?」

 

膝の痛みでお悩みの方で、病院に行くと「運動不足で筋力がないから運動してください」「体重が重いから痩せてください」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか。

 

「体重と膝の痛みは関係ない」なんて言ってる人もいますが果たして本当にそうでしょうか?
本記事ではそんな体重がどれだけ膝に負担を与えているのか。そして、体重を減らしたくても膝が痛くて運動できない方がどのようなことが出来るのかを解説します。

体重と膝の関係を正しく知ることで、膝の痛みに悩むあなたの生活習慣を変える気づきになって頂ければ幸いです。

この記事を書いている私はオステオパシー歴7年、臨床歴9年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
膝の痛みでお悩みの方、膝を手術してきたことがある方をたくさん見て来た経験もあるので、記事の信頼性に繋がるのではと思います。


動画でも解説していますので良かったらご視聴ください。

膝と体重の関係


まずは膝と体重の関係です。
あなたは普段膝にどれだけの負担が掛かっているかご存知でしょうか?

 

これは身体の運動学で学ぶ内容なのですが、

 

片足立ちをした時に体重の3倍近い重さが膝に掛かっています。

3倍ですよ。3倍!

 

体重60㎏の人だと180㎏、体重70㎏の人だと210㎏の重さが膝にかかるのです。

 

ウェイトリフティングやベンチプレスなどであなたは210㎏の重さを上げたことがありますか?普通は無理ですよね。
とんでもない重さがかかっていて、それを膝と筋肉が支えてくれているんです。

 

因みにこれが片足立ちの時なので、歩行するときや階段昇降の時はもっと負担がかかります。

 

平地歩行で体重の3~4倍、階段では体重の6~7倍の負担がかかると言われています。

 

体重60㎏の人だと階段昇降で360~420㎏の負担、体重70㎏だと420㎏~490㎏の重さが膝にかかるのです。

 

体重の3倍とか6倍とか言われるとピンとこない方も多いと思いますが、実際に数字で表してみると、とてつもない負荷が膝に掛かっていることが分かります。

360㎏なんてボディビルダーの選手でも持ち上げられない重さですよ。

 

これだけの負荷をあなたの膝は支えてくれているということをまずは知ってください。
そして、体重増加がどれだけあなたの膝を痛めつけているかも気付いてください。

 

あなたはこの数値を見てもまだ、体重を減らそうとは思えませんか?

 

体重が重くて膝が痛くて運動できない負のループ

体重が重くて膝が痛くて運動できないから痛み止めや注射でごまかしている、なんて生活を続けていると取り返しがつかない負のループに陥ってしまいます。

特に女性は注意です。
運動しないと、筋力だけでなく骨量の低下を招きます。(骨への刺激が減ってしまうため)

中高年の女性はホルモンバランスの影響で骨粗しょう症になりやすいため、膝へのダメージが増えてしまいます。

さらにストレスから食事量は増えるもしくは変わらない状態が続くと体重が増えるだけでなく、様々な生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)を招きます。
そうなるとますます身体に様々な不調が出始めてしまいます。

この負のループに陥ってしまうと精神的にイライラしやすくなったり、うつ状態になりやすくなってしまいます。
負のループに嵌ってしまうと抜け出すのが困難になってしまいます。

出来るだけそうならないように普段から気を使って生活することが大切です。

 

手術を安易に考えないで

「膝が痛いから人工膝に手術すれば良いんでしょ。」
と安易に考える方もいますが、人工膝に手術しても待っているのは痛いリハビリです。
体重が多ければ多いほど、リハビリも大変だし、長くかかってしまいます。

膝を手術したけど痛みが続いていて辛いという方は大抵体重が多い傾向にあるように感じています。

 

膝が痛くてダイエットのために運動できない時に出来ること

食べる量を減らす

まず一番簡単にできることは食べる量を減らすことです。

 

厳しいことを言いますが、はっきり言って食べすぎなんです。

ストレス発散のために食べているとしたら余計に良い食べ方ではありません。

 

少しでも食べる量を減らすことから頑張ってみませんか?

・いつも満腹まで食べていたのを腹8分までにしてみる
・夕飯は炭水化物を摂らない
・間食を極力しないようにする

 

少し食べる量を制限するだけでも必ずイライラしたりストレスが溜まったりします。でも、そこを乗り越えていくと次第に食べる量が少ないことにも慣れてきます。
逆に空腹感があるほうが身体も頭もしっかり働くことに気づくことでしょう。

 

出来る運動を少しずつ

次に少しの運動や筋トレをしてみましょう。

膝が痛いなら、腹筋だけ少ししてみるとかでも十分です。
腕立て伏せもいいですね。
膝の痛みが出ない筋トレを毎日少しずつ積み重ねることが大事です。
プールに行って歩くのもとても効果的ですね。

 

運動が続かない人と言うのは最初から完璧に出来るという理想を求めすぎてしまうのです。だから少しやって自分はできないからと諦めてしまうのです。

 

でも、出来なくて当たり前なのです。
少しずつ筋力も運動も積み重ねるしかないんです。

 

体重が1㎏減るだけで膝にかかる負担は3㎏も減ります。2㎏減れば6㎏、3㎏減れば9㎏、、、。

 

すごく膝への負担は減ります。

あなたの身体を支えてくれている大事な膝を労わるためにも、地道にコツコツと身体にいいことを積み重ねていきませんか?

 

まとめ

いかがでしたか?
体重と膝はとても関係しています。
「体重と膝の痛みは関係ない」なんてことはありえません。
これだけ膝にとっては負担になっていることをぜひ知っておいてください。
そして、もし今あなたが膝の痛みでお悩みで体重も増えてきてしまっているようなら、少しでも意識を変えてあなたの膝を労わるような行動をしてみてはいかがでしょうか?
本気で取り組めば必ず身体も変わってきます。

この膝の痛みと体重の関係【肥満と膝の痛みは関係ないわけない】を書いた人

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丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
042-302-5447
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