
「首の後ろが痛い、、、」
「なんかずっと凝っている感じがする」
「マッサージやストレッチをしているけど、首の後ろがずっと痛い」
首の後ろの痛みでお悩みではありませんか?
本記事では首の後ろに痛みが起きてしまう原因や、首の後ろに痛みがある時にやってはいけないことを解説していきます。
そして、あなた自身でできる簡単な改善方法も紹介していきたいと思います。
首の後ろの痛みやコリにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
本記事の内容
1.首の後ろが痛いのは?
2.首の後ろが痛い時にしてはいけないこと
3.首の後ろの痛みの解消法
まとめ
この記事を書いている私は、オステオパシー歴6年、臨床歴8年。
国家資格である理学療法士を持っていて、病院での勤務経験もあります。
1. 首の後ろが痛いのは?
なんで首の後ろが痛いんだろう?
首の後ろが痛かったり、やたらと凝ってしまったり、辛いですよね。
なんでいつも首の後ろ側が辛いのでしょうか?
実は、その原因はあなたの姿勢にあるのです。
あなたは普段からこんな姿勢をしていませんか?
あなたは普段からこのような姿勢をしていませんか?
いわゆる猫背状態の丸まった姿勢です。
デスクワーク、運転、勉強、テレビを見ている時、スマホを見ている時、気付いたらこのような姿勢になっていませんか?
首の後ろに痛みやコリを訴える方のほとんどがこのような姿勢を普段からしています。
首はボーリングの球くらいの重さがある頭を支えています。
その頭が前方に倒れているこの姿勢で、どれだけの力が首の後ろ側にかかっているのか想像がつきますでしょうか?
想像がつかない方は試しにボーリングの球(6~7㎏)を持ってみてください。どれだけ重いかが実感できるでしょう。
万病のもととなる姿勢
この姿勢は首の後ろ側の痛みだけでなく、多くの病気のもととなる姿勢です。
頭痛をはじめとして、ストレートネック、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアなど、この姿勢を続けて、頸椎に負担がかかりつづけることで起きてしまう病気です。
もし、あなたが本記事をお読みでしたのなら、そのような状態になる前に早めに改善することを心掛けましょう。
そうでないと、後々苦しい思いをしてしまいます。そのためにも本記事をぜひ最後までお読みください。
2. 首の後ろが痛い時にしてはいけないこと
首の後ろ側のマッサージ
首の後ろが痛い・凝っているからって首の後ろをマッサージするのは良いことではありません。
なぜなら、丸まった姿勢を続けている影響で首の後ろ側はもうすでに伸びきっている状態で筋肉が緊張しているのですね。
これが首の後ろの痛みやコリの原因となっています。
この伸びきって緊張した筋肉をマッサージしたらどうなるでしょう?
ストレッチしている状態の筋肉をマッサージすることを想像してみてください。
とても多大な負荷がかかってしまいますよね。
ストレッチをしながらその筋肉を揉むなんて強度の高いことは施術としても行いませんし、筋繊維への負荷は多大です。
筋繊維が損傷し炎症を引き起こすきっかけにもなってしまいますので、首の後ろ側のマッサージは避けるようにしてください。
首の後ろだけでなく背中にかけても同様のことが言えますから、避けるようにしてください。
首の後ろを伸ばすストレッチ
首の後ろを伸ばすストレッチも同様にNGです。
理由はマッサージの時と同様です。
普段から伸びていて緊張している首の後ろの筋肉をさらに伸ばす必要性はありません。
そんなことを続けていれば、猫背や丸まった首の状態が助長するだけです。
首をボキボキ鳴らすこと
首を捻ってボキボキ鳴らすとスッキリすると思いがちですが、実はそうではありません。
簡単に言うと首のボキボキは可動性を上げるために行うものです。
不用意に首のボキボキを続けてしまうと可動性がつきすぎてしまって、安定性のない首になり、余計に首周りの筋肉が緊張してしまいます。
また、頸椎には神経や血管など大切な組織がたくさんあります。
ボキボキすることはそれらの大切な組織を傷つけてしまう恐れがあります。
実際にそういう事故の報告も多くあり、厚生労働省では頸椎に対するアジャスト(ボキボキ)は禁止しています。
3. 首の後ろの痛みの解消法
首の後ろが痛い・凝っているからといって、首の後ろを伸ばしたり、揉んだりしても効果がないということは分かって頂けたでしょうか?
では、どうしたらいいのかをここで解説していきます。
縮まっている前側を伸ばす
大切なのはバランスです。
猫背の丸まった姿勢で縮まってしまっているのは後ろ側ではなく、前側です。
後ろは伸びて、前側は縮まっている。
このバランスを改善することが大切です。
そのためにあなたができる簡単な方法は、縮まっている首の前側、おなか側を伸ばすことです。
縮まっている側を伸ばすことで徐々に首の前後のバランスが整っていきます。
でも、急にぐっと伸ばしてはいけませんよ。
ゆっくり、徐々に行うようにしてください。
良い姿勢を保つ
縮まった前側が伸びてきたら、その状態を維持するためにも良い姿勢を保ちましょう。
デスクワークの時に前かがみになってしまうようなら、そうならない工夫をしましょう。
スマホを見ていて、首が前に倒れてしまうなら、スマホの見方を変えましょう。
普段からの姿勢に気を使い注意することを習慣化することが大切です。
初めは辛いかもしれません。
でも、徐々にいい姿勢を保つことになれていけば、今までの姿勢がどれだけ身体に負担をかけていたのかを実感するでしょう。
深呼吸する
試しに丸まった姿勢で深呼吸をしてみてください。
息を深くたくさん吸えますか?
吸えないですよね。
その状態をずっと続けていると酸素を取り入れることができず、また、体液循環も妨げられてしまいます。
首の後ろが痛い・こっているという方はそんな身体の状態が続いていると考えてもらって構いません。
普段から、気が付いたら深呼吸をするという習慣をつけるといいですね。
まとめ
まとめ
いかがでしたか?
首の後ろが痛い原因やその解消法について少しでも理解して頂けたら幸いです。
首の後ろ側が痛い時はすでに身体が丸まっている癖がついてしまっている状態です。
その状態が続くことは、後々ヘルニアなどの症状を招きかねない危険性を孕んでいます。
そうならないように気付いたその時から、改善を心掛けるようにしていきましょう。
もし一人でやっていても中々上手くいかない、首の後ろの痛みが取れないという方は、相当身体に悪い癖がついてしまっている可能性があります。
早めに改善していくためにも当院までご相談ください。