首の痛みと腕のしびれ

府中市で首の痛みから腕にまでしびれが出てきてしまっている方
「もともと首は痛かったけど、腕までしびれや痛みが出るようになってきた」「首を動かすだけでも腕に痛みやしびれが走る」「手術は嫌だし薬を飲んでいても痛みは変わらない。何かいい方法はないの?」

 

首の痛みがもともとあって、放っておいたら何かのきっかけで首の痛みだけでなく腕や手の先まで痛みやしびれが出てしまうことが多々あります。

寝違えてしまった、ふと重いものを持った時にガクッと首を痛めた、車を運転していて後ろを振り向いた時に急に痛めてしまった、、、など痛めてしまうきっかけは様々です。

首の痛みはもちろんのこと、腕に痛みやしびれが出てしまって、ましてそれが激痛になってしまうと寝ているのも辛いし日常生活にも支障が大きく出てしまいます。治るかどうかわからなく不安な方も多いかと思います。

 

当院では整形外科に3か月近く通っても変わらなかった首の痛みや腕のしびれも改善しています。首の痛みに伴う腕のしびれはしっかりと施術していけば改善していきますが、中には脳に関わる病気も潜んでいる可能性があるので一度医療機関を受診しておくことはお勧めしております。

 

本記事ではそんな首の痛みと腕のしびれについて解説していきます。
しびれている領域によって首のどこがやられているのか、医療機関をたらい回しにされたけど原因が分からなかった腕や手のしびれを解決した症例を交えて解説していきます。

頸椎と腕のしびれの関係

頸椎と感覚領域

まずは下の図を見てみてください。

ネッター解剖学図譜より

 

これはデルマトーム(皮膚分節)と言います。
Cというのは頸椎のことで例えば頸椎の6番めの神経節が障害を受けている場合は親指にかけての領域にしびれが出るということになります。

ただ、しびれの場合、例えばC6の領域に沿ってだけのしびれが出るということはまずなく、色々な領域がオーバーラップして症状が出ることが多いです。例えばC5~7にかけてしびれが出たり、親指と小指側にだけしびれが出たりといったように出る症状は人によって様々です。それが明確な鑑別を困難にしている理由でもありますね。

 

頸椎と腕の筋力


また頸椎の神経根が障害されている場合、筋力低下も見られます。
もし首の痛みやしびれだけでなく腕や手に力が入りづらくなっていたとしたら、どこの筋肉に力が入りづらいかによってダメージを受けている神経が分かります。

 

以下に簡単に記載しますね。

C5:肩を動かす(三角筋)
C6:手首を反らせる(手首の伸筋)
C7:手首を曲げる(手首の屈筋)、肘を伸ばす(上腕三頭筋)
C8:小指の曲げる力
T1:手の指を伸ばした状態で開いたり閉じたりする力

 

例えば、肩を動かしづらくなっていて尚且つ手首を反らすのも力が入りづらくなっているとしたら、C5-6の領域に障害を受けている可能性があります。

 

これもシンプルに分かれば良いのですが、実際はそうでもありません。例えば上腕三頭筋の力は入りづらいけど手首はしっかり曲げられたりと言ったように同じ障害部位でも出てくる症状は異なります。シンプルにC5がC7がというわけではなく、この辺りも色々な神経がオーバーラップしています。

この辺り少し複雑なので動画でも分かりやすくお伝えしています。

 

さらにややこしいのが

さらにややこしいのがしびれている感覚と筋力との関係が一致しないことも多々あります。上記したのは頸椎の神経だけの問題ですが、ここに脳の問題も絡んでくると余計に鑑別は困難になっていきます。

医療機関ではこのように障害されている領域と画像検査や筋力検査を通して、どこが原因となっているかを判断しますが、医療機関でも正確に判別するのは難しいです。また正確にどこが障害されているのか原因が分かったとしても、行う治療というのは限られています。

 

薬か、頸椎の牽引か、電気か、手術か、です。

 

それでは良くならない方が当院に来られます。

 

医療機関を回っても原因が良く分からなかった腕のしびれと力の入りづらさの症例


もともと首は痛かったけど、ある日お酒を飲んで変な格好で寝ていたら、朝起きたら左腕が広範にしびれて手に全然力が入らないという方がいらっしゃいました。

痺れの範囲もデルマトームで言うならC5-T1全てという感じで、力の入りづらさはC6-T1の領域がやられていました。握力はほぼなく、つまむ・握るといった巧緻動作も困難な状態でした。

 

背骨をはじめとして身体の様々なところに問題が見られましたが、いかんせん障害を受けている領域が広いので一度医療機関の受診をおすすめしました。
整形外科に行くとうちでは良く分からないから脳神経外科に行くようにと紹介状を書かれたそうです。脳神経外科で検査を受けるのですが、検査を受けた日がしびれや力の入りづらさが出た日から1か月も経っていました。(なかなか受け付けてくれないみたいですね)

 

因みにその1か月の間も週一回施術を重ねていました。
そうすると手のしびれの領域はC5-6の領域に限定されてきました。また以前より力が入りやすくなり握力が戻ってきました。力の入りづらさで目立つのは親指と小指によるつまむ動きだったり、手を回内するという円回内筋という筋肉の弱化が見られました。恐らくは正中神経の障害が考えられました。

 

脳神経外科での検査を進めていると、脳の異常は見られないとのことでした。じゃあ、何がしびれを起こしているのか聞くと、頸椎の隙間が少しなくなっているけど、それじゃないのかなと言われたみたいです。これくらいなら手術はしない方が良いし、薬と経過観察を言い渡されたそうです。因みにお医者さんと話をしていてもデルマトームや正中神経という言葉は一度も出てこなかったそうです(-_-;)

 

お医者さんが説明しない専門的な内容、つまりはしびれが出ている領域ややられている神経の説明を私がしたところ、その方はとても納得されていました。
施術を続け、3か月ほど経つとほぼしびれはなくなり、力も80%近く戻るようになりました。

 

どうしたら首の痛みからくる腕のしびれを改善できるのか


医療機関に行っても先ほどの方のように、なんとなく薬を飲んで様子を見ましょうという風に終わってしまう方が多いです。

では、どのようにしたら首の痛みや腕のしびれを改善できるのかを解説していきます。

 

頸椎の隙間を広げれば痛みもしびれも取れる?

あなたは、頸椎の隙間が狭くなっているからその隙間さえ広げればしびれや痛みも取れるとお考えではないでしょうか?

 

普通に考えればそれが最善に思えます。でも、それは西洋医学で考える対症療法にすぎないのですね。言ってしまえば手術となんら変わらないです。

そこから少し深掘りして本質的な部分を考える必要があるんです。

 

では、なんで頸椎の隙間が狭くなってしまったのでしょう?

 

そこを考えて身体を見ていかないと、いくら手術で頸椎の隙間を広げたとしても、再発するリスクが高いのです。
そして、頸椎の隙間が狭くなってしまう原因は多岐に渡り、また人によって異なります。だから難しい症状だとも言えます。しっかりと身体を見れる知識と経験が必要とされます。

 

まとめ

いかがでしたか?
首の痛みと腕のしびれの関係について少しでも理解が深まって頂けたら幸いです。医療機関を回ってもなかなか改善しない、原因がよく分からないという方もたくさんいらっしゃると思います。そのような方でも当院では改善が見られていますので、ひとりで悩まずにご相談ください。

この首の痛みと腕のしびれを書いた人

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丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
平成 27年IOAJ入会
平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業
趣味 ピアノ、筋トレ、バドミントン
042-302-5447
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