筋膜と自律神経

筋膜は筋肉を包んでいる膜、全身を包むウェットスーツのような役割をしているものだと思われがちですが、筋膜の機能はそれだけではありません。

筋膜にはたくさんの役割がありますが、今回は自律神経との関りについて解説したいと思います。

 

筋膜と自律神経の関係を知ることで、自律神経系の乱れが身体に与えてしまう影響について新たな認識を得ることが出来ます。

また、なぜ痛みが中々取れなかったり、長引いてしまうのかも分かるようになります。

少し専門的な話になりますが、出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

1.筋膜の中にある自律神経

筋膜の中には自律神経の交感神経の繊維が存在することが分かっています。

この交感神経は筋膜内の血管に作用しているのではないかと考えられています。

つまり、交感神経が高まることで筋膜内の血管が収縮するのです。

 

2.ストレスによって交感神経が高まると起こる筋膜内の反応

長期的にストレスにさらされている人の筋膜を見たという実験がベナロックによって2006年にされています。

その結果、筋膜はどうなったかというと、長期的な血管収縮により筋膜自体の組織が固く緊張しているということが分かったそうです。

本来、筋膜とは瑞々しい組織です。こちらの動画を見て頂くと筋膜に対するイメージがさらに深まると思います。

そんな瑞々しい筋膜が血管が細くなる影響で水分量が減り、筋膜が繊維質(固く)になってしまうそうです。

さらに炎症反応も起こしやすくなってしまい、痛みが出やすくなったり、炎症自体も引きずらくなってしまいます

 

その状態が続くことでますます筋膜自体も固くなってしまうという負のスパイラルに陥ります。

 

長いことストレス下にいる人は炎症も起きやすく、筋膜という組織自体も固くなってしまうということが解明されています。

 

固くなった筋膜は損傷しやすく、また炎症もしやすく、そしてそれが治りづらいというような良くないことばかりおきます。

 

自律神経が直接筋膜に作用している訳ではないのですが、ストレスのある状況で間接的に筋膜に影響を与えてしまいます。

 

 

3.痛みや不調が長引いている人は筋膜も


筋膜は筋肉だけでなく脳や内臓、身体の全てを包んでいる膜組織です。

痛みや不調が長引いている人はこうした自律神経系の影響からも筋膜自体が固く繊維質になっている可能性があります。

 

実際に、私の経験でもストレスを強く感じてしまっている人や長期間ストレスを抱えている人のお身体を触れてみると、正常な筋膜の柔らかさがなく、カピカピした乾燥したような印象を受けます。

そして、そういう方は痛みや不調が改善されるまでは時間がかかる傾向にあります。

 

 

最後にスティルの筋膜に対する見解を紹介しておきます。

「何らかの疾病が発現するずっと前から筋膜のリンパ管と細胞システムは不純で不健康的な液体で満たされており、発酵として知られる変化の過程とそれに伴う電磁気の乱れは、我々が治そうとしている疾病の90%以上を引き起こしている。私はずっとそう考えてきた。」

 

まとめ

筋膜内には交感神経線維があり、筋膜内の血管に作用していると考えられている。
長期的なストレスにさらされるとその影響で筋膜は炎症しやすくなり、固くなってしまう。
痛みや不調が長引いてしまう人は、筋膜自体も固くなっている可能性がある。

参考文献
人体の張力ネットワーク 膜・筋膜  竹井仁監訳 医歯薬出版株式会社

この筋膜と自律神経を書いた人

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丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
平成 27年IOAJ入会
平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業
趣味 ピアノ、筋トレ、バドミントン
042-302-5447
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