
オステオパシーによる整体はウイルスなどの感染症や重症化を防ぐためにとても有益です。
今から100年前の世界的に大流行したスペイン風邪(インフルエンザ)に対してオステオパシーの施術によって救われた方がたくさんいました。
ウイルス感染で重症化してしまうのはそれだけ身体の状態が悪く免疫力が落ちているからです。
そうならないように身体の自然治癒力・自己免疫力が最大限発揮できる状態にしておくことが最大の予防であり重症化を防ぐ術になります。
暴飲暴食・睡眠不足・タバコ・アルコールなどももちろん自己免疫を下げる要因になりますので注意が必要です。
本記事ではオステオパシーが感染症に対してどれだけ有益なのか、オステオパシーがどんな考えでウイルス感染に対してアプローチしているのかを解説していきます。
本記事の内容
動画でも解説しています。動画内で特別なご案内がありますので、最後までご視聴頂けたら幸いです。
ウイルス感染に対してのオステオパシー整体の有益性
今から100年ほど前に大流行したスペイン風邪(インフルエンザ)の時は感染者が世界で5億人、死者は5000万~1億人出たと言われています。
この1918年にアメリカでインフルエンザ患者の約10万人に調査研究が行われました。
その結果、
オステオパシー手技療法を受けた感染者の
・総死亡率0.25%
・肺炎発症率 10%
という報告がありました。
一方、オステオパシー手技を受けずに薬物療法のみの感染者は
・総死亡率 5%
・肺炎発症率 30~60%
であると報告されています。
オステオパシー手技療法を受けていた感染者の方が遥かに死亡率も肺炎合併率も少ないという報告になります。
あくまで研究調査であって、100年以上前のものにもなるので完全に科学的に証明されている訳ではありませんが、それでも当時の新聞記事にも載っていて価値のある研究調査だということには変わりありません。このことをきっかけにアメリカではオステオパシーが広まりました。
参考文献
全身の機能障害におけるオステオパシー的解析法
臨床におけるオステオパシーの原則
オステオパシーのウイルス感染に対してのアプローチ
ウイルス感染に対してはいかにウイルスへの抵抗力があるか、どれだけ早く体外に排出させるかという身体に備わっている働きが重要視されます。
そのために、呼吸・循環・リンパ、脾臓・肝臓の働きを活性化して免疫・解毒・排泄機能が最大限働ける身体を目指していきます。
リンパ経路の解放とリンパポンプ
一番大事なのはリンパ経路の確保になります。ウイルスなどが体内に侵入したとき、リンパ節内にある免疫細胞がウイルスを攻撃し死滅させます。その老廃物はリンパを経由し静脈へと運ばれます。
このリンパ経路は筋肉の緊張(張りやコリ)、筋膜の捻じれ、骨格の歪み、関節の動きの悪さによって妨害されます。リンパ液の循環が損なわれると免疫力自体が低下してしまいます。オステオパシーの手技によって阻害されているリンパの経路を開いていきます。
一般的なリンパマッサージのようにゴリゴリ押すようなものではありません。それではリンパの経路が潰れてしまうということが分かっています。優しくリンパの経路を開いていきます。さらにリンパ循環を高めるためにリンパポンプを行います。
呼吸機能の最大化
呼吸に伴う横隔膜の動きは、血液・リンパの循環を促進させるために必要不可欠です。呼吸を最大限効率的に行われるように呼吸に関わる組織、背骨、肋骨、胸骨、横隔膜の動きを改善していきます。
脾臓・肝臓機能の最適化
脾臓は免疫機能の要です。ウイルスに対する抗体を作る場所でありウイルスを処理してくれます。
一方肝臓は解毒の要になります。
処理された老廃物を解毒し体外に排出できる物質に変えてくれます。
オステオパシーのテクニックでは脾臓や肝臓に対してのアプローチもあります。
脾臓・肝臓がしっかりと働ける状態は臓器に対しての血液循環が良好な状態でなければいけません。
言うまでもなく筋肉の緊張(張りやコリ)や筋膜の捻じれ、骨格の歪みは臓器への血流を妨げます。
身体全体のバランスを整えることで脾臓・肝臓の働きも活性化されます。
これらのことをして身体に備わる自然治癒力・自己免疫力が発揮できる身体にしていくことがオステオパシーの役割です。
まとめ
まとめ
いかがでしたか?
オステオパシーの施術はただ単に身体の痛みや不調だけでなく、インフルエンザや風邪などのウイルス感染に対しても効果があります。
アメリカをはじめとして今でもたくさんの研究が行われていて科学的に証明されているものも多いです。
薬と違って副作用もなく、自分自身の治癒力を高めることで様々な病気の予防・改善が期待できます。
ウイルス感染に対して手洗い・うがい、マスク着用はもちろんですが、身体の状態を整えることで感染と重症化しにくい身体を目指していきましょう。
この免疫力を上げるオステオパシー整体でウイルス感染・重症化しにくい身体にを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | 全日本オステオパシー協会 日本オステオパシー連合 IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 25年日本オステオパシー協会入会 平成 27年IOAJ入会 平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業 |
趣味 | ピアノ、筋トレ、バドミントン |