
「加齢だからしょうがないですね」
「軟骨がすり減っているから治らないですね」
「骨が変形しているから手術しかないですね」
あなたは体の痛みや不具合から病院や整形外科に行って、このように言われている人の話を聞いたことがないですか?
特に膝や股関節にはよく聞く話かもしれませんね。
このようなことを聞くと自分も将来そうなってしまうのかな、不安だなと思ってしまう方もいるかと思います。特に現在腰や膝、股関節に痛みを感じている方は注意が必要です。
特に体に不具合が出やすくなる40代以降の方は知っておいてほしい内容です。
今回はそんな「加齢だからしょうがない」と言われないために普段からどんなことを注意すればいいのかについて解説していきます。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
加齢は誰にでも起こる
人間だれしも年をとります。
老いることのない人間はいません。
加齢に伴い腰の骨の間にある椎間板のすり減りや膝の軟骨のすり減りというのは残念ながら誰にでも起こりえます。
しかし、年齢を重ねていても元気で姿勢も良く、健康に過ごされている方もいますし、そうではない方もいます。
その違いを知ることが大切です。
軟骨の摩耗がひどくなってしまう人とそうではない人と差が出るのはなぜだと思いますか?
身体のゆがみや捻じれ
一つ目は体のゆがみや捻じれの影響です。
腰の椎間板がすり減っている。膝の軟骨がほとんどなくなって関節の隙間がせまくなってしまっている。
このような方に共通しているのは普段からの悪い姿勢の癖や生活習慣の積み重ねによるものだということです。
その結果、身体は歪み、捻じれ、腰や膝などに負担がかかる状況が続いてしまいます。
身体がゆがみ捻じれているとただ単に軟骨に負担がかかるだけでなく、軟骨への栄養補給や老廃物の回収に必要な血液・リンパ液といった体液循環にも影響が出ます。
循環が悪くなってしまうことから軟骨がより乾燥しやすく、すり減りやすい状態になってしまいます。
1日2日で軟骨はすり減るものではありません。
1年、3年、5年、10年、20年と長い年月をかけて徐々に摩耗していきます。
身体のゆがみや捻じれがひどく関節に負担がかかる状況が強ければ強いほど、より早く軟骨にもダメージが出てきます。
体液循環が悪ければ悪いほど軟骨が乾燥し、摩耗しやすくなります。
食生活
2つ目は普段からの食生活による影響です。
あなたは片足立ちをしたときに膝や股関節にかかる負担がどれくらいかご存知でしょうか?
力学的な計算をした場合、片足立ちをしたときに膝や股関節には体重の3倍近い負荷がかかると言われています。
例えば体重60㎏の人であれば180㎏もの負担がかかるのです。
180㎏というのがどれだけ重いのかということがいまいちピンとこない方も多いかもしれません。
ウェイトトレーニングの経験者であればどれだけの重量かは理解できるかと思います。180㎏の重さでベンチプレスやスクワット行うには相当の努力とトレーニングが必要です。(僕は無理です💦)
それだけの重量が普通の人でもたった片足立ちをするだけで膝や股関節にかかるのですから、人間の身体の構造からどれだけ膝や股関節が強固に作られているかということが伺えます。
食生活が悪く、肥満や体重過多の方はつねに体の関節にかなりの負担をかけてしまっています。それでは軟骨もすり減りやすくなってしまうのも当然です。
無理なダイエットをして骨粗鬆症になってしまうような方も同様です。体重が軽くても骨がスカスカになってしまうので軟骨にも当然ダメージが出ます。
高血圧、高脂血症、糖尿病の方も注意が必要です。
血液がドロドロで血管が固くなると、体液循環も滞ります。
軟骨への栄養循環が妨げられることで、軟骨が乾燥しすり減りやすくなります。
「加齢ですね」と言われてもそれはあなたの今までの積み重ね
腰や股関節・膝関節に痛みや不具合が出て病院に行ったら「加齢だからしょうがないですね」と言われても、それは今までのあなた自身の生活習慣の積み重ねによるものなのです。
だから、そうならないためにも日頃から身体をケアし、食生活を注意するということがとても大切なのです。
「加齢ですね」と言われないためにも注意すること
早めに身体のケアをしておく
「加齢だからしょうがないですね」「年だから」と言われないためにもあなたが出来ることはたくさんあります。
まずはしっかりと自分の身体の状態を知り、ケアをしておきましょう。
自分の身体はどんな風にゆがみ捻じれているのか。
普段からどんな癖があるのか。
日常生活でどんな悪い姿勢の習慣をしているのか。
このようなことを知り、しっかりと体をケアしておくことで、身体は良い状態を保てます。
私個人の話になりますが、私も高校生の時に腰を痛め、ヘルニアと診断されました。そこからずっと腰の違和感が10年以上続いていました。
自分でストレッチや筋トレなどいろいろ試してみたけどなかなか腰の違和感は取れず、何度もぎっくり腰や腰の痛みをぶり返すという状態でした。
オステオパシーを受けてから腰の痛みは取れました。その時に初めて自分の身体がゆがんでいたことに気づきました。
腰の痛みは取れても何年も積み重ねてきた悪い身体のゆがみは残っています。悪い姿勢をしていると腰の痛みが再発するのに気付くようになりました。
また普段の生活をしていて注意していてもどうしても体にはゆがみや捻じれが生じてきます。
今でも最低でも月に1回はオステオパシーの整体を受けるようにして、自分の良い状態を保つ・チェックするということをしています。
もし私がオステオパシーを受けずにそのまま体がゆがんでいた状態でいたらどうなっていたことでしょう。
おそらく腰痛はもっとひどくなり、軟骨はすり減り、ヘルニアも悪化し、病院に行くと最悪「手術しかないですね」と言われることになっていたでしょう。
あなたはどうなりたいですか?
私はしっかりと体を良い状態に保って健康的に過ごしたいです。
食生活の改善
食生活も重要です。
体重が増えれば増えるほど関節にかかる負担は増えてしまいます。
脂っこい食事、塩分の多い食事、コンビニ食、ファーストフード、冷凍食品のような添加物の多い食事。
普段からこのような食生活を続けていれば、体重が増えるだけでなく、血液の状態もドロドロになっていきます。
食生活も毎日の積み重ねです。1年間このような食事を続けているだけでも体には大きな負担になるでしょう。
アメリカの映画で「スーパーサイズミー」というドキュメンタリーをご存じでしょうか?1か月間毎食マクドナルドを食べ続けたらどうなるかということを実験した映画です。
ぜひ一度は見てみることをお勧めします。
私はそれ以来ファーストフードは滅多に利用することはなくなりました。
適度な運動
適度な運動も体を健康に保つために必要です。
フィットネス業界や健康業界は常になんらかの新しい説を持ち出すことが多いです。
例えば、「1日1万歩歩くと健康になる」とか「納豆ダイエット」やら「バナナダイエット」やら「りんごダイエット」なんていくらでも出てきます。
このような一時的な流行り廃りに乗っかる必要はありません。
運動で大切なのは「続けること」です。
どんな運動でも構いません。
あなたがストレスなく無理なく続けられるものを選べばそれが最善です。
まとめ
いかがでしたか?
「加齢ですね」と言われないためにもあなたが日頃から注意できることはたくさんあります。
日頃からの積み重ねで5年後、10年後、20年後のあなたの身体の状態や生活の質というのは大きく変わります。
ちゃんとケアを続けていた人とそうでない人とでは雲泥の差が出るのは明白でしょう。
心も体も健康的であれるように、早めに身体をケアしておく大切さを知っておいていただけたらと思います。
しっかりと体をケアしていきたいという方はいつでもご連絡ください。
今現在痛みが出ていて困っているという方も一人で悩まずにご連絡いただければと思います
この「加齢ですね」と言われないために【腰・股関節・膝関節に不具合を感じている人は注意して】を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |