
「年をとると逆流性食道炎になりやすいって言われているけど。」
「逆流性食道炎になりたくないなぁ」
「逆流性食道炎を予防するにはどうしたらいいんだろう?」
そんな質問にお答えします。
どんな病気でもそうですが、100%予防するということは難しいです。ですが今回お伝えすることを、気を付ければ逆流性食道炎になるリスクというのを限りなく減らすことが出来ます。
また、現在逆流性食道炎の症状が出てしまっている方も普段から注意すべきポイントにもなるかと思うのでぜひ参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー歴7年、臨床歴9年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
逆流性食道炎の症状で悩まれる方を整体で改善してきた実績があるので、記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
逆流性食道炎とは
「逆流性食道炎」は最近テレビCMやインターネットの影響で広く認知されてきています。
「胃食道逆流症」という疾患として捉えている医師も多いです。
胃食道逆流症は胃液や胃の内容物が食道に逆流してしまうことで起こる不快な症状や、食道粘膜が胃液に晒されることで病変を起こした状態のことをいい、次の2種類に分けられています。
【逆流性食道炎】
食道の粘膜が炎症を起こし、潰瘍(かいよう)やただれ(びらん)が見られる状態です。
【非びらん性逆流症】
食道の粘膜に障害はないものの、逆流症状がある状態です。食道粘膜の知覚過敏によって胃液が逆流しやすい人に起こりやすいと言われています。
そんな逆流性食道炎ですが、普段からの生活習慣や食生活で逆流性食道炎になるリスクを減らすことが可能です。
逆流性食道炎を予防するための食生活
逆流性食道炎を予防するために以下のような食生活は避けるようにしましょう。
脂っこい食事
ラーメンやハンバーガー、揚げ物、ピザなどの脂っぽい食事には注意が必要です。
脂っぽい食事はコレシストキニンというホルモンが分泌されます。
このホルモンの働きによって食道括約筋が緩みやすくなり、逆流やげっぷをしやすくなってしまいます。
香辛料が多い食事
カレーやタイ料理など香辛料がふんだんに使われている食事も逆流性食道炎にはよくありません。
強い香辛料は食道に直接刺激を与えてしまうため、食道が過敏になってしまい逆流性食道炎になりやすくなってしまいます。
アルコール
アルコールも香辛料と同様に胃や食道に直接刺激を与えてしまうため、良くないとされています。
炭酸
炭酸を飲むことで胃の圧が上がり、げっぷや逆流をしやすくなってしまうと言われています。
炭酸飲料はもちろんのこと、ビールやソーダ割りなどアルコールと炭酸が混ざった飲み物は尚のこと良くないということですね。
過食
食べ過ぎてしまうと胃を圧迫してしまいます。胃の圧が上がってしまい逆流しやすくなってしまいます。
また、早食いも良くありません。食べ物と同時に空気もたくさん飲みこんでしまうため、胃の圧が上がりやすく、げっぷもたくさんでるようになってしまいます。
就寝3時間前の食事
食後はもっとも胃酸の逆流が起こる時間帯です。
食後すぐに横になってしまうと、重力の影響で胃酸が逆流しやすくなってしまいます。また逆流した胃酸が胃に戻らず食道に留まってしまうため、食道の炎症が起こりやすくなってしまいます。
就寝3時間前の食事をすることで逆流しやすくなってしまうという報告もあるくらいなので、注意しましょう。
逆流性食道炎を予防する生活習慣
逆流性食道炎を予防するために普段から以下のような生活習慣を見直してみてくださいね。
丸まった姿勢
普段から猫背気味や丸まった姿勢の方は逆流性食道炎になりやすいと言われています。
背中が丸まっていると腹部の緊張が高まる影響で、胃の圧が上がってしまいます。
胃が圧迫される形になってしまうため、胃酸の逆流が起こりやすくなります。
睡眠
胃酸が逆流するのは眠りが浅い時(ノンレム睡眠)に起こりやすいという報告があります。
普段から、不眠だったり、眠りが浅かったりする方はそれだけでも逆流しやすい身体の状態だということです。
良い睡眠が取れるような生活習慣を身に着けたいですね。
肥満
肥満になると腹部の内臓脂肪によって常時胃が圧迫されるようになってしまいます。
また、肥満の方は普段から脂っぽい食事や過食気味かと思います。
このような習慣が積み重なって体重が増えて腹部の脂肪も増えてしまうため、逆流性食道炎になりやすい要素がふんだんに盛り込まれています。
体重を減らしただけでも逆流性食道炎の症状が軽減したという方もいるので、太り過ぎには注意してくださいね。
お腹をベルトで絞め過ぎない
お腹をベルトで絞めすぎると腹圧が上がってしまい、胃酸が逆流しやすくなってしまいます。
ストレス
逆流性食道炎の原因に「ストレス」がよく言われています。
ストレスが長期的に加わることで身体に多くの悪影響が出てしまいます。
自律神経のバランスが乱れたり、呼吸が浅くなって血流やリンパの循環も悪くなってしまいます。
ストレスをため過ぎず適度に発散する習慣があるといいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
逆流性食道炎を予防するために注意出来ることはたくさんあります。
逆流性食道炎はある日突然なるわけではなく、普段からの悪い習慣の積み重ねによって起こるものです。
逆流性食道炎になってしまうと不快な症状だけでなく、最悪食道がんになるリスクも高まってしまいます。
しっかり予防していくことが大切です。
この逆流性食道炎を予防するためにを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | 全日本オステオパシー協会 日本オステオパシー連合 IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 25年日本オステオパシー協会入会 |