痔を自分で改善するセルフケア

「排便のたびに血が出て痛い」「いぼ痔で悩んでいて病院に行っているけど毎回手術を勧められてしまう」「病院に行くのも恥ずかしいし、手術も嫌だし、何とか自分で治せないかなぁ」

 

痔の問題はデリケートでなかなか人にいいづらく、病院にも行きづらいですよね。
男性に多いと思われがちですが、実は痔の発生率は男女差がほとんどなく、女性でも悩まれている方が多いです。

 

そんな痔ですが、出来たら自分で治せたら嬉しいですよね。
いぼ痔・切れ痔の場合はしっかりとケアをすれば自力で改善することも十分可能です。

痔ろうの方はすぐに医療機関に向かうようにしてくださいね。

 

私自身20代の後半のころ切れ痔⇒いぼ痔を経験しています。
そこから焦って何とか自力で改善することが出来ました。
その方法をお伝えしたいと思います。参考にして頂ければ幸いです。


動画でもお伝えしています。良かったらご視聴ください。

痔の時にやってはいけないこと


まずは痔の時にこれだけはやらないでということをお伝えします。

これをやってしまうと肛門に負担をかけてしまい、ますます痔が治りづらくなってしまうので注意してくださいね。

不潔にする。

排便時に拭き残しがあるとそこから雑菌が湧いてしまい、肛門に炎症を起こします。
そうならないためにも拭き残しがないようにしてください。

 

ただ、トイレットペーパーだけでは「お尻への摩擦が強くて痛い」「拭き残しが出来てしまう」というように痔の悪化を招きかねません。

 

ウォシュレットを適切に使用するようにしましょう。
「ウォシュレットを使い過ぎると肛門の粘膜まで落としてしまって良くない」や「ウォシュレットは肛門の常在菌まで落としてしまうから良くない」などと言われていたりもしますが、それよりも拭き残しで雑菌が繁殖してしまうことの方がよっぽどお尻には悪いです。

 

痔にお悩みの方は迷わずウォシュレット機能があるならば使用して常に清潔な状態でいられるようにしておきましょう。

 

イキむ。空打ちする。

痔を起こしやすい人に共通してやってしまっていることがあります。

それは排便時に無理にいきんでしまったり、便が出ないのに排便しようといきんでしまうこと(いわゆる空打ち)です。

 

いきむという行為は肛門周囲筋や骨盤隔膜にかなりの負担を加えます。

 

もともと痔は肛門周囲筋や骨盤隔膜が固くなり、血流が悪くなることで生じます。
その状態で無理にいきんだり、出ないのに排便しようといきんでしまうのはお尻に多大な負担をかけてしまいますので、注意してください。

 

なぜ、便が出ないのに排便したくなってしまうのかは、痔やお尻からの異常な刺激が排便したいという異常な刺激として脳に伝わってしまうからです。

 

便秘・下痢

普段から便秘があったり、下痢気味の方は食生活や普段の生活習慣を見直すようにしましょう。

 

便秘や下痢というだけでも排便時に毎回お尻に負担をかけてしまいます。
また、便秘・下痢が続くということは身体の調子が良くない証拠です。

 

ストレスをためていないか、ちゃんと睡眠は取れているのか、良い食事がとれているのか、便の状態を良くするためにも普段の生活を見直してみてください。

 

痔を自分で治すセルフケア


では、私が自分自身の切れ痔といぼ痔を治したセルフケアをお伝えします。
私が切れ痔からいぼ痔に発展したのは20代後半の理学療法士の専門学校に通っている時でした。
その時はストレスも多く精神的に不安定で、腰痛もひどく身体の状態が良くありませんでした。

 

普段排便時に痛みがあったり、血が出る時もあったのですが、ある日突然排便後に肛門周りに違和感が出ました。ボコッと何か出ているんです

 

それが初めて私がいぼ痔を経験したときでした。

 

当時インターネットで調べてみるといぼ痔を治すには手術が必要と書かれていたりして、大変焦ったのを憶えています。
病院に行くのも恥ずかしいし、自分で何とか治せないかと調べ、行ったセルフケアになります。

 

このセルフケアをすることで1か月くらい経ったら自然と出ていたいぼも治まり、排便痛や血が出ることもなくなりました。
ぜひ試して頂けたらとおもいます。

 

歩く・ジョギング


まずは最低1日に30分以上歩いたり、ジョギングすることから始めました。

やはり、痔は運動不足による筋力低下や下肢の血流不足から生じています。
身体を動かすことで循環が促されます。

 

スクワット


シンプルにスクワットです。

回数は何回でも大丈夫です。

最低10回×3セットは行うようにしてください。(私は30回×3セットを毎日行っていました)
フォームは注意して行ってください。

スクワットをすることで下肢の筋力、血液循環向上が促されます。

さらに固くなった骨盤底を柔軟にしてくれる役割があります。

恐らく痔になってしまっている方は普段運動不足やスクワットなんてやらないでしょう。
ぜひこの機会に行うようにしてみてください。

 

骨盤隔膜セルフケア

骨盤隔膜を柔軟にするためのセルフケア方法です。

骨盤隔膜は、肛門挙筋などの肛門周囲に在る筋肉が合わさって、骨盤の底を覆うようにして出来ている膜になります。

痔になってしまう方は、この骨盤隔膜の柔軟性が悪くなり、血流も悪くなります。排便時の圧力に耐えきれなくなり痔が起こります。

 

この骨盤隔膜を柔らかくするためのケア方法です。

座った状態で骨盤を起こします。

片方の手、人差し指・中指・薬指など2本か3本を坐骨の下から骨盤隔膜に行くように滑り込ませます。
指を骨盤隔膜に当てたら、そのまま座って体重をかけてあげましょう。
そうすることで指が骨盤隔膜を押し、マッサージをする形になります。

坐骨を横に引いてあげるように力を入れるのもいいです。

骨盤隔膜が固い場合は少し痛みを感じるかもしれません。ゆっくり優しく行ってください。

もっと早く治したい方は


上記のようなセルフケア、それから注意点を守ることで私の場合は1か月ほどで痔はなくなり、今も痔の症状が出ることはありません。
ただ、20代後半という年齢でも回復すには1か月ほどかかっています。
これが30代40代50代となると上記のようなセルフケアをしっかりと行ったとしても2倍・3倍の時間はかかることが推察されます。

 

もっと早く治したいと思われる方もいるかもしれません。
そのために、なぜ痔が起きてしまうのかを深掘りしていく必要があります。

 

なぜ痔が起きてしまうのか?

痔は主に、肛門周囲の筋肉からなる骨盤隔膜が固くなってしまい、血液循環も悪くなってしまいます。
その結果、本来柔軟性がある肛門周りの組織が脆く硬くなってしまいます。
そこに無理な圧力が加わることでいぼ痔や切れ痔へと発展します。

 

骨盤隔膜の固さが身体に及ぼす影響

ここで視点をお尻から身体全体に向けます。
人体には骨盤隔膜と似たように身体を横に隔てる大きな膜組織があります。
上から小脳テント、上胸隔膜、横隔膜、骨盤隔膜です。

これらの隔膜はそれぞれが単独で働いているのではなく、4つとも協調して動いています。
分かりやすく言うと呼吸の際に横隔膜は上下運動をしますよね。
それが他の3つの隔膜も同様にして上下運動を起こしているということです。

 

だから、骨盤隔膜が固いということは他の隔膜の動きも悪くなってしまっています。

 

痔の方は、呼吸が浅かったり、首や肩にコリや痛みを感じていたり、腰に痛みや重さを感じていませんか?

 

隔膜の動きが悪くなってしまっているということは、呼吸が十分に深く行えない状態になっています。
血液・リンパ循環も悪くなってしまっています。

このような身体全体の悪さが痔を招いており、痔が治りづらくなってしまう要因でもあります。

 

逆に言ってしまうと、この身体の状態を改善しないと、いつまでも骨盤隔膜に負担がかかる状態が続いてしまうということです。
ということはいくら薬を塗ったり、手術をしたとしてもまた再発してしまうリスクが出てしまいます。

 

そうならないためにも身体の状態を良くする、整えておくというのが痔を早く治すために必要なことになります。

 

まとめ

いかがでしたか?
痔を自分で治すために必要なことを知って頂けたら幸いです。
この記事に書かれていることを毎日コツコツと行うことで、いぼ痔や切れ痔を自然に治すことは十分可能です。
痔の心配がなくなるということは日常生活においてとても快適さをもたらします。
早く身体の状態も良くして再発しないようになりたいという方はいつでもご相談ください。

この痔を自分で改善するセルフケアを書いた人

プロフィール画像

丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
042-302-5447
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