
「なんとか痔を自力で良くしたいけど、痔に良くない食べ物や飲み物を教えて欲しい」
「お酒は痔にとって余り良くないのかなぁ、飲むとリラックスできるけど大丈夫かな」
「調べれば良くないって書いてあったりもするけどあらためて教えて欲しい」
いぼ痔・切れ痔を手術することなく自力で治したいと思う方は多いかと思います。
その中で、今食べているものや飲んでいるものが痔にとって良いのか悪いのか確証が持てなくて不安になってしまう方もいるかと思います。
今回はそのような方のために痔に良くない食べ物・飲み物を紹介していきます。
食べ物や飲み物は大きく個人差がありますので、絶対にダメと一概に言えない部分もありますが、そのあたりの考え方や飲食物の選択方法についてもお伝えさせていただきますので参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
私自身もいぼ痔・切れ痔に悩み、排便時に切れて血が出たり、いぼがボコッと飛び出していた時期もありました。病院に行くことや手術は絶対にしたくなかったので、自分で頑張って治しました。いまは切れることもいぼが出ることもありません。
痔に良くない食べ物・飲み物
まず一般的に痔に良くない食べ物・飲み物と言われているものは以下の通りです。
コンビニ食、インスタント食品、ファーストフード
これらの食品には大量の食品添加物が含まれています。
ハンバーガー、フライドチキン、カップ麺、コンビニ弁当など添加物だけでなく動物性脂肪、塩分、脂質などが大量に含まれており、決して身体に良いものとは言えません。
最近では健康志向を見せるような演出がされていますが、結局中身の方は何年も前のものと変わりません。この辺りは一時期話題になったマクドナルドを1か月食べ続けるとどうなるかという実験を行った「スーパーサイズミー」という映画やその続編である「スーパーサイズミー2ホーリーチキン」を見ると良い発見になるかと思います。
動物性のタンパク質・脂肪
動物性の肉、例えば牛肉や豚肉は胃腸に負担をかけると言われています。もし食べるとしたら鶏肉や魚が良いとされています。
牛肉や豚肉も食べる時は脂肪が少ない部分を選ぶと良いと言われています。
牛肉や豚肉はレッドミートと言われ発がん性が高いと言われたりもしています。
ですが、豚肉はビタミンB1が豊富に含まれていて疲労回復に良かったり、豚肉の脂は体内のコレステロール値を調整してくれる役割もあります。
牛肉もタンパク質が豊富で牛肉の赤身に多く含まれるトリプトファンはうつ症状の改善、脳の健康維持に重要な栄養素と言われています。
赤身肉にはカルニチンも豊富に含まれており、カルニチンは運動により、体内の余分な脂肪を燃やしてエネルギーに変える時の脂肪燃焼を促進する働きがあると言われています。
牛肉や豚肉が痔に良くないと書いてあるから、そこで食べるのをやめて、タンパク質が慢性的に不足し栄養失調や骨粗鬆症などに発展してしまう方もいます。
牛肉や豚肉を極端に制限する必要はありません。
もちろん食べすぎはいけませんが、あなたにとっての適量を見極めましょう。
香辛料などの刺激物
唐辛子やわさび、からし、カレーに含まれるスパイスなどの刺激物は痔に良くないとされています。
わさびは100%吸収され、便には含まれませんが、唐辛子類は日本人の長では3%程度しか吸収されないと言われているためほぼ全て便として出ていくことになります。
便に食べた唐辛子が入っていると考えたらなんだか肛門もヒリヒリしてしまいますよね。
このような消化吸収機能は日本人の特性かもしれません。また人によっても大きな違いがあります。
ですが、痔の方は避けていたほうが無難かと思います。
アルコール
アルコールは痔に良くないとよく見かけるかと思います。
アルコールは少量であれば血流を良くしてくれますが、大量にとってしまうと翌日に出血量が増えてしまったり、お尻がうっ血して痛みが悪化してしまうこともあります。
さらにアルコールは肝臓に負担をかけます。
肝臓は身体の老廃物を解毒してくれる器官です。
痔が治るためには適切に肛門周囲や骨盤隔膜の組織が回復していく必要があります。その過程で肛門周囲に血流や老廃物の回収が行われます。
アルコールを飲んでしまうと治っていくための過程が妨げられてしまうのです。
痔の方は、アルコールは飲まない、もしくは適量に留めておくと良いでしょう。
自分の身体と相談し、翌日悪化しているようでしたらそれは飲み過ぎのサインになりますので注意して頂ければと思います。
食べ物や飲み物を選択するときに注意すべきこと
基本的にファーストフード、コンビニ食、インスタント食品は避ける
これらの食品を常用しているのは身体にとって良くはありません。時間がない時、忙しい時に少し頼るくらいにしておきましょう。
極端になりすぎない
「牛肉や豚肉が悪いから一切食べない。」「痔が治るまでベジ食を徹底する。」「○○がいいからそれを毎日食べる」
このように極端になってはいけません。
例えば、肉を食べなくなることで、鶏肉や魚で補っていたとしても慢性的にタンパク質が不足してサルコペニア(筋力不足)になってしまったり、骨粗鬆症になってしまうような方もいます。特に40歳以降の女性の方は注意が必要です。
また、○○がいいってテレビで言っていたからそれを毎回食べるというのも良くありません。
その食材があなたの身体に合っているかどうかなんて分からないし、偏食をしてしまうと栄養バランスが崩れてしまうのは目に見えています。
消化吸収能力は個人差がある
人の消化吸収能力には大きく個人差があります。
アルコールをいくら飲んでも大丈夫で痔にならない人もいます。
今回お伝えした痔に良くない食べ物をたくさん食べていても痔にならない人もいます。
人によって体質やアレルギーもあったりと食べ物に関して「これが正解!」というものはありません。
あなた自身の身体の反応と向き合いながら、自分に合っている食事を選択していくことが重要です。
まとめ
いかがでしたか?
痔に良くない食べ物を紹介させて頂きましたが、この中で私が多くの方に言えるのは
ファーストフード、コンビニ食、インスタント食品は極力避けること。
唐辛子類は避けること。
アルコールは適量に。
この3つが共通して言えることではないかと思います。
それ以外に関しては極端に走ることなく、自分の身体と相談しながら食べ物を選ばれると良いのではないかと思います。
良い食事が体を作ります。痔が治っていくためのベースにもなりますので今回の情報をぜひ役立てて頂ければ幸いです。
この痔に良くない食べ物【痔を自力で治した理学療法士がお伝えします】を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |