
「たくさん夜寝ているのに、日中も眠くなってしまう」
「寝ても寝ても疲れが取れず眠い」
「仕事中でも突然眠気に襲われてしまう」
しっかり夜眠っているはずなのに、疲れは取れないし、日中もすごく眠気に襲われてしまう。
もしかしたらそれは「過眠症」という睡眠障害の一種かもしれません。
過眠症は病院に行っても薬やカフェインの摂取を勧められるだけで、いわゆる対症療法になってしまい原因治療にはなりません。
しかし、オステオパシー的に考えた場合、過眠症は身体の状態や自律神経系との深い関係があることが分かります。
結論から言うと体を整えたほうが睡眠の質も良くなり、結果として日中眠気に襲われるということがなくなっていきます。
薬を飲んでいるけどなかなか日中の眠気が取れない、いくら寝ても疲れが取れないという方は本記事を参考にして頂ければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
医学的知識を有し、オステオパシー・ドクターから継続的に学んでいるので記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
夜眠っているのに突然眠気に襲われる!過眠症とは
過眠症とは、十分な睡眠時間を取っているのにも関わらず、日中強い睡魔が襲ってきて起きているのが困難になってしまう症状を言います。
過眠症の種類
過眠症にもいくつか種類があり、代表的なものを紹介します。
ナルコレプシー
世界的に1000~2000人に1人に見られる症状で、10代で発症することが多いようです。
日中耐えがたい眠気と居眠りが繰り返し生じてしまいます。
居眠りは30分程度と短く、目覚めると一時的にすっきりします。
突然身体に力が入らなくなったり、ひどいときではへたり込んでしまうことも。
金縛りや現実と区別がつかない夢のような体験をすることも特徴的です。
突発性過眠症
10~20代で発症し、ナルコレプシーよりも罹患率は少ないとされています。
昼間の眠気や居眠りが主で、居眠りが1時間以上続き、目覚めてもスッキリしないことが多いです。
夜の睡眠時間が10時間以上と顕著に長いことがあるようです。
反復性過眠症
非常にまれで、10代に多く、男性の方がなりやすいと言われています。
強い眠気がある時期が3日から3週間程度持続し、自然に回復してまた無症状になる。
不定期に強い眠気がある時期が繰り返し出現するようになる状態です。
過眠症の原因
過眠症の原因は明確に分かっていません。
脳の機能不全や夜間の睡眠障害が原因ではないかと考えられています。
夜間の睡眠障害に関して、一時期睡眠負債という言葉が流行りました。
普段の睡眠時間が少ないため、足りない睡眠時間が体に貯まっていくという考えです。
その足りていない睡眠時間(負債)を解消するため、自律神経が反応し身体を休ませるために眠気を起こさせてしまうと言えます。
初期であれば、普段の睡眠時間を修正することで十分改善可能ですが、3か月~半年以上睡眠不足が続いてしまうと自律神経系のバランスが乱れてしまい、不眠症や過眠症に発展してしまう恐れがあります。
平日の睡眠不足を解消してよく眠れるようになっても、疲れが取れなかったり、日中眠気に襲われるようなら過眠症の可能性がありますね。
過眠症の一般的な治療
薬物療法が主になります。
過眠症改善の鍵は身体と自律神経
過眠症はなんで脳の機能不全が起きてしまうのか原因が分かっていません。
ですから、病院でも一般的な治療としてカフェインや行動療法のような治療法がメインになっています。
「原因が分かっていないんじゃどうしようもないんじゃないか、、、」と思われるかもしれませんね。
ですが、オステオパシー的に身体を見た場合、過眠症の方には多くの問題が見つかります。
・悪い姿勢
・浅い呼吸
・身体の緊張
・自律神経のバランスの乱れ
・薬の使用過多
悪い姿勢が続くと、背骨から出ている交感神経をより緊張させることになってしまいます。
呼吸が浅くなり、慢性的な酸素不足に陥ります。脳への酸素も不足することから眠気を引き起こし、脳の機能不全を起こしてしまう原因となります。
交感神経が高ぶり呼吸が浅い状態が続くと、身体は無意識のうちに緊張してしまい、内臓も休まりません。
このような状態が続くことでいくら眠っても疲れが取れないという身体の状態が出来てしまうのです。
身体に柔軟性を出して、しっかりと呼吸できる身体を取り戻せるように施術を重ねることで次第と睡眠の質が良くなっていき、日中眠気に襲われることもなくなっていきます。
具体的にどのような施術方法で身体のバランスを取り戻していくかは以下の記事を参考にしてみてください。

全身を包む筋膜の捻じれや硬さを解消する手法です。
普通の筋膜リリースのように無理に伸ばしたり押したりすることはありません。
痛みやしびえ、自律神経の不調など長期的な身体的ストレスにさらされている人は、筋膜自体も乾燥し固くなり、傷つきやすい状態にあります。
そんな状態の筋膜を傷つけることなく、当院独自のソフトな手法で優しく捻じれや硬さを解消していきます。非常に穏やかな手法で受けていて「とても気持ちいい」と言われる方も多いです。

脳の疲労や興奮状態を解消させ、自律神経のバランスを整え、ホルモンの働きを良くするために行います。
頭蓋骨にある僅かなゆがみやズレを調整し、脳脊髄液の循環を改善します。
自律神経・ホルモンの働きをコントロールしている「視床下部、下垂体」の働きを良くすることで、自律神経やホルモンバランスの乱れを解消します。この施術を行うことで、無意識のうちに緊張していた筋肉の緊張が取れて、呼吸が深くなります。
それだけで不調が軽減するケースも多いです。
頭部に軽く手を当てるテクニックなので、痛みは全くありません。
施術中は気持ちよくて眠ってしまう方も多いです。
まとめ
いかがでしたか?
過眠症は現代医学では原因が分かっていないものの、その人の身体には過眠症の原因が明確に表れています。
身体を良い状態にし、深い呼吸深い睡眠を取れるようになってくれば、次第と過眠症の症状も改善していくでしょう。
もしもあなたがお薬を飲んでいても症状の改善が見られないようであれば、身体の状態を見直してあげてくださいね。
お困りの方はお気軽にご相談ください。
このあなたの不眠症はどのタイプ?不眠症の種類を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |