
「いつまでも不調が続いていて嫌になってしまう」
「なんで私だけこんなに辛いの」
「私が不調なのはなんで?完璧な治し方があるんでしょ?」
「病院や整骨院、整体に通っているけど全然良くならない」
このような方に本記事は読んでいただきたいです。
痛みや不調が長引いてしまっていると、イライラしたり、どうして私ばかり治らないんだと投げやりになってしまいがちです。
今回はこのような考え方をしているとなかなか身体の状態も良くなっていきづらいなと感じている考え方についてお伝えします。
このような考え方をしている人とそうでない人では身体の回復に大きく差が出ます。
ぜひご自身のことを振り返ってみて、新しい気づきになればと思います。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
医学的知識を有し、オステオパシー・ドクターから継続的に学んでいるので記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
固執しているほど身体は固まる
身体がなかなか回復に傾いていかない人は以下のような考え方をしている方が多いように思えます。
・治し方にこだわる。
・人の言うことを聞かない。
・常に不平や不満がある。不安や心配事で頭がいっぱいになっている。
一つずつ解説していきます。
どんな症状でも治し方があると思っている。
例えば、LINEからの質問でこのような質問をされる方がいます
「右下腹部が痛いです。病院に行っても異常はありません。治し方を教えてください。」
「左の肋骨がポキポキ鳴って痛いです。大丈夫なんでしょうか?治し方を教えてください。」
答えてあげたいのはやまやまですが、このような質問をされてもこちらとしては身体の状態を見たこともないし、どんな経緯でそうなったかも、今までどんなケアをしてきたのかも分かりませんので答えようがないのです。
このような場合例えば「右下腹部痛は首の歪みが原因だから首を○○するようにストレッチしてみてください」というような答えをお求めなのかと思います。(違ったらごめんなさい)
つまりは原因から治し方まで完璧に説明を受けることを希望しているのだと思われます。
ですが、そんなことは不可能です。
人の身体は機械ではありません。
「ここをこうすればこうなる」
というものではありません。
機械のようにボタンを押せば変わるというものではないのです。
例えば右下腹部痛といっても、人によって身体の状態は違うし、痛みが出てしまっている原因は千差万別です。突発的で一時的な痛みであれば尚更です。
医療機関に行っても異常がないと言われている場合、体のゆがみや自律神経のバランスが崩れていることが原因となっていることが多いですが、その場合でも身体の状態が分からない限り何もアドバイスすることはできません。
このような質問をされる方はどんな症状でも治し方があると思ってしまっている方に多いです。
人の身体を機械のように何でも説明づけられると勘違いしてしまっています。
そして、自分が思うような回答が得られないと納得せず、また魔法の薬を求めてさまよい続けてしまいます。
まずはそんな魔法の薬は存在しないし、このような考え方をしていても身体のためにはならないということを知っておいて頂けたらと思います。
・治し方にこだわる
「自分は○○な症状だから、○○が原因になっていると思うから○○をやって欲しい」
「背中が凝っていて、○○筋がトリガーポイントになっているかと思うからそこをやって欲しい」
たまにこのように仰るクライアントさんがいます。
このような考え方をしてしまう方はとても頭の回転が速い傾向にあるかと思います。
頭の回転が速く思考能力が働くので多くの情報を得て自分に当てはめて考えます。
ですが、先ほどもお伝えした通り、人の身体は機械ではありません。
考えるのは自由ですが、それがあなたの身体に当てはまっている訳でもありません。
大体の場合は間違っています。
ですが、その治し方に固執してしまうと、思考パターンも固まってしまい、身体も固まります。
あなたの身体は○○をやってもダメですよ。
人の身体は機械じゃないからそのように考えても上手くいかないですよ。
と伝えても頭の回転が速い反面、プライドが高いので聞き入れてもらえません。
結果、身体が良くならないという状態が続いてしまうのです。
自分の考えと、問題点と、身体の状態が上手くマッチしたときだけ回復が見込めるでしょうがその確率は極めて低いと言えます。
人の言うことを聞かない
なかなか、人の話を聞いてくれない場合も身体の回復は遠ざかります。
自分のことで頭がいっぱいで常に不安やイライラを抱えている方に多いです。
また先ほど書いたように治し方にこだわってしまう方にも多いです。
簡単な話こちらが「1+1は2ですよ」と言っても、「いや1+1は5だ!!」「そんなことはない1+1は10です」という風に言い張る方もいます。
エクササイズ法を伝えても、自分はこっちの方が良いからと勝手に違うやり方をする方もいます。
遠方の方で整体や治療院を紹介しても、逆に違う所を言ってきて「ここはどうですか?」と聞いてくる方もいます。
人に伝えるということはとても難しいことですが、出来るだけ分かりやすくても100%伝わるということはまずありません。
ですが、伝えたことを守らなかったり、違って解釈してしまったりされる方は、言ってしまえば言葉が通じ合わない状態です。
意思疎通が出来ません。
伝えたことを自分で勝手に違うように解釈してしまう方はやっぱり身体の回復も妨げられてしまいます。
・常に不平や不満がある。不安や心配事で頭がいっぱいになっている。
このような場合も自分のことでいっぱいいっぱいで身体も心も余裕がありません。
不平・不満を抱えている場合、自分が思い通りにいかないと気が済まないことが多く、少しでも思うようにいかないとイライラしたり怒りが出てしまう方がいます。
また、常に不安や心配事で頭をいっぱいにしてしまっている方もいます。
例えばなのですが、最近は整体院の紹介をすることも多くなってきたのですが、紹介したときに「ありがとうございます」「行ってみてとても良かったです。感謝しています」とご報告して頂ける方もいれば、紹介したけどその後一切連絡なし、みたいな人もいます。
(別に私としては連絡して頂いてもそうでなくても全然かまわないのですが)
あなたはどっちの人の方が、体が良くなっていきやすいと思いますか?
相手に感謝を示せる人。そんな人の方が確実に身体も心も良くなっていきやすいです。
因果応報、礼あれば返礼ありという言葉通り、不平不満で頭がいっぱいの人はそれが全てあなた自身に返ってきます。
全てはあなたのマインド(思考パターン)
これらのことは全てあなた自身のマインド(思考パターン)から起きているものです。
思考パターンが習慣化されてしまっていて、気付かぬうちに条件反射のように常に悪いマインドに支配されてしまうのです。
そして、マインドというのはそういった不平不満や不安や心配事、固執することを好みます。マインドと自分を別物と切り離して考えることが重要になってきます。
どーでもよくなると身体も良くなる
マインドと自分を切り離して、マインドを観察してみてください。
自分がどんな思考パターンをしてしまうのか。
遠くからマインドを観察する存在がいます。
そして、そのマインドの執着を手放すのです。
条件反射のように反応せず、不平不満のラベル張りをせず、ただ単にシンプルに起こっていることをそのままに受け止めてみてください。
そこに何の感情も思考もありません。
ただそこに在る。それだけです。
どーでも良いんです。
本当にどーでも良いんです。
治し方にこだわることも、不平不満や心配事も一旦全てどーでもよくなってしまいましょう。
どーでもいいというのは執着を手放すということです。
素直な心で何の偏見も持たず、色眼鏡も掛けずに物事を見てみてはいかがでしょうか?
その方がはるかに楽ですよ。
心が楽になれば身体は楽になるし、あなたは楽になって良いんです。
まとめ
いかがでしたか?
痛みや不調が長引いてしまってどうにもならないという方は、今回お伝えしたような思考パターンに陥ってませんか?
まずはその思考パターンを手放すことから始めてみてはいかがでしょう。
その方が心も体もずっと楽になっていきますよ。
このどーでもよくなると身体も良くなっていく【痛み不調を改善するコツ】を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |