「○○は治りますか?」という問い合わせについて

当院ではよくお電話やメール、LINEにて

 

「○○なんですけど、治りますか?

 

 

もしくは実際に来院されて

 

治してください

 

というように言われる方がいます。

 

そういった質問にご期待する答えとしては
「治りますよ」
「任せてください!」
という返事なのだと思います。

 

 

でも、正直なところ電話やメールでお伺いしただけで「治りますよ」なんて無責任なことは言えないのです。

また来院して頂いて、お身体も見て、その上で症状を解消していくための道順はある程度めどがつきますが、「治してください」という他力本願の態度では良くなるものもなっていきません。

 

 

分かりやすいように受験で例を出してみます。

 

学習塾に全く何の面識のない子が来たとします。どれだけ勉強してきて、今どれだけの学力があるのか分からない子がいきなり

「先生、私は○○大学に受かりますか?」

 

と聞かれたらあなたはどう答えますか?

 

 

 

分からないですよね。

だから、今までの経験で答えるしかないです。
「今までの塾の実績から、○○大学に合格された方もいますよ」程度の回答しか出来ないと思います。

 

なので、私も「治りますか?」という質問に対しての答えは「正直なところ、お身体の状態を見てみないと分かりません。ただ、今までの経験から改善していった方もいますよ」というような答えしか出来ないということをご理解いただけたらと思います。

 

「治りますか?」の問題

また、「治りますか?」という言葉にはもう一つ大きな問題を孕んでいます。

 

受験に置き換えてみると
学生「受かりますか?」
先生「受かりますよ」

受験して不合格だった時
学生「先生が受かるって言ったのにダメだった」

 

 

というように自分の不合格を誰かのせいにしてしまいます
つまり、自分自身のことに対して責任を持っていないということなんですね。

 

このような方は多いです。
施術に来るたびに毎回「治りますか?」「治りますか?」と聞いて、ご自身で必要な努力をされない方がいます。

 

例えば、腰のヘルニアで痛みがあるにも関わらず丸まって座っている方が楽だからと普段からずっと悪い姿勢でいる方、教えたエクササイズをやらない方、食事の見直しができない方、暴飲暴食を繰り返してしまう方、薬を少しずつでも減らそうとできない方、、、

 

 

受験でもそうです。
先生に「受かりますよ」と言われてそこで勉強をやめて遊んでしまったら受かるものも受からないですよね。

 

 

 

「治してください」という言葉もこれと同様のことが言えます。

この言葉を言ってしまう方の裏の意味は、

 

私は何もしないし、出来ませんし、分かりません。だから後は全部任せるのであなたが治してください

 

ということなのではないでしょうか。

 

自分自身のこと、自分自身の身体のことを放棄してしまっていては本当の意味での治癒はありません。

 

普段の習慣や自身自身の精神状態、感情、人の身体は肉体だけでなくあらゆることから影響を受けます。

そういったことを無視して、全てを人任せにしていても良い結果は得られないでしょう。

 

 

そのような方たちは、あらゆる方法論を永遠と探し続けて解決には至りません。

でも、本当に大切な力はあなた自身の中にあるのです。

 

 

バイオダイナミクス創始者であるジェラス先生は
「今の人たちは自分の中にある健康の力を感じられない、信じられなくなってしまっている」と仰っていました。

 

 

先人たちの言葉

自分の中にある健康の力を多くの先生が唱えています。

フルフォード博士

オステオパシーで有名なフルフォード博士の言葉です。

「自分を哀れな弱者だと考えるのをやめ、着実に健康への道を歩んでいるのだと自分に言い聞かせればいいのだ。欲望をコントロールしようとする意志によって傷つくことはありえない。わたしの経験では、その医師こそが心強い味方になってくれるものだ。」

「どんなときでも、自分の内なる力を信じ、自分にたいして肯定的になることは、まことに重要である。医師が頼りにならないと感じると、治癒は困難になる。同じことが自分の想念についても言えるのだ。たとえ自分に自信がなく、自分を信じたことなどないという人でも、内なる治癒力にたいする信仰心を育むことからはじめてほしい。長い経験をつうじて、自分を信じれば信じるほど健康になるチャンスがふえるということを、私は学んできたつもりだ。」
「いのちの輝き」より

 

野口晴哉先生

野口整体のの言葉です。かなり厳しい言葉ですが、とても本質をついていると思います。

「持っている自分の力を自覚しないで助けを求め、自分の身体のことは、自分の力を発揮して処すべきことだと思わず、自分の大便を他人に気張ってもらってだすつもりでいるから、身体の中に勢いが起こらない。痛いとか何とか、周囲の同情を求めるようにその声を使ってしまうから、自分の身体の中の勢いにならない。だから、こういう力を呼び起こせない。体力がないようなことをいうが、そうではない。頼ることやすがることばかり考え、他人の力を当てにしているから自分の力が働かないのである。」
「整体入門」より

 

「治りますか?」もしくは「治してください」と言ってしまう人はとても不安で心細いのだと思います。でも、自分自身の中に健康になるための力はあるのだとまずは思ってみてください。

 

なかなか、そうは思えない。
そのような方でも一人で悩まずにお気軽にご相談してください。どのような症状でも誠心誠意向き合い対応させて頂きます。

 

自分の中の力を信じられるようにサポートしていくことも私の使命だと考えています。

 

あなたの辛い症状も二人三脚なら良くしていけるかもしれません。

 

この「○○は治りますか?」という問い合わせについてを書いた人

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丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
平成 27年IOAJ入会
平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業
趣味 ピアノ、筋トレ、バドミントン
042-302-5447
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