
「正しい姿勢が分からない」
「背筋を伸ばそうとしても、体が緊張して固くなって逆に疲れちゃう」
「どうしたら正しい姿勢になるの?」
背筋をピンと伸ばして、胸が張った真っすぐな姿勢!
「正しい姿勢」というとあなたはこのような姿勢を想像しませんか?
それに近づけようと正しい姿勢を意識して頑張って胸を張って、背筋を伸ばして!とやってみるけど、肩は凝るし背中は緊張するし、余計に疲れちゃう。
そんなあなたに、今回は正しい姿勢とはどんな姿勢なのか、どうしたら正しい姿勢になれるのかをお伝えします。
正しい姿勢が分からないとお悩みの方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー整体歴8年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
医学的知識を有し、オステオパシー・ドクターから継続的に学んでいるので記事の信頼性に繋がるかと思います。
本記事の内容
動画でも解説していますので、良かったらご覧ください。
正しい姿勢とは
本来の健康的な正しい姿勢というのは、深い呼吸がしやすく、血流やリンパの流れがスムーズに全身に循環している状態です。
兵隊のようにびしっと胸を張って背筋を伸ばしているような姿勢ではありません。
無理して胸を張って背筋を伸ばしてという姿勢は筋肉が緊張して呼吸も吸いづらくなり、体液循環も妨げられてしまいます。
見た目的にも「なんだか力が入ってるなぁ~」って感じがもろに伝わってきます。
このような姿勢を続けていると無駄な力が入っているので、肩もこるし、無理して腰も反らしているため腰痛にもなってきます。
これでは決して正しい姿勢とは言えないですよね。
このような姿勢を「正しい姿勢」と思い込み、雑誌やテレビ、整体やカイロプラクティック院でも間違った姿勢指導を受けている方も多いです。
悪い姿勢を良くしようと頑張って胸を張って背筋を伸ばして、力が入って、肩甲骨が寄って、体全体を力ませている方もいます。
はたから見れば良い姿勢に見えるかもしれませんが、体が疲れやすくなったり、あちこちにコリや痛みが出てしまいやすくなります。力んでいるので体液循環も悪く呼吸も浅くなりがちです。
力学的に見て正しい姿勢
上の図を見てください。
力学的に見たときに真ん中の姿勢が一番身体に負担が少なく、良い姿勢とされています。
耳から肩、股関節、足のやや前側と重心のラインが真っすぐに引かれている感じですね。
逆に左側や右側の姿勢はバランスが崩れてしまっている状態です。
左側は猫背でお腹がぽっこり出てしまっています。右側は逆に反り腰ぎみで、胸も反らしてしまっています。
このような状態だと肩こり腰痛をはじめとして自律神経系にも影響が及び、身体に様々な不調が出やすくなってしまいます。
理想であれば真ん中の重心線が真っすぐな姿勢が良いのですが、中々そうもいきません。人間は常にバランスを変えながら、両側にある姿勢を交互に行ったり来たりしてバランスをとっています。
真ん中の姿勢は、両側の悪い姿勢の中間点にある姿勢で最もバランスがとれているということになります。
よくやってしまう正しい姿勢間違い
重心線がまっすぐな姿勢が理想的ですが、それを無理に作り出そうとすることが一番の間違いです。
猫背で丸まった姿勢をしている時は、その姿勢をしてしまう理由があります。腰が痛かったり、お腹の調子が悪かったり、気持ちが落ち込んでいたりすると背中は丸まってきてしまいます。
丸まった姿勢が常に続いていると、その状態で筋肉や筋膜はゆがみのパターンを形成します。脳や神経系も丸まった状態が普通の状態だと思い込むようになります。
このような状態にも関わらず、無理に姿勢をよくしようと伸ばしてみても体は抵抗して逆に緊張してしまいます。
「正しい姿勢」が分からないというのは、正確に言うと、「正しい姿勢」に戻れなくなってしまったというのが近いかもしれませんね。
本来であれば、無理に姿勢を伸ばそうとしなくても、重心線が真っすぐに近い姿勢を楽に取ることができます。
リラックスできて、安定して、疲れづらく、深い呼吸ができる。
そんな姿勢です。
ですが、普段からの身体の使い方、クセ、不調、痛み、ストレス、生活環境、生活習慣、様々なことが組み合わさり、姿勢のバランスが崩れてしまって、本来の楽に呼吸ができていた姿勢から遠ざかってしまうのです。
悪くなった姿勢で、無理に正しい姿勢にしようと頑張って伸ばすということがまた不調の引き金になるという悪い循環が出来てしまうのです。
正しい姿勢を思い出したいなら
もっとも手っ取り早いのが、ちゃんと重心線を理解して姿勢や身体全体のバランスを見ることができるオステオパシーの整体を受けることです。
しっかりとオステオパシーを学んでいる施術者であれば、姿勢や重心のバランスなど理解しているので、あなたの身体が「正しい姿勢」を無理なく取り戻すことを導いてくれるでしょう。
自分で正しい姿勢を見つけようとしたら、日々研究し、ヨガや瞑想、ピラティスなどのボディワークを試しながら自分の身体を観察して見つけていくしかありません。
長い年月がかかりますし、結局姿勢が悪い状態からスタートしているので、無理にヨガなど行うことで逆に身体を痛めてしまう方も多いです。
私自身、結局自分の重心のバランスが取れていないままヨガやストレッチをただやればいいみたいな感じでやっていたので、結局腰痛は改善しませんでしたし、姿勢も余り変わることはありませんでした。
ヨガやピラティスのインストラクターの方でさえ、自身の身体のケアでオステオパシーの整体を受けていますので、自分で自分の身体のことを全て管理するというのは至難の業だと思ってください。
自分では気づけない部分ってたくさんあるのです。
オステオパシーをしっかり学んでいる施術者に体を見てもらうことが、あなたにとって「正しい姿勢」を思い出せる一番の近道だということを知っておいていただけたらと思います。
まとめ
いかがでしたか?
正しい姿勢というのはただ単に胸を張って背筋を伸ばしてという姿勢ではありません。
楽に、安定して、リラックスできて、深い呼吸ができる。そんな姿勢です。
現代は「正しい姿勢」の状態を忘れてしまっている方ばかりです。それが不調の引き金にもなります。「正しい姿勢」を取り戻したいのであればオステオパシーの整体を受けることが一番の近道です。無理なく自然と良い姿勢に変わっていくことができます。
姿勢でお悩みの方はいつでもご相談ください。
このストレッチをしても取れない長年の片方だけの股関節の硬さにはを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 27年全日本オステオパシー学院卒業 平成 27年IOIAJ入会 ジム ジェラスD.O. トム シェーバーD.O. に師事 |