
「もともと腰痛はあったけど、背骨の左側から肩にかけて痛みが出てしまう」
「背骨の中心辺りにずーっと違和感があって、気になってしょうがない」
「背骨の真ん中がジンジン痛くて押すと余計に痛い」
特別何かしたわけではないけど、ある時から背骨の真ん中あたりに違和感やジンジンした痛みが出てしまい、それが日中もずっと気になって不快な思いをされている方は多いようです。
心配になって整形外科や病院でレントゲンを撮っても特別異常が見られず、マッサージや整骨院に行ってもなかなか背中の痛みが取れなくてお悩みではありませんか?
そんな背骨の痛みでも当院では改善しています。
背骨の痛みはただ単にマッサージやストレッチをしても改善しません。
背骨のみの問題ではなく、肋骨や胸骨、骨盤など体全体のバランスが関わっています。
今回はそんな背骨の痛みについて解説していきます。
背骨の痛みの原因やどうしたら解消できるのか。背骨の痛みでやってはいけないこと。注意した方がいい背骨の痛みについて説明していきます。
なかなか解消しない背骨の痛みでお悩みの方は参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いている私はオステオパシー歴7年、臨床歴9年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。医学的知識も有しているため、記事の信頼性に繋がるのではと思います。
本記事の内容
背骨の痛みの原因
常に背中の真ん中あたりがジンジンしている
背骨の真ん中左辺りに違和感がずっとある
このような背骨の痛みの場合、考えられる原因は二つあります。
一つは骨格のゆがみによる筋肉の過緊張
二つ目は内臓の疲労や不調に伴う筋肉の過緊張です。
骨格のゆがみ
背骨の真ん中あたりに痛みや違和感がある場合、背骨に特徴的な歪み方をしている場合があります。
オステオパシーではそれを背骨の伸展病変と言っています。
一か所の背骨が他の背骨よりも反り過ぎてしまっている場合に起こります。
ちょうど下の図のような感じです。
図では割と極端に書きましたが、このように一部分だけ背骨が反ってしまうことで周囲の筋肉などが過緊張を起こして痛みや違和感を出してしまっていることが多いです。
このような背骨のゆがみはレントゲンを撮っても分かりません。もしかしたら、少し曲がっていますねや椎間板が狭くなっていますねと言われるかもしれません。
この背骨のゆがみに伴って、背骨の横についている肋骨もゆがみます。
なぜ伸展病変が出来てしまうのか?
色々と理由はありますが、もともと背骨はS字にカーブしていて、胸椎は丸まって湾曲しています。
例えば、腰痛がある場合は腰椎が丸まっている傾向にあります。
腰椎が丸まっているとそれを代償するかのように胸椎は反ることになります。
頸椎が丸まっても同様に胸椎が反ることでバランスしようとします。
腰椎が丸まれば、骨盤や股関節、膝に影響していきます。
頸椎が丸まればストレートネックとなり頭痛や肩こりなど招きます。
このように伸展胸椎があるということは体全体のバランスの問題と関わっています。
伸展病変に対してしてはいけないこと
背骨が痛いからと言ってテニスボールで仰向けになって背骨をグリグリしたり、背骨をグイグイ押すマッサージを受ける方がいます。
その時は気持ちよくても、あとで余計にジンジン痛みが増したり、違和感が強くなってしまっていませんか?
無理に背骨を押すということは背骨を余計に反らせてしまう(伸展病変を増長させてしまう)ことになってしまうので、悪化してしまうのです。
これらのことはやらないほうが賢明です。
内臓の疲労や不調
長期的なストレスや生活習慣の乱れによって内臓に疲労が溜まると、内臓の不調が自律神経を介して背中の筋肉に影響を与えることが分かっています。
これを「内臓体性反射」と言います。
背中に影響を与える臓器として
肺:背中の真ん中あたりで両側
心臓:背中の真ん中やや左側
胃・食道:背中の中央左側
などが最も考えられます。
それ以外にも小腸や腎臓、膵臓、脾臓なども影響してきます。
背骨の痛みを解消したいなら
骨格のゆがみや内臓の疲労に伴う背骨の痛みは整体で解消することができます。
マッサージやストレッチ、整骨院に行っても背中の痛みが解消しないのは、あなたの身体のどこに問題があるのかを見つけられていないからですね。
「伸展病変」を的確に探し出すということは学びと経験が必要です。
その「伸展病変」を肋骨も含めて的確に施術するという技術も重要です。
内臓の調整も高等技術ですので、普通の整体や整骨院ではまねできるものではありません。
当院では体に無理なく優しい施術であなたの背骨の痛みの原因を見つけて施術していきます。
背骨や肋骨のゆがみは癖になりやすい部分でもあります。
早めに身体を整えて背中に痛みや違和感のない体になりましょう。
注意したい背骨の病気
背中の痛みの場合、大体の場合は上記してきたことが原因になっておこることが多いのですが、寝ていても痛い、安静にしていても痛い、痛みが全然引かず悪化している、というような場合は別の病気が隠れている可能性があります。
・骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨密度の低下に伴い、骨がスカスカになり骨折しやすくなる病気です。が低下して骨がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる病気です。
・圧迫骨折
脊椎圧迫骨折は骨粗しょう症の方によくみられる、背骨の骨折です。
尻もちをつくなど衝撃が大きい動きはもちろんですが、普段の何気ない動作で骨折してしまうこともあるので注意が必要です。
くしゃみや少し重いものを持った時などに骨折してしまう方もいます。
・多発性骨髄腫
多発性骨髄腫とは、いわゆる血液のがんです。
骨髄の中で形質細胞という抗体を作る細胞が癌化し増加することで風邪や貧血になりやすくなってしまいます。尿毒症や腎機能障害、骨折・骨痛などを招くことがある病気です。
まとめ
いかがでしたか?
背骨の痛みは整体で十分改善可能です。
病院や整骨院に行ってもなかなか背骨の痛みが改善しないのは的確に身体の状態を把握できていない可能性があります。
背中の痛みや違和感は常に気になって、日常的にもストレスになってしまいますよね。早めに体を整えて、背中がスッキリすると気持ちも明るくなりますよ。
この背中(背骨)の痛みを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | 全日本オステオパシー協会 日本オステオパシー連合 IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 25年日本オステオパシー協会入会 |