
側弯症は整体で治るのかどうか不安になっている方へ
「側弯症に整体は意味がない」「側弯症で整体を受けたけど悪化してしまった」「でも、病院に行っても経過観察や装具を作るだけで良くならない」
医療機関で行われる側弯症の治療は主に、経過観察⇒装具治療⇒手術療法という流れです。
経過観察というのは言ってしまえば「側弯症が悪化するのを待つ」ということです。
なんの対策でもありません。
だから側弯症の方は代替医療に頼ることになるのですが、ネットで調べてみると「側弯症に整体は意味がない」や「整体を受けたら悪化した」なんて書いている人もいて、不安になってしまうのではないかと思います。
そんな側弯症と整体について解説していきます。
側弯症は整体で治るのかをエビデンスを踏まえて紹介します。
またどんな時に整体で側弯症が悪化してしまうのか、側弯症に対して整体が出来ることをお伝えしていきます。
私自身2020年までに幾人かの側弯症の方を施術してきました。軽症な方から常にコルセット着用を余儀なくされている重度の方までお身体の状態を見て来た経験があります。
側弯症は整体で治るのか?
一応今の西洋医学の見解を載せておきます。
とされています。特発性側弯症に関して進行を止める術は装具療法と手術療法だけという見解ですね。
他にも色々と調べてみたのですが、整体や整骨院でよく側弯症の根本治療と謳っておりますが、エビデンスというものはなく、独自にやっているものです。
特発性側弯症が軽減したというエビデンスがある運動療法というのもあります。
シュロス法というものだそうです。
ご興味がある方はこちらを参考にしてください。
※私自身が学んだものではなくどんな体操法かも知りません。エビデンス重視の方は参考にされるといいでしょう。
側弯症は整体で治るのかということなのですが、私個人の意見で言うと施術者によるというのが正解かもしれません。
側弯症のことを理解して正しい施術を行う人であれば、効果は出ます。
ただ単にマッサージやストレッチ等を繰り返すような整体ではなかなか効果は出ないばかりか悪化することもあるでしょう。
私が施術してきた経験からいうと機能性側弯症は背骨の湾曲もなくなり改善することは十分可能です。
構築性側弯症でも、側弯の進行を防止したり、身体の機能(呼吸状態や疲れやすさの改善)を高めることは可能です。
徐々に背骨の湾曲が減っていく方もいます。
側弯症の場合、注意して頂きたいのは、整体を一回受ければ一生楽になるわけでも、背骨がすぐに真っすぐになるというわけでもないということです。
コツコツと地道に身体に正常な状態を刷り込ませていった方だけが身体の楽さを手に入れることができます。
側弯症で整体が悪化するとき
では、どのような時に整体で側弯症が悪化してしまうのでしょう。
整体を受けて側弯症が悪化してしまう時というのは、側弯症が進行している時期に無理な施術を受けてしまうことが原因です。
特発性側弯症や疾患に伴う側弯症の場合、特定の時期で側弯が進行します。
無理な施術というのは
闇雲なマッサージやストレッチ
ボキボキ関節を鳴らす整体
のことです。
特にボキボキ関節を鳴らす整体は背骨にとても負担をかけてしまいます。
側弯が進行している時に受ける整体ではありません。
また、側弯症の方にボキボキ鳴らす整体を行うような施術者は側弯症のことを理解していないことが多いですので、避けたほうが良いでしょう。
ボキボキ関節を鳴らすということは何をしているのか、どんなリスクがあるのかは以下のリンクを参考にしてください。
側弯症に対してオステオパシー整体が出来ること
側弯症に対してオステオパシー整体が出来ることは沢山あります。
オステオパシー整体では優しく身体の緊張を取り除き、全身のバランスを改善します。
脊柱の柔軟性獲得とバランスの改善を行うことで側弯症の進行を防止します。
側弯症は背骨だけが問題なのではなく身体全体に歪み・捻じれが波及しています。脊柱に始まり、胸郭、横隔膜、腎臓、骨盤、仙骨、上肢・下肢。
部分部分というパーツだけの問題ではなく、全体としての問題を捉えることが大事になります。
個々の歪み・捻じれに対してはそれぞれテクニックを用いて施術することで解消可能です。
しかし、本当に効果を得るためには身体全体と部分部分のバランスを考え、個人個人で異なる歪み・捻じれのパターンに合わせて、必要な部位から行っていく必要があります。
高度な触診技術、解剖学の知識、経験が必要とされます。
側弯症で整体を受けたとしても効果が出ないというのは、こういった側面もあるかもしれませんね。
まとめ
まとめ
いかがでしたか?
西洋医学的には側弯症に対してエビデンスがないと言われています。
しかし、適切な施術を受ければ側弯症の改善・進行の予防・機能の改善は十分に見込めます。
医療機関で経過観察と言われたからと言って、ただ悪くなるのを待つのは得策ではありません。
側弯症を正しく施術できる人を見つけて身体を調整することをお勧めします。
それがあなたのQOL向上につながります。
この側弯症は整体で治るのか?を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | 全日本オステオパシー協会 日本オステオパシー連合 IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 25年日本オステオパシー協会入会 平成 27年IOAJ入会 平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業 |
趣味 | ピアノ、筋トレ、バドミントン |