便秘になるといつも腰痛に【便秘と腰痛の関係を徹底解説】

 
「便秘気味になるといつも腰が痛くなる」
「便秘で腰が痛くなるのは私だけ?」
「便秘気味で腰痛がひどく、整形外科でレントゲンを撮ったけど異常なし」
 

このように便秘の影響で腰痛になってしまっている方に本記事は役立ちます。
便秘と腰痛の関係やその解消法、ご自身で注意すべき点などが分かるようになります。

 

本記事の内容

1.便秘と腰痛
2.こんな人が便秘で腰痛になりやすい
3.便秘と腰痛を解消する糸口

この記事を書いている私は、オステオパシー歴6年、臨床歴8年。
国家資格である理学療法士を持っていて、病院での勤務経験もあります。

 

今回お伝えする便秘に関しては医学的に問題のない便秘についてです。例えば、血便が出たり、黒色の便が出ている場合(大腸がんの疑い)などは医療機関に行くようにしてください。

 

 

 

 

1. 便秘と腰痛

便秘が腰に与える影響

便秘がどう腰に影響を与えるのかを解説していきます。


人体解剖学 改訂第42版より 南江堂
便秘の場合、便が貯まるのが大腸の最後になるS状結腸部分になります。

S状結腸は丁度、左側の骨盤と仙骨の間辺りから中央にかけて走行しています。

 

ここに何らかの原因で便が貯まってしまうと、

 

S状結腸自体も緊張し固くなります。

 

この付近には腰椎につながる筋肉で大腰筋などの大きな筋肉があります。

 

そういった筋肉や解剖学的な位置関係からしても便が貯まると腰に何らかの影響が出てしまうということが分かるのではないでしょうか?

 

便秘と自律神経と腰


便秘の問題は自律神経の問題とも言えます。

 

 

胃腸や排泄に関わる臓器をコントロールしているのは自律神経です。

 

自律神経のバランスが乱れることで便秘になることは言うまでもありません。

 

ここで取り上げるのは腸への自律神経の走行についてです。

 

小腸や大腸への交感神経線維は胸椎の10~腰椎の2番辺りから出ています。

 

副交感神経線維は骨盤内臓神経と言い仙骨部から出ているものと、

 

小腸を支配している迷走神経は脳から頸部を通って小腸まで走っています。

 

 

このような自律神経の走行から考えてみても、

 

小腸・大腸の機能不全が腰の筋肉に影響を与えることが分かります(内臓―体性反射)。

 

また、迷走神経を介して頸部まで影響を与えることも分かります。

 

便秘が影響して腰痛の方は首周りにも辛さを感じていませんか?

 

2.こんな人が便秘で腰痛になりやすい


便秘になってしまう原因は多々ありますが、

 

便秘になるけど腰は大丈夫という方もたくさんいます。

 

便秘で腰痛になってしまう人とそうでない人の違いは何でしょう。

 

医学的に明確な回答はないので、ここからは私の経験と考えになります。

 

 

骨盤や大腸の形状の問題がある人


骨盤と大腸の生まれ備わった形状が影響してS状結腸に便が貯まると、その圧迫感が腰にまで来てしまう。

 

そのような構造の問題として便秘が腰痛に来やすいという方もいます。

 

どのような形状かというと骨盤自体の前後の厚みがない平べったいような形状をしている人がなりやすいような感じがしています。

 

 

骨盤腰椎の安定性がない場合、つまり背骨を支える筋肉の緊張が低い人(低緊張)


過度な柔軟性がつきすぎて、骨盤腰椎の関節の安定性がなくなってしまっている方や

 

もともと身体が低緊張気味の方は便秘による影響を受け易いです。

 

 

 

 

どのような人かというと、

 

 

生まれた時から柔軟性が高い人

 

普段からストレッチやヨガなどで柔軟性がある人

 

腰をボキボキ鳴らすことを繰り返して腰椎の可動性がつきすぎてしまった人(私です)、

 

身体がもともと低緊張気味の人(女性に多いが、男性にもいる、私もです)

 

 

このように身体の柔軟性があり、

 

もともとの筋肉の緊張が低めな方というのは便秘によるS状結腸内の膨張による影響を受けやすいです。

 

 

身体が低緊張気味の人や腰をボキボキして変に腰椎の可動性をつけてしまっている方というのは多いです。

 

そのような方は全身が柔軟性がある訳ではなく、どこかは代償として身体を固くしていたりするので、すごく柔軟性があるというわけではありません。

 

 

3.便秘と腰痛を解消する糸口

便秘と腰痛を解消する糸口は自律神経にあり


便秘によって腰痛になってしまう方を改善していくために最も大切なのは自律神経の乱れを整えることにあります。

 

 

小腸や大腸の動きをコントロールしているのは自律神経にあります。

自律神経のバランスの乱れは全身の呼吸状態となって身体に表れます。

 

当院の自律神経失調症に対しての考え方はこちらから

 

また、内臓から背骨にくる自律神経の反射の影響を考える必要があります。

 

便秘を繰り返している人は、自律神経の経路から、頸椎や腰椎に歪み・捻じれを生じさせていることが多いです。

 

背骨の歪み・捻じれを解消させることで自律神経のバランスを取り戻す助けとなります。

 

 

骨盤、腰椎、胸椎の正常化と安定


便秘で腰痛になってしまう方の特徴として、

 

骨盤・腰椎の可動性がつきすぎて関節が緩くなってしまっている方に多いです。

 

このような方は、関節自体は緩いのですが、それを支えるために周りの筋肉は緊張させてしまっています。

 

なので、常に腰の張りや痛みを感じやすい状態とも言えるので便秘が腰に影響しやすいのです。

 

このような方の場合、普通にストレッチやマッサージをしても筋肉の緊張は落ちません。

 

だから、もっと別の方法でアプローチしていく必要があります。

 

ゆっくりと関節の位置や骨の位置のバランスを正す技法を用いて、

 

骨盤・背骨周りの正常化を行っていくことで解消に向かっていきます。

 

 

ご自身でできること


便秘で腰痛になってしまう方は、

どんな時に便秘をしやすいのかを見つめ直してみてください。

 

 

これを食べると次の便秘になりやすい

 

普段から仕事が忙しくて寝具足気味

 

 

デスクワークが多くて運動していない

そういえば、普段から余り水分を取っていない

 

 

 

食事、水分、睡眠、運動、

この4つを適切にバランスよく行えているのであれば、便秘になることは少ないです。

 

ぜひ、あなたの普段の習慣を見直してみてください。

 

 

環境の変化や普段からのストレスは自律神経のバランスを崩し便秘になりやすくなってしまいます。

 

例えば、旅行に行くと便秘になってしまうという方は多いのではないでしょうか?

 

それはあなたがとても繊細であり、悪いことではありません。

 

そんな状態でも腰痛にならない身体になっていくことが大切ですね。

 

 

まとめ

便秘になると腰痛になってしまうのは、解剖学的な位置関係や自律神経の関係からもつながっています。

 

もともとの骨盤や腸の形状や、

 

骨盤腰椎の安定性がない方が便秘時に腰痛になりやすいです。

 

しっかりと身体のバランスを整え、自律神経を正常化していくことで便秘時の腰痛は改善していきます。

 

普段から便秘にならないためにも、生活習慣の見直しがとても大切になっていきます。

 

便秘にならない、便秘時の腰痛を解消したいとお悩み方は当院までご相談ください。

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