
左腰の痛みは内臓と関係していると聞いたことがある」
「よく左腰が痛むけど、どこが悪いんだろう?」
「病院に行っても内臓は悪くないけど、なんだか左腰が痛む」
このようなことでお悩みの方に向けて本記事は書かれています。
本記事を読むことによって、
なんで内臓が左腰の痛みに影響してしまうのか、
どの内臓が左腰の痛みと関連しているのかが分かるようになります。
さらに注意すべき左腰の痛みも分かるようになるので、ぜひご自身の状態と照らし合わせてみてください。
本記事の内容
1.左腰の痛みと内臓との関係
2.注意すべき症状
3.病院に行っても原因が分からない左腰の痛みには
まとめ
この記事を書いている私は、オステオパシー歴6年、臨床歴8年。
国家資格である理学療法士を持っていて、病院での勤務経験もあります。
1. 左腰の痛みと内臓との関係
内臓がなぜ腰に影響を及ぼすのか?
左腰の痛みと内臓との関係を解説する前に、
まず何で内臓の状態が腰に影響を及ぼしてしまうのかを理解する必要があります。
あなたは「内臓―体性反射」という言葉をご存知でしょうか?
内臓―体性反射とは、内臓の状態が自律神経を介して背骨の筋肉に影響を与えることを言います。
例えば、胃に負担をかけた時(食べすぎや膨満感)に左の背中に張った感じや違和感が出ませんか?
咳がひどく続いている時に背中が固くなったり、違和感が出たりしませんか?
内臓の状態が背骨の筋肉に影響を及ぼしてしまい、背骨の筋肉が固くなったり、張ったりしてしまうという現象がおきます。
このような内臓-体制反射の影響が左腰の痛みにも関わってくることがあります。
左腰の痛みに関わる内臓
・胃
胃の自律神経の交感神経線維は主に胸椎の5~9番から出ています。
胃の働きが悪くなっている時は胸椎の5~9番の左側の筋肉に違和感は張りが出てきます。
張りや違和感程度ならまだマシですが、
胃痛と共に腰痛も出てきて、中々安静にしていても痛みが引かないという場合は注意が必要です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、悪性腫瘍の可能性があります。
・膵臓
膵臓はインスリンを分泌する器官で糖代謝に関わっています。
膵臓は身体の左側に位置して丁度胃の下側辺りにあります。
膵臓の交感神経線維は胸椎の5~9番辺りから出ています。
膵臓と左腰の痛みはとても関連しています。
膵炎や膵臓がんの場合に左腰の痛みとなって身体に現れます。
特に膵臓がんは難治性のがんと言われています。
膵臓がんの場合、左腰の痛み以外にも、腹痛、食欲不振、腹部膨満感、体重減少、黄疸、糖尿病の発症や憎悪などがあります。
また、安静時にも左腰の痛みが引かないという特徴があります。
このような痛みの特徴や諸症状がある方は速やかに医療機関に向かうようにしてください。
・腎臓
腎臓は左右一対からできていて、左の腎臓は大体脾臓や胃の後ろ側辺りにあります。
腎臓の交感神経線維は胸椎の10~12番辺りです。
腎臓結石や急性腎盂腎炎などの場合、腎臓の位置に近い背中側に痛みが走ります。
また、急性腎盂炎(腎臓の炎症)を起こしている時はこの一を叩くと激痛が走り、診断につながります。
また、水腎症の場合、肥大している側の腎臓の背中の張りや痛みを感じることがあります。
腰痛と腎臓についてさらに詳しく知りたい方はこちらから
・S状結腸
S状結腸は大腸の最終部分で左側の骨盤から中央にかけて走行しています。
例えば、便秘時に一番便が貯まってしまうのはこのS状結腸になります。
便秘の影響でS状結腸に便が貯まってしまうと、結腸自体も緊張してきます。
小腸や大腸への交感神経線維は胸椎の10番~腰椎の2番辺りにあります。
便秘などでS状結腸の働きが鈍くなると丁度左側の腰部に違和感や痛みが出やすい傾向にあります。
便秘と腰痛に関してさらに詳しく知りたい方はこちらから
2. 注意すべき症状
こんな時はすぐに医療機関へ
注意すべき症状は左腰の痛みだけでなく、それに付随してくる各種症状になります。
例えば、胃が原因で左腰の痛みが起きているのであれば、左腰の痛みだけでなく、胃痛や腹痛、腹部の膨満感、嘔吐などが起きてくる可能性があります。
膵臓であれば、腹痛、黄疸、糖尿病、体重減少といったような症状が現れます。
このように左腰の痛みだけではない症状が出ている場合は、必ず医療機関で検査を受けるようにしてください。
また、安静にしていても左腰の痛みが引かない場合にも医療機関に向かうようにしてください。
3. 病院に行っても原因が分からない左腰の痛みは
病院に行っても原因が分からなかったら
医療機関に行き、検査をしても左腰の痛みの原因が分からないということもあります。
検査結果から見ても内臓や骨が悪くなっているという訳ではないということが分かっただけでも大収穫ですし、ひとまず安心してください。
病院の検査で分からない左腰の痛みは骨格の歪み・捻じれか
骨格の歪み・捻じれ、それに伴う筋肉・筋膜の過緊張は画像検査からは検出されません。
病院では原因が分からないと言われてしまった左腰の痛みの原因は、病院の検査では検出されない部分にあります。
そして、骨格の歪み・捻じれは病院では解決してくれません。
整体の出番になります。
偏った身体の使い方が招く左腰の痛み
あなたはいつも片方に体重をかけて立っていませんか?
いつも右足を上に組んで座っていませんか?
このような日々の習慣が積もり重なって身体が歪み・捻じれ、その影響で左腰の痛みに発展しています。
そのような左腰の痛みを解消していくには身体を偏りのない正常な状態に整えていくことが一番の近道になります。
まとめ
いかがでしたか?
左腰の痛みと内臓の関連についてお分かりいただけたでしょうか?
もし内臓との関連痛がある場合は、左腰の痛みだけでなく、各内臓に伴う症状が現れてきます。
左腰痛み以外の症状に注意して、もし、そのような症状があるのであれば速やかに医療機関を受診してくださいね。
そうではなく、左腰の痛みだけの場合、もしくは病院を受診しても原因が分からなかった。
そのような時は左腰の痛みの原因は偏った身体の使い方からくる骨格の歪み・捻じれです。
整体で速やかに身体を正して、快適な状態を手に入れましょう。