太っていると腰痛になりやすい?【腰痛と体重の関係】

「腰痛は体重増加でもなっちゃうの?」「糖質制限をしたら腰痛がなくなったなんて聞くけどホント?」「腰痛で整形外科に行ったら運動と体重を落としてくださいと言われてしまった」

 

若い時は平気だったけど、年齢を重ねるにつれて運動不足になって体重も増えてきてしまった。太ってしまうと同時に腰にも痛みや不具合が出ている方は多いのではないでしょうか?

 

結論から言ってしまうと体重増加が腰痛の原因になりえます。
体重と腰痛の関係や無理なく体重を減らすための方法をお伝えしていきます。

 

この記事を書いている私は、オステオパシー歴7年、臨床歴9年、理学療法士【国家資格】を取得しており、3年間総合病院で勤務していた経験があります。私自身も長年腰痛に苦しんだ経験があり、改善してきましたので記事の信頼性に繋がるかと思います。


 
動画でも解説していますので、ご視聴ください。

腰痛と体重


太っていると腰痛になりやすいです。

私たちの身体は普段から立っている時でも腰に上半身分の体重がかかっています。
これは全体重の約60%の重さと言われています。
体重60㎏の人だったら36㎏の重さ、70㎏だったら42㎏の重さが腰にかかっています。

 

この「腰」というのは背骨の腰椎(ようつい)に当たります。
腰椎は全部で5つありそれぞれの間にクッションの役割をしている椎間板があります。

体重が多ければ多いほど、腰椎や椎間板にかかる負担が強くなります。
普通に立っている時は体重の60%の重さが腰椎にかかりますが、これが座ったりしている腰椎にかかる負担はさらに増します。

 

下の図を見てください。

運動療法学 障害別アプローチの理論と実際 文光堂

第3腰椎は腰椎の中でも中心に辺り、要となっている部分です。整体力学的にも重要な起点とされています。

 

例として体重60㎏の人を想定します。
普段立っている姿勢の時に体重の60%が腰にかかっています。つまり、36㎏の負担が腰椎にかかります。
座っている時は36㎏の150%、つまり54㎏が腰椎にかかります。立って前かがみ気味になっている時はこれよりもう少し多い負担がかかりますね。

さらに座って少し前かがみになった姿勢だと36㎏に対して200%の負担が掛かります。72㎏ですね。体重よりも多い負担が腰椎にかかっていることになります。

 

これ、体重が増えれば増えるほど腰にかかる負担はとても増していっちゃいます。
普段からデスクワークやパソコン作業が多く座っている時間が長かったり、前かがみ気味になっている人が腰痛になりやすいのは、それだけ腰に負担がかかっているからなんですね。

 

体重が増えると姿勢に与える影響


太ってくると姿勢も変わってきてしまいますね。

 

ぽっこり出たお腹を思い浮かべてください。

 

お腹が前に出て、重くなればなるほど、腰にも同様の負荷がかかります。
つまり、腰が反ってしまうような力がかかるんですね。

 

下の図をみてください。

体重が増えてお腹がぽっこり前に出るとこのような姿勢になります。
あなたは自分がこのような姿勢になっていないか注意してくださいね。

 

この姿勢でいると様々な身体への悪影響が出ます。

・前後のアンバランスを保つために身体に不自然な緊張が出る。
・横隔膜が固く、下垂する。
・骨盤の前側の靭帯や筋肉が緊張。
・腸腰筋の緊張
・胸圧・腹圧の乱れ
・仙腸関節の緊張
・腿の前側の緊張

その結果腰痛だけでなく、便秘、痔、子宮と卵巣のうっ血など骨盤内臓器に関わる不調が出やすくなってしまいます。

 

体重増加による不良姿勢は腰痛だけでなく、様々な弊害を生んでしまいます。

 

体重を減らすのに無理のないダイエット法を


ダイエット法は流行りすたりが激しく、賛否両論あって何が正しいのか分からないですよね。
流行りの○○ザップなんて、リバウンドしている人がたくさんいるなんて話もよく聞きます。
糖質制限ダイエットも危険だっていうし、良いのか悪いのか良く分からないと思います。

 

甘い話はない

脂肪を揉むだけで-10㎏とか、着るだけで!飲むだけで!とかそんな甘い話もありません。
そんな方法が出るたびに飛びついてを繰り返していてはいつまで経ってもダイエットは成功しませんよ。

 

ダイエット成功の本質

ダイエットっていうのは地道でコツコツ無理ない範囲でやるものです。
短期間で無理に痩せても、待っているのはリバウンドです。内臓にも負担がかかります。

 

少しずつ無理なくストレスがかからない範囲で始めると良いです。

 

夜だけ炭水化物を減らすとか食べないようにする
間食をやめる
いつもお腹いっぱい食べていたのを腹8分にしておく
1日10分でもいいから運動や筋トレをする

 

など、簡単に続けられるものから始めてみましょう。
そしてそれを習慣化していくことです。

 

ダイエットを成功させたいと思っている方は常に「アリとキリギリス」や「うさぎとかめ」を思い浮かべてくださいね。
地道にゆっくりとでもコツコツ続けられる人が一番の近道だと思いますよ。

 

まとめ

いかがでしたか?
体重が増えると腰痛になってしまう理由や、身体にも色々な弊害が起きてしまうリスクがあることを知って頂けたら嬉しいです。
体重を減らそうと思っている方は短期間で頑張っても必ずリバウンドします。そうではなくて地道にコツコツ、小さなことから続ける努力をしてみてください。その方が確実に上手くいきますよ!

この太っていると腰痛になりやすい?【腰痛と体重の関係】を書いた人

プロフィール画像

丸井恒介(まるいこうすけ)

出身地 東京
生年月日 1985年2月3日
国家資格 理学療法士
所属 全日本オステオパシー協会
日本オステオパシー連合
IOAJ
(International Osteopathic Association of Japan)
経歴 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学
日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業
平成 25年医療法人社団河井病院勤務
平成 25年日本オステオパシー協会入会
042-302-5447
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