「ぎっくり腰になるのが怖い、、、」
「急に腰が痛くなるんじゃないかと不安、、、」
そんな思いから腰痛ベルトを普段から着用していませんか?
もしくは良い腰痛ベルトはないかとお探しではないですか?
腰痛ベルトを買おうか悩んでいる方、
普段から腰痛ベルトを着用している方は、
本記事を読むことで腰痛ベルトが本当に身体にとって良いものなのかを知ることができます。
本記事の内容
1.腰痛ベルトのメリット
2.腰痛ベルトのデメリット
3.腰痛ベルトは本当に必要?
まとめ
この記事を書いている私は、オステオパシー歴6年、臨床歴8年。
国家資格である理学療法士を持っていて、病院での勤務経験もあります。
私自身が何度もぎっくり腰を繰り返し、ヘルニアと診断されていましたが、今は腰痛を感じることはなく元気に過ごせています。
腰痛ベルトを買おうか悩んでいる方、
腰痛ベルトを普段から着用されている方は、
いつまた腰痛になってしまうのかという「不安」が大きいですよね。
でも、腰痛ベルトを買う前に、着用する前に腰痛ベルトが身体に与える影響を知っておいて欲しいのです。
それを踏まえたうえで、本当にあなたに腰痛ベルトが必要なのかを考えて欲しいです。
1.腰痛ベルトのメリット
腰が安定している気がする
腰痛ベルトをしているとお腹から軽く圧迫感があり、腰が安定している感じを得られます。
腰回りの可動性も制限されて、過剰に動かないように固定されます。
守られている安心感が得られる
腰痛ベルトによる圧迫感と固定感によって守られている「安心感」が得られます。
腰痛を気にせず安心していられることは大きなメリットですね。
不安が減る
腰痛ベルトを着用していることで腰回りの安定感・固定感が得られるので急にぎっくり腰にならないかというような「不安」が減ります。
不安から解放されるのは良いことです。
2. 腰痛ベルトのデメリット
筋力が落ち、本来ある腰の安定性がなくなる
腰痛ベルトを着用するとお腹を絞められ腹圧がかかることで安定性を出します。
常に腹圧がかかった状態でいると、本来姿勢を保持するために使われている筋肉が使われなくても姿勢を保持できるようになるため、自然と姿勢を保持するための筋肉が落ちてきてしまいます。
姿勢を保持する筋肉は、人間にもともと備わっているコルセットです。
その筋力が落ちてしまうと、本来ある腰の安定性がなくなってしまうため、腰痛ベルトなしでは腰が安定しないという状態になってしまいます。
血流・リンパの流れが滞り、腰痛になりやすくなる
腰痛ベルトをしていると常に腹圧がかかった状態になります。
例えば、指先を軽く他の指で絞めてみてください。
指先はうっ血して赤くなってくることが分かりますか?
それと同様のことが身体にも起きます。
腰痛ベルトを着用していると血液・リンパ液の流れが滞ります。体液循環が妨げられると腰痛の回復も遅くなり、また腰痛になりやすい状態になってしまいます。
呼吸が浅くなり、回復しづらい身体になる
腰痛ベルトを着用し、常に腹圧がかかっていると腹式呼吸がしづらい状態になります。
呼吸はとても大切です。
呼吸をすることで胸郭の可動性が出ます。呼吸によって横隔膜が動き、体液循環を促します。
呼吸によって自律神経のバランスが整えることができます。
そんな呼吸を腰痛ベルトは妨害してしまいます。
胸郭の可動性低下、体液循環の阻害、自律神経のバランスが阻害、
その結果、腰痛だけに限らず、回復しづらい身体になってしまいます。
3. 腰痛ベルトは本当に必要?
腰痛ベルトはメリットよりデメリットだらけ
以上のことを踏まえても腰痛ベルトはメリットよりもデメリットだらけということにお気づきになられたのではないでしょうか?
腰を守るためにつけている腰痛ベルトが実は腰の安定性をなくし、回復しづらい身体を作ってしまっていたというのはなんという皮肉なことでしょう。
腰痛ベルトに頼っていると腰痛になりやすい身体になってしまう
腰痛ベルトの常時着用は筋力を落とし、体液循環を阻害し、呼吸を浅くしてしまいます。
その結果腰痛になりやすい身体の状態になってしまいます。
どうしても腰痛ベルトをしたいなら
それでも「どうしても不安だから腰痛ベルトをしたい」と思う方は、本当に最低限の使用にとどめておくようにしましょう。
例えば、重いものを持つときだけに限定するとか、腰に負担がかかる動作の時だけに着用するというように部分部分で使うようにしておいてください。
くれぐれも朝から晩までつけっぱなしとか、仕事中の9時から17時までの間つけっぱなしというのはやめておきましょう。
【まとめ】腰痛ベルトに頼らない身体づくりを
いかがでしたか?
腰痛ベルトを普段から着用されている方、これから腰痛ベルトを買おうか悩んでいる方に参考になれば幸いです。
腰痛ベルトは使い方を間違えれば、腰痛を予防するどころか腰痛になりやすい身体の状態を作ってしまいます。
腰痛ベルトは腰痛を治すものではなく、一時的に腰を守りたい時にだけ使うという最小限の使用にとどめておくことが大切なのだと覚えておいてください。
私個人としては腰痛ベルトに頼らざるを得ない身体の状態こそがまずいと言えます。
腰痛になってしまう不安、ぎっくり腰になってしまう恐怖心を克服し、腰痛にならない身体作りをしていきたい方は当院までご相談ください。