「ビンのふたを開ける時に親指の付け根が痛い」「親指の付け根が痛くて包丁が握れず料理ができない」「もう半年以上親指の痛みで悩んでいる」
そんな母指CM関節症にお悩みの方へ。手術をせずとも母指CM関節症は改善できます。
母指CM関節症は軟骨がすり減っていて痛みが出ていると解説されますが、もはや軟骨と痛みは関連性がないとも言われています。
注射や手術に頼らず母指CM関節症を改善していきたいとお考えの方は本記事を参考にして頂けたら幸いです。
本記事の内容
1.母指CM関節症とは
2.母指CM関節症の原因
3.母指CM関節症の一般的な治療
4.母指CM関節症の整体
まとめ
1.母指CM関節症とは
親指のCM関節(手根中手関節)は上の図にあるように親指の中手骨と大菱形骨からなります。
この関節はとても可動性が広く「握る」「つまむ」といった動作を可能にしています。
ビンの蓋をあける、包丁を握るなど日常生活で使用頻度が高いため、とても負担が掛かりやすいとも言えます。
その結果、関節周りの筋肉や腱が炎症を起こしたり、関節軟骨が摩耗して関節の隙間がなくなり痛みが出ると言われています。
ひどくなると関節が腫れて、亜脱臼がおき、母指が変形してしまうといった進行も起こりやすいのが特徴です。
母指CM関節症の症状
物をつまむときに痛い、力が入らない
親指の付け根が痛くて包丁を握れない
痛みで文字が書きづらい
「つまむ」「握る」といった動作で痛みが出てしまうことが多いです。
2.母指CM関節症の原因
母指CM関節は「つまむ」「握る」というように他の指と向き合うことで複雑な動きを可能にしています。
そのため、使い過ぎや加齢によってCM関節は負担が掛かりやすくなり関節軟骨が摩耗が起きやすくなってしまうと言われています。
関節軟骨の隙間が減ったり、軟骨がなくなることで痛みが起きてしまうと言われています。
ここまでが一般的な母指CM関節症の原因です。
当院が考える母指CM関節症の本当の原因
当院に来られる母指CM関節症の方のお身体を見させていただくと、母指だけでなく色々なところに身体の歪み・捻じれが見つかります。
つまり、母指に対して適切に栄養が送られない状態になってしまっていることが母指CM関節症の原因だと言えます。
母指CM関節症でお悩みの方は
肩こり
首の痛み
腰痛
腰椎すべり症
と言うように身体の不具合で悩まされてきた方たちです。
栄養や水分がなくなった植物を想像してみてください。
水を与えなかったら植物はどうなってしまいますか?
ネッター解剖学図譜より
上の図は上肢のリンパ経路になっています。親指のリンパの流れには肘、肩、そして心臓と上肢を経由して戻っていくことが分かるでしょう。
人の身体も植物と同様です。血液やリンパ液が不足してしまうと乾燥して枯れて弱っていきます。
血流やリンパ液による栄養循環がなくなると関節や筋肉は回復しなくなってきます。
そんな回復しない状態で指を使い込んでしまうとどんどん痛みは増して、変形が進んでいきます。
母指CM関節症の一般的な治療
一般的な治療は保存療法がメインです。
痛み止めの薬や湿布、装具装着ですね。
ひどい場合には関節内の注射や手術が行われるみたいです。
母指CM関節症の整体
母指の関節に血流促進
母指CM関節症の原因は母指の毛細血管に栄養が行きわたらなくなっている身体の状態にあります。
心臓から出た血液がしっかりと末端部にまで流れていれば母指CM関節症になることはありません。
末端に血液をしっかりと送り届けるためにはまず、身体の中心の歪みやねじれを解消していく必要があります。
肩こりがあった部分、腰痛を感じていた部分、首の痛みを感じていたところなどを調整します。
そうすることで中心部の血液循環が良くなり、末端部への血液が徐々に流れるようになります。
次第に親指の不具合が起きにくくなっていきます。
母指関節の筋力を正常化
母指CM関節症は痛みのためビンの蓋を開けられない状態になります。そのため母指の筋力も落ちてしまいます。
肩こりがある部分や首、背骨の調整をすることで血流が促進され神経系の働きも良くなります。
親指への栄養や神経の伝達も正常化されるため徐々に筋力も戻っていきます。
血液と神経。2つの作用が重なって健康的な親指に戻ることができます。
通院回数について
人によって差があるため、明確には言えませんが、症状を長く患っていた方ほど、改善まで時間を要します。
そして、母指は身体の末端部にあるため、血流の関係からも回復は遅めになります。
早い方だと施術を6回くらい重ねてくると親指の痛みの軽減や動きやすさを感じるでしょう。
(その前に首や肩周り、腰がどんどん楽になっていきます)
ひどい方でも3か月くらい集中して施術を重ねると親指の痛みは減っていきます。
まとめ
母指CM関節症は関節軟骨が問題ではなく、親指に栄養が回らなくなっている身体の状態が起因して起きています。
そこを改善しない限り、いくら薬やサポーターをしても回復は期待できません。
また、身体の状態が悪いまま手術を選択しても、長い目で見ると再発するリスクも高くなります。
母指CM関節症はあなたの身体の回復機能が停止しているために起こります。
しっかりと身体を良い状態にしていくことで薬や手術に頼らずとも回復は見込めるという方法もあるのだと知って頂けたら幸いです。

母指CM関節症になぜ手術はいらないのか。
身体のことを考えずに手術をしてしまうとどうなるのか。
サポーターや固定具は意味があるのか。など解説しています。
この母指CM関節症にお悩みの方へを書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
出身地 | 東京 |
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生年月日 | 1985年2月3日 |
国家資格 | 理学療法士 |
所属 | 全日本オステオパシー協会 日本オステオパシー連合 IOAJ (International Osteopathic Association of Japan) |
経歴 | 平成 21年日本リハビリテーション専門学校入学 日本リハビリテーション専門学校理学療法学科卒業 平成 25年医療法人社団河井病院勤務 平成 25年日本オステオパシー協会入会 平成 27年IOAJ入会 平成 28年府中オステオパシー まるちゃん整体院開業 |
趣味 | ピアノ、筋トレ、バドミントン |