股関節の片方だけに硬さを感じてしまっている方
「股関節がなぜか片方だけ硬い、、、」「片方だけあぐらをかいた時にうまく開かない」「ストレッチをしていると片方だけが露骨に固く感じる」
東京都府中市でも、股関節の片方だけが硬いとお悩みの方がいらっしゃいます。
片方だけ硬いだけなら日常生活を送るうえで支障はないのですが、スポーツやヨガをやる時などにパフォーマンスが落ちてしまいますよね。
中には「小学生の時に開脚を無理してやってギクッとなってしまい、そこから片方だけ股関節が痛く、可動域も悪くなってしまった。」という方もいます。
股関節の硬さは股関節だけでなく腰や膝に影響してきます。
片方だけ硬いということは身体のバランスが崩れてしまっている証拠です。
今は大丈夫でも、放っておくと近い将来痛みとなって身体に現れてくるでしょう。
そうならないためにも早めのケアが必要です。
本記事ではそんな股関節が片方だけ硬くなってしまう原因と簡単な改善法についてご紹介したいと思います。
参考にして頂けたら幸いです。
府中オステオパシーまるちゃん整体院の丸井恒介です。
この記事を書いている私はオステオパシー歴10年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
股関節の痛みで悩まれる方を整体で改善してきた実績があるので、記事の信頼性に繋がるかと思います。
骨盤のゆがみ・捻じれ
股関節が片方だけ硬い時にまず言われるのが骨盤の歪み・捻じれです。
股関節は大腿骨と骨盤(寛骨)の関節によって成り立っています。
骨盤が捻じれるということは大腿骨につながる筋肉や靭帯も捻じれることを意味しています。
その結果、片方だけの股関節が硬くなるという現象が起きます。
簡単な例だと下の図のように骨盤が捻じれたとしましょう(よくある捻じれ方です。)
右の寛骨は前方に回旋し、左の寛骨は後方に回旋しています。
この状態の場合、右の股関節は曲げたり開いたりすることが、左よりも困難になります。逆に左側は右に比べて楽に開きます。
非常にシンプルな例ですが、少しの骨盤の捻じれが股関節に影響を与えてしまうことが理解いただけたでしょうか。
この状態が1日2日続いただけでは当然ながら股関節は硬くなりません。
しかし、この状態が何年も続いていたり、骨盤を歪ませてしまう習慣、長時間の座位姿勢、足を組む、片方の足に体重をかけて立っている。などの習慣が続いていると骨盤の歪みが慢性化して片方の股関節だけが硬くなってしまうということに発展します。
つまり、片方の股関節だけ硬くなってしまうというのは日ごろの積み重ねの結果なことが多いのです。一方、小さい時から片方だけ股関節が硬いという方もいます。そのことは後述していきます。
背骨のゆがみ・捻じれ
骨盤が歪んでいるということはその上の背骨も歪み・捻じれます。
背骨の腰椎からは股関節に繋がる腸腰筋という筋肉が出ています。
背骨の歪みは筋肉を介して股関節に影響を与えます。
背骨が歪んでいるということはその上の頭蓋骨のバランスも崩れています。
つまりは身体全体の問題になってきます。
骨盤内臓器のゆがみ・捻じれ
意外に多いのが骨盤内臓器の癒着や膜組織の癒着・捻じれによって股関節の硬さが生じている場合です。
子宮体自体の捻じれ、卵管の捻じれに伴う卵管間膜の捻じれなどが骨盤内の膜組織を引っ張って骨盤を歪ませ、股関節に影響を与えてしまいます。
このような場合は普通にストレッチをしてもなかなか解消されるものではありません。
生まれたときから片方の股関節だけ硬い
生まれた時から片方の股関節だけ硬いという方は先天的な股関節の疾患をお持ちの可能性があります。
先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全です。
どちらも先天的に股関節が脱臼していたり、大腿骨を覆うための寛骨の窪みが上手く形成されていないために起こるものです。
このような場合、生まれた時から片方の股関節だけが硬いということが起きます。
片方の股関節だけ硬いということは身体のバランスが悪くなっていることを示しています。
この状態を放置しておくと、いずれ変形性股関節症など股関節の状態が悪化する可能性があります。
そうならないためにも、適切なケアをしていくことが大事になります。
片方の股関節だけが硬い場合でも、人によって原因は様々です。
これからお伝えする方法をやっていただくことで、少しずつ骨盤や背骨の位置関係が整い、股関節の硬さも解消されていくでしょう。
注意点としては無理に行わないこと。
痛みが出るのはやりすぎだということ。痛みが出ない範囲で行ってください。
毎日コツコツと行いましょう。
骨盤と背骨をリセットする体操
仰向けに寝て両手を横に広げます。
片方の足を膝を曲げずに持ち上げてそのまま横に倒していきましょう。
足の重さで自然と倒れていくに任せます。
ゆっくり深呼吸して1~2分ほど行いましょう。
ゆっくり戻して反対側の脚も行ってください。
この体操を行うことで背骨や骨盤の筋膜の捻じれをリセットすることが出来ます。
お尻のストレッチ
座った状態で片方の足を反対の足に組むようにしてください。
この時点で股関節が硬かったり、筋肉が張っている感じがしたら、この状態で10秒程度キープするだけでも十分です。
さらにストレッチを効かせたい場合は、背筋を伸ばしたまま身体を前に倒していきましょう。お尻が伸ばされている感覚を味わえるはずです。
無理して行わずにゆっくり深呼吸しながら行ってください。
ストレッチした状態で10~20秒程度キープしましょう。
頑張って体操やストレッチをしてみたけど、なかなか股関節の硬さが改善されないときは、一度しっかりとお身体の状態を診てもらうことを考えてみてはいかがでしょうか?
ご自身では気づかない身体のゆがみ・捻じれが隠れている可能性があります。
また、普段の身体の使い方や癖など思いがけないことが股関節の硬さを作り出しているかもしれません。
股関節の硬さが長年続いている場合、股関節周囲の靭帯・関節包が硬くなってしまっていることもありますので、特別な施術が必要になることもあります。
一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
先天的な股関節の問題をお持ちの方(先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全など)
変形性股関節症を患っている方
上記の方は股関節の骨の形状が通常とは異なっているケースが多いです。
無理に可動域を上げるためにストレッチや関節を動かしてしまうと、股関節を痛めるリスクがあるため行わないようにしてください。
いかがでしたか?
片方だけ股関節が硬い場合でも身体のあらゆるところが関係しているのだと知って頂けたら幸いです。
安全に行える体操法なのでぜひ試してみてくださいね。
骨盤内臓器や先天性の影響で股関節が硬くなってしまっている方は特殊なケアが必要です。
そのような方で股関節をしっかりとケアしたいとお考えの方は当院までご相談ください。