施術の方法や施術で行っていること |
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このページでは私の施術方法や施術で行っていることの意味について解説していきます。
以前、ブログで書いた内容がとても分かりやすく伝えられているなと感じたので、そちらの記事を引用しています。少し長くなってしまいますが、「どんな施術をするのか?」「どうしてこれで効果があるのか?」と疑問の方はぜひ読んで頂ければ理解が深まるかと思います。 |
「手で触れているだけで何が変わるんですか!?」
「こんな施術なら来なかった!!」
つい先日初めて来院された方に施術が終わった後に言われてしまいました。
不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。
施術前に事前に説明していたのですが、私の施術や説明に納得していなかったのでその方から料金はいただいておりません。
今回このように言われたのは私が7年間営業していて初めてのことです。
どのように施術するかは施術する前に説明していますし、ご本人にも同意を得ています。
ホームページにも記載しています。
施術前になんか違うなと思って施術を受けずに帰っていった方、もしくはなんらかの事情でこちらから施術をお断りしたことはありますが、施術後に今までこのようなことを仰る方はいませんでした。
今後このようなことが起きないように今回改めて、当院の施術について詳しく説明していこうと思います。
ということを解説していきます。
上記二つはやや施術を学ばれている方向けになってしまいますが、できるだけ一般の方でも分かりやすく解説できればと思います。
当院の施術を受けようかご検討の方は身体の繊細さ奥深さを知れるいい機会になるかと思いますので、最後までお読みいただければ嬉しいです。
府中オステオパシーまるちゃん整体院の丸井恒介です。
この記事を書いている私はオステオパシー歴10年、理学療法士【国家資格】を取得しており、総合病院で3年間勤務経験があります。
自律神経の不調、慢性的な身体の痛み・しびれで悩まれる方を整体で改善してきた実績があるので、記事の信頼性に繋がるかと思います。
手を触れている時に何をしているのか疑問に思う方は多いかと思います。
私もそうでした。
結論から言いますと、何もしていません。
本当に何も私から働きかけるようなことはしていないのです。
していることはあなたの身体のリズムを聞いて同調しているだけです。
身体のリズムと聞いて何を思い浮かべますか?
1番分かりやすいの呼吸ですね。
私はよく鎖骨から先に始めることが多いのですが、両方の鎖骨を触れて呼吸を感じてみます。大半の場合不均衡さを感じられます。
右がやや下がり気味で呼吸が入ってきづらかったり、逆に左は上がりすぎていて息を吐くときに下がっていかなかったり、
そこで筋膜の捻じれ感を感じたりもします。
そんな、その人のありのままの身体の状態を感じ取ることが出来ます。
そのまま手を通して観察していると不思議なことが起きてきます。
次第に鎖骨で感じていた左右の不均衡さがなくなっていき、均等にバランスよく呼吸と共に動くようになっていきます。
この過程がすぐに済む人もいれば時間がかかる方もいます。
その背景に身体では様々な作用が起きています。
余計な刺激を入れないので、徐々に筋肉の緊張が落ちついていきます。
筋膜の捻れが巻き戻しをされるようにゆっくりと解消されていきます。
靭帯の緊張のバランスも変わり骨格自体のバランスも変わります。
自律神経系にも作用し、交感神経が落ち着き副交感神経が優位になりリラックスしてきます。
毛細血管が広がり、血液・リンパ循環が促されます。
脳脊髄液の循環も促されます。
身体が静かになっていき、その静けさ、何もなさから本来の治癒の力が湧いてきます。
そして、それは触れている鎖骨だけでなく全身に波及します。
このような感じで全身を、あなたに必要なところに触れていき調整していきます。
これは私がやっているのではなく、あなたの身体に内在している力がやっていることなんです。
なかなか言葉で伝えても分からないかもしれません。
この手法は体験を通して手から手へと伝えられてきたオステオパシーの伝統的な技法です。
体感としては何も感じないかもしれないし、身体の感覚が良い方は「なんかもにょもにょ身体が動いていた」とか「足を触られているのに首にすごく響いた」というように身体の反応を感じられる方もいます。
施術中に何かを感じなきゃいけないという訳ではありません。
施術を受けて頂いた方のインタビュー動画でも、大体の方が「なにをされていたのか分からない」「これで本当に治るの?と思った」というように言われています。
ただリラックスして何も考えずに受けていただくのがベストです。
眠っていただいて構いません。むしろ眠っていた方がいいのです。
私たちは何かをされることに慣れすぎています。
そして、それが身体にどれだけ影響を与えてしまっているのか知る必要があります。
例えば、マッサージやストレッチを思い浮かべてください。
強い力でマッサージされているとき、強くストレッチをされているときあなたの身体はどんな反応を示すでしょう。
恐らく多くの方が痛みを我慢して身体を強張らせ緊張させてしまうでしょう。
それは身体を守るために無意識的に起こる防御反応です。
そんな状態でマッサージやストレッチを受けると筋組織が傷みます。
自律神経系にも作用し交感神経が優位となり毛細血管が収縮します。
マッサージの後に揉み返しのように痛くなったり、ストレッチをしたら翌日筋肉が攣れるような感じや違和感を感じたことはないでしょうか?
今のは強い刺激の例ですが、では弱いソフトな刺激だったら大丈夫かと言ったらそうではありません。
先日よく私のYouTubeに登場してくださる吉原先生が私のところに来てくれたのですが、彼はその前日にオステオパシーのセミナーに出ていました。
内容は頭蓋骨で吉原先生含め、身体のことに携わる知識がある人たちを対象に行われているセミナーです。
オステオパシーの施術を受けられたことがある方は分かると思いますが、頭蓋骨への施術というのはとてもソフトなものです。
ですが、ソフトであれば大丈夫というわけではありません。
吉原先生は頭蓋骨のセミナーでペアになった相手と頭蓋骨の調整の実習をしたのですが、実習中も施術者の力学的な力が強い訳ではないけれども圧迫感や嫌な感じがあり、翌日は頭蓋骨の歪みや疲れ・ダルさ、気持ち悪さなども訴えていました。
もちろん実習でペアになっている先生も素人ではなくある程度勉強されている方です。
それにも関わらず、このようなことが良く起こってしまいます。
あまりに辛そうだったので、吉原先生を施術して頭を触れてしばらく観察していました。
そうすると頭蓋骨に圧迫感や捻じれがあるのはもちろんのこと、実習で受けた先生の手の跡と言いますか、頭を締め付けるようなバンドみたいなものが浮かび上がってきました。
そのまま観察し続けると頭蓋骨の歪みが取れていき、次第とその手の跡も消えていきました。
施術が終わってしばらくしたら吉原先生も頭にあった不快感が消えてとても楽になったと仰っていました。
こういった手の跡みたいなものを相手に残してしまうということは訓練して学んでいるような施術家でもよくやってしまう間違いです。
オステオパシーではこれを足あと(フットプリント)と呼んだりしています。
つまり自分がやった痕跡を残してしまっているということですね。
そして、それが実は身体に悪い意味での影響を及ぼしてしまうことが多いのです。
このような足あとは施術者の力の強さだけでなく、施術者の意図がとても関係しています。
「強く指圧しよう」「いっぱい筋肉をストレッチしなきゃ」「頭蓋骨の歪みを探して治してやる」
このような施術者の意図(今後はこれをエゴと呼びます)が身体に足あととして残ってしまいます。
マッサージ、指圧、ストレッチなど外的な力を加える施術はもちろんですが、エネルギーワークのようなものでも施術側のエゴが強いほど足あとがついてしまいます。
マッサージに行きまくってる、何軒も色々なところに通っているような人はそれだけで身体中足あとだらけになってしまっています。
だから身体が治りづらいんです。
足あとは施術だけに限らず、例えば整形外科での人為的な注射や外科的手術でも起こることが分かっています。
足あとについての概念は然るべきところで学ばなければ得られない情報であり、知識としてあったとしても体験として経験していなければ理解しようがないものです。
この概念自体知らない施術家も多いと思います。
だから危ないのです。
本当に施術に長けている人は無意識のうちに足あとを付けないようにして施術をしています。
ですが、そんな施術家はまれです。
私自身も学び、体験し、経験を積み重ねることでようやく理解してきたことです。
今回の方は以前にヒーリングを少し学ばれていて、何かされないと気がすまない方だったのでしょう。
多くのヒーリングは何かしようとエゴが働いています。
しかし、それは本来のヒーリングではないし、危険なものです。
本当のヒーリングは術者のエゴから行われるものではありません。
変に頭でっかちになっている分、自身の固定概念でしか捉えられない。
だから、施術が受け入れられなかったのでしょう。
恐らくこの方はエゴから来るようなものしか受けてこられていないのかもしれませんね。
そして、それでは身体は悪い方向に行くことはあっても、良くなることはありません。
私たち施術家はそんなエゴを捨てるために何年もかけて学ぶ必要があるのです。
私自身もまだまだ勉強中です。
施術直後は身体のバランスが変わっているので姿勢や関節の可動域に変化が出ています。
でも、痛みがある部分や自分の気になる部分に注目ばかりしている人は、そういった身体の変化に気づきません。
そういう方は沢山いるから大丈夫です。
その人の意識レベルの問題なので、施術直後に実感できなくても問題ありません。
今回の方も姿勢や首の可動域など大分変っていたのですが、認めようとはしませんでした。
私たちの施術は施術が終わって終わりではなく、施術が終わってから始まりなのです。
そこから身体が自分自身で治療を始めていきます。
人によってはすぐに反応が出るかもしれないですし、悪い積み重ねや足あとが多い方はその分身体が変わってくるまで時間がかかります。
素直で、疑いがなく、身体をリラックスして、頭も空っぽになって、身体を預けてくれる人。
そのような人が最も身体の変化も早いし、回復も早いです。
施術中もすぐに眠りに落ちていきます。
その逆で、変に頭で考えすぎていたり、警戒していたり、身体を緊張させてしまいなかなかリラックスできない人は施術をしても身体の緊張が落ちてくるまで時間がかかったり、なかなか変化が出づらいです。
私自身の体感としては施術を受けているときって本当に「至福の時間」なんです。
受けてて気持ち良いですし、何も考えず、身体も頭も休められる時間です。
大体眠っています。
お客様の中でも
『不思議と身体が楽になってくる』
『身体が緩んで本当にリラックスできる』
『自分がどれだけ身体が悪かったか実感できる』
というようなお声も頂きます。
ここまで読んでいただけてありがとうございます。
私が提供している施術は上記のようなものです。
だから以下のような方は当院には合わないと思います。
YouTubeで私のことを知っていただき、ありがたいことに施術を受けに来ていただける方が増えています。本当にありがとうございます。
ですが、私がやっていることを理解せずに上記のような方が来院されてしまうことも稀にあります。
それはやはりお互いにとって不利益にしかなりません。
このようなことがなくなるように今後も継続して情報を伝えていきたいと思います。